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今日は休講日。天候は今ひとつでしたが、比較的暖かい日でした。近所の紅葉も色づいています。
予定していなかったのですが、今年はあきらめていた柿の収穫に急遽出かけることになりました。山形の方は御存知の様に渋柿に焼酎をつけて一週間ほどで渋抜きします。たわわになった柿の実の重みで枝が地面にまで下がっていました。高枝伐り鋏を持参したのですが、樹の半分くらいまでしか届きません。毎年のこととは言え、丸々と大きく熟した柿は寒さとともに自然に甘くなって野鳥の食事になるまで樹の上で時を待つことになります。自然に落下した実は、また来年の栄養に変わります。
1時間程で収穫して帰宅する途中、河川の堤防にはびっしりとセイタカアワダチソウが繁茂しています。
日本の食料自給率は40%に届かないとか。レアメタルは輸入に頼るしかないとか。産油国ではないので石油も輸入するしかありません。そんな理由から日本には資源がないと言われます。でも、この光景は何でしょう。セイタカアワダチソウが繁茂しているばかりではなく野や山にはたくさんの自然が広がっています。この光景を見て資源がないとは???
もしかして資源がないのではなくて利用できていないのではないでしょうか。
言うなれば、有機資源大国なのではないでしょうか。それで「有機資源」で検索してみたら。なんと既に「社団法人 日本有機資源協会」と言う組織が存在することを知りました。さらに「財団法人 有機質資源再生センターという組織もあります。その他、民間でも取り組みが見られます。「有機資源」と言う意識を持って活動されている様子が垣間見えます。注意を要するのは、有機資源であっても無尽蔵ではないと言うことです。生産物を輸出する際には、日本の土を輸出することであると言う認識が必要かもしれません。
以前、長野県で農作業のアルバイトをした際に「草かじり(草の地表部分を削り取る作業)」をしていたら、土を畑の外に出さない様にと教わりました。ほんの些細な土であっても農家の方が精魂込めて作った土なのです。野菜の苗床作りの為の土作り作業もどうやら配合の秘伝がある様子でした。
そう言う意味では、日本が食料を輸入すると言うことは、海外から有機資源を輸入していると言い換えることも出来そうです。では、海外から輸入した有機資源である食料は日本でどんな扱いをされているでしょう。栄養として摂取し生命活動に利用するのは良しとしても、大量に余った食料が出ていると伝えられます。それは即ち大量の有機資源が余っていると言うことになります。そしてその先はご存知の通り焼却処分です。しかも大量の熱エネルギーを使用して。
数が少ないもの。或いは利用価値の高いものに稀少価値を見出します。でも、たくさんあるもの余っているものには目もくれないというのは、こうして見るとおかしな話です。
日本が広いとは言えない国土に豊富な有機資源を持ち、さらに多くの有機資源を輸入していると言う事実に気がついて新しい循環システムを構築するまでどれくらいの時間を必要とするのでしょう。