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今日の午前の講義は、山澤先生による「ポンプとブロワー」でした。水中ポンプを例題にポンプの選定方法についてのお話でした。一口にポンプと言っても知識がないと選定方法が解りません。ホームセンターで見かける様なポンプを適当に購入してみたら能力不足で役に立たなかった等と言うことが起こりうるのだと言うことが解りました。
講義では、何ミリの管径で何メートル揚水するのかによってロス率が算出され、屈曲しているエルボーの箇所によってまたロスが生じると言うお話でした。計算式や表によって導き出されるポンプの知識は将来役に立つかもしれないと思いながら聴講することが出来ました。
午後は山形市総合スポーツセンターに会場を移動して特別講義です。自然エネルギーの講義をしていただいている丹 省一先生のご御紹介ではるばるデンマークからステファン・スズキ先生の講義を受けることが出来ました。
ケンジ・ステファン・スズキ先生は日本に風力発電をもたらした人物として丹先生の講義でもお話しされていましたが、今日は新エネルギーに力を注ぎ、福祉国家を実現したデンマークについてのお話しをしていただきました。意外なのは、特に強風の吹く地域だから風力発電と言うわけでもないとのことでした。ただ、平地が多いのか、風があまり乱れずに一定方向に吹くのだそうです。
風力発電以外の新エネルギーにもスポットが当てられていました。
デンマークでは飲料水として地下水を利用する為、その地下水を守る為に家畜の排泄物を肥料としての利用出来る期間を限定したのだそうです。その為に一定期間保管する必要が生じました。それで、どうせ溜めておくならガスを発生させて発電させようと言う動きになったのだとか。以前に訓練校のカリキュラムで山形市の浄水場の施設を見学しました。浄水場でもまたガスを発生させて発電に利用していましたが、デンマークではそれを国を挙げて利用していると言うことです。
確かに税金は高いとのことでしたが、それによって弱者が守られ年金も安定的に支給されます。受験勉強の必要がない為に塾の必要もなく、興味のある学問は希望に応じて学ぶことが出来るとか。
講義の後にはどうすればデンマークに移住できるかと言う話で盛り上がってしまいました。(笑)
日本では「風力発電は風前の灯」等と揶揄されますが、そもそも逆風でこそ力を発揮するはずです。デンマークと違う形であるとしても、住みやすい、暮らしやすい日本にして行かねばなりません。その一端を僕らが握っているはずなのです。
ステファン・スズキ先生の著書をご案内します♪
『デンマークという国』自然エネルギー先進国(合同出版)
『なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか』(合同出版)
『デンマークが超福祉国家になったこれだけの理由』(合同出版)
ステファン・スズキ先生、それから丹 省一先生、関係の皆様、ありがとうございました。
講義終了後、訓練校に戻ってハウスメンテナンスの仲間でミーティングになりました。現段階で結論を導き出すことが困難であることはメンバー全員が理解していると思います。ただ、それでも前に進まなくてはならないと言う現実があり、方向性を打ち出すことに苦慮しています。今言えるのは無駄と思えることがあってもミーティングを繰り返して苦しい時間を過ごさなくては一歩も前へ進めないだろうと言うことでした。