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2024 .05.19
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IMG_1464.jpgIMG_1470.jpg 朝霧の中を自転車で走ろうとしたら寒さのお陰で眼鏡が曇って前が見えません。(笑)眼鏡と言ってもサングラスの様なもので度は入っていません。自転車走行中の虫よけと紫外線対策で着用していますが、写真を撮る都合もあり、自然の色が見えなくなる所謂サングラスではなく、作業用の透明なものでセーフティグラスとでも言うのでしょうか。お陰で専門校に通っている1時間程の間に何度も自転車を止めて写真撮影に没頭します。今日は、朝霧に濡れた蜘蛛の巣です。霜が降りたため、息絶えてしまった蜘蛛が糸にぶら下がっていました。目の前に餌になった虫もまだぶら下がっています。何だかもう少しで餌にありつける直前に息絶えたようで哀れです。別の場所では、蜘蛛の糸があや取りの様に枯れた草を飾っていました。

 さて、今日の専門校。

IMG_1472.jpg 1限目は昨日に引き続き生物の講義です。細胞組織は電磁気的に引き合う力が相互関係を成立させ、生命体の基礎になっています。遺伝子の仕組みを知れば知る程に生命の驚異を感じないではいられません。

「何故人は生まれ。何故生きて。何故死んでゆくのか。」

 そんな「何故」を鼻で笑うかの様に粛々と精密な役割をこなしています。そこに努力や挫折と言った概念の入り込む余地はありません。

 講義は少しマクロな視点に移り、細胞の増殖についてという内容になりました。細胞内の遺伝子が分裂するには体細胞分裂と減数分裂の二通りがあります。遺伝子の増殖及び分裂と言うダイナミックな生命活動は、染色体として折り畳まれたDNAをほどいたり折り畳んだりと言う繊細な活動に支えられています。分裂の際に出現する星状体が紡錘体を形成して染色体を引き合う様子は、まるで天体望遠鏡で遠い宇宙の星雲を見ている様です。人体を小宇宙とは良く言ったものだと感心してしまいます。

 2限目は水処理技術の講義です。

IMG_1473.jpg 今日はアルカリ度と塩素殺菌に関する内容でした。pHで表される酸性とアルカリ性の指標は一般に知られる所ですが、それとは別にアルカリ度と言う指標があるのだそうです。アルカリ度とは、中性にする為にはどれくらいの酸が必要かと言う考え方だと言うことです。アルカリ性のものを中和するのに必要な酸の消費量が溶液によって異なると言うことを初めて知りました。学んでみないと解らないことってあるものですね。地下水のアルカリ度の状態によって地質の状態を知ることが出来ると言うことでしたが、地下水に二酸化炭素が溶け込んで炭酸水になると言う事実が驚きでした。

 塩素殺菌に関しては、水道水を始めプールの殺菌等にも広く利用される所ですので身近な存在です。水道水を利用するのに塩素殺菌をせずに飲用にするのにはリスクが伴いますが、塩素殺菌に使用される次亜塩素酸ナトリウムは使い方を誤ると有毒ガスを発生させたり発ガン性のトリハロメタンを副生するなど問題点もあります。生活と密接な関係を持つ問題ですから基礎知識として蓄えておく必要がありそうです。


 今日のお弁当♪

IMG_1482.jpg

 午後はチーム別の活動です。専門校に学ぶ受講生は、それぞれの人生経験の中で技術や才能を磨いて来た人も少なくありません。その能力を駆使して如何に環境のことに取り組むか…そんな点もチーム別のOJTで発揮される様です。

 帰宅しようとしたら流木の話になりました。個人的に河原等の流木の美しさに魅力を感じていましたが、同様に流木に関心を持っている人がいることが解りました。人生の先輩でもあるその方は海辺派だそうです。今度流木を拾いに行こうという話になりました。流木に限らず海辺で漂着物を拾い歩くことをビーチコーミングと言うこともあるそうですが、一見ゴミとしてしか見えないものに美しさや侘び寂びの風情を見出すのは日本人だけの特権と言うことでもなさそうです。今から楽しみです。(^^)

IMG_1486.jpg 朝霧が晴れたらやっぱり快晴でした。帰宅する道端でガガイモが種を飛ばし始めています。この数ヶ月、ずっと成長を追いかけてきましたので、まるで蝶の羽化を見る様で感慨深いものがあります。そんなことを考えながら通りかかったいつもの橋の上、写真を撮っていたらふと気がついたのです。

IMG_1493.jpg なんと…鮭の遺骸の様です!

 庄内地方では鮭が遡上することが知られています。中でも鳥海山山麓の月光川では実際遡上している場面に立ち会ったこともあります。また鮭の孵化場があり、放流した鮭が戻って来ています。

IMG_1495.jpg 鮭が最上川を遡上する伝説があります。何でも群れを率いた鮭の親分が「オオスケ、コスケ、今通る」と叫びながら最上川を遡上するのだとか。その声を聞くと3日以内に死んでしまうとか。それで、その声を聞かぬ様、宴で大騒ぎしたり早めに寝たりと言う習慣があったのだとか。しかし、現代は最上川に限らず水質が悪化していることは想像できます。最上川流域の市町村の中には、鮭の放流を実践していることも聞いていましたが、その効果については耳に入りませんでした。増してや、実際に遡上した証を目の当たりにしたのですから傍に行かなきゃ気が済みません。自転車を止めて河原まで下りました。残念ながら息絶えてからしばらく経っているようで、他に遡上している鮭を確認することは出来ませんでした。それにしても上流には立谷川工業団地があります。そんな条件の川を遡上して来たのですから本当に良く頑張ったと思います。
IMG_1498.jpg 草むらに野生動物にかじられた様な遺骸を見つけました。背中をかじっている様ですから熊じゃないでしょうね。県外からUターンして来た身としては、鮭の姿に我が身を重ねることがあります。ボロボロになっても故郷で人生を終えられたのですから、鮭はきっと幸せだっただろうと思うのです。

 山形県外に暮らす皆さん。故郷に還っても楽じゃないかも知れません。でも、この鮭の姿は美しく見えませんか?かっこ良く見えませんか?(^^)

IMG_1503.jpg 鮭の名はオオスケかコスケか解りません。いずれにしても彼等はきっと勇者です。








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