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そろそろ寒波が近付いている様です。紅葉した街路樹の葉が道路を彩っています。
今日は休講日ですが、バイオ農業チームで地熱利用施設の準備で視察に出かけました。バイオ農業と言っても実証実験の目的は地熱利用なので自然エネルギーの有効利用が目的と言うことになります。ご協力頂ける温泉施設は既に様々な実験を展開しています。
社長さんの案内で辿り着いたのは、温水を利用したビニールハウスです。先日、見学させて頂いた時には影も形もなかった場所にこつ然とビニールハウスが完成していました。地中に温水が流れるチューブが埋設されていて、今朝から温泉のお湯を流していると言うお話でした。中に入ってみるとハウス内は既に暖かくなっていました。トマトの苗も植えたばかりだと言うお話で、五月菜の苗が準備されていて植えられるのを待っています。これは言うなれば、地熱利用の温室栽培でしょう。
冬場の温室栽培において大きな問題となるのは、どのような方法でハウス内の気温を上げるかと言うことです。従来の方法では、ボイラーによる暖房ということになるかと思いますが、石油等の化石燃料を利用した燃焼運転は地球温暖化ばかりではなく燃料費高騰の問題を抱えています。そこで木質ぺレット等のバイオマスエネルギーの利活用と言う取り組みが行われているわけですが、安定的に安価で原料の調達をする必要があります。それが温泉利用と言うことになれば、言うまでもなく多くの問題が解決されることになります。しかし、当然新たな問題も見つかります。例えば、立地条件の問題。温泉水の成分の問題等です。それらの見つかった問題を一つずつ解決して行くことが、OJTの意義ということになるでしょう。
地熱利用の温室栽培から一歩踏み込むと植物工場と言う目標が見えてきます。食料自給率の低下が問題になっている昨今、安定的な食料生産の手段として植物工場と言う形がクローズアップされます。植物工場は光量や気温、栄養素や鹹水等の条件をコントロールすることにより、年間収穫回数を増やすことが可能になります。ただし、一方で大きな問題になるのが生産コストです。露地栽培の場合、太陽光エネルギーは無償で利用できています。つまり従来型の農産物生産は究極的に省エネであったと言えるかもしれません。ここで蛍光灯やLEDを利用すると言うことは、人工エネルギー使用量が増えるわけですから、二酸化炭素排出量削減の為のエネルギー使用量削減の動きとは逆行することになってしまうのではないでしょうか。植物工事用に取り組む場合、そのことを念頭に置かなくてはならない様な気がします。
お昼にはお蕎麦をご馳走になりました。喉越しの良い美味しいお蕎麦です。
メンバーは多くの現実的な課題を頂いて帰路に就きました。
今日は、省エネチームが省エネ診断の為に活動していたと言う話を聞いています。これまで半年間学んで来たことに現実の事として向き合うことになってそれぞれに考えることもあるでしょう。