[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
時の経つのは早いもの。気がつけばもう11月です。先日、山には積雪があったので紅葉も進んでいることしょう。
風邪がなかなか治らないので今日は自宅で静養していました。訓練校は休講日ですが、有志が教室の清掃作業をすことになっていると聞いています。
さて、現代社会は目覚ましい工業技術の発展により、様々な電気製品や情報技術が進化しました。一方で農業技術へのアプローチも活発になっている様です。
中でも植物工場に参入する企業も相次いでいます。そんなニュースを読んでいてふと不安が過りました。近年発達した工業技術や情報技術の成果として、生活も豊かになり、仕事も便利になりました。しかし、そのはずだったのもつかの間。加速した生活や仕事に追われる様になっていないでしょうか。そして、効率化の果てに人員削減が進み失業者の増加に拍車をかけることになっていないでしょうか。農業技術の発達は、過疎化の進む農村に朗報になれば良いのですが、逆効果になる面も意識しておく必要があります。
例えば、大企業が植物工場参入を順調に加速させて行けば、新鮮野菜が安定的に生産可能になるでしょう。紆余曲折はあっても致命的な問題でもなければ、時代の流れは変えられないものかも知れません。農業ビルや植物工場が建設され、LEDを使った照明で土地を有効活用しつつ穀物や野菜が生産される様になれば、野菜の価格は下落し、これまでの農業経営を厳しいものにするでしょう。エネルギーを使えるだけ使えば、理論的には首都圏での野菜生産も可能になるわけです。さらに工業生産と同様に海外で植物工場を展開する事業が推進されれば、地方の過疎に拍車をかける結果となり地方経済は増々疲弊することになります。
そういう意味では、植物工場経営の弱点を知ることが大切であり、その弱点を地方ならではの利点を活かしてカバーして行く必要があります。むしろそれは必須課題であり、そうでなくてはこのままの資本主義社会で地方の暮らしを守って行くことは不可能となるでしょう。
地方にとって植物工場の技術は諸刃の剣です。これからも農業を守って行くのならそのことを忘れない様に取り組んで行かなくてはなりません。
最近、領土問題が世間を騒がせていますが、日本は周囲を海で囲まれていますから国境問題は諸外国に比べて少ない方なのかも知れません。出来るなら平和ボケする程の平和がずっと続いて欲しいものです。しかし、このまま過疎が進み、人がいなくなってしまった地方を誰が守って行くのでしょう。利益を追求するのが資本主義社会のルールであるとは言え、それがいずれ我が身を追いつめる結果になる危険性がないのか意識して行く必要があるのではないかと思うのです。