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外に出てみてびっくり。真冬並の寒さは本当でした。一面の大雪です。1月かと思うような風景に圧倒されつつ近所を巡回しました。(笑)今日も結構人が出ていました。ガソリン節約の為でしょうか、歩いている人が多かったです。
コンビニで缶コーヒーを購入しようとして「買ってもいいのかなぁ」と言う遠慮が生じます。温かい飲み物は、被災地の方が飲みたかろうと思うのです。地元では、スーパーやコンビニにパンが入荷し始めた様です。ところが、閉店したままのコンビニもあり、せっかくのパンが届けられない場面も見られるとか。一度切れてしまったルートを修復するのは容易ではありません。
スーパーでは相変わらず行列が出来るそうです。心情的にやむを得ないとは思うもののどこまでが買い占めになってまうか判断に迷う所でもあります。スーパーの100円コーナーの棚は空っぽでした。地元の人が100円のお菓子を買いだめしても仕方ないので被災地の方ではないかと想像しています。きっと甘いものだって食べたいだろうと思うのです。
お世話になっている不動産屋さんに立ち寄ると被災された方が新しく入居されているそうです。おにぎりを差し入れたら涙を流して感謝されたと言っていました。「山形の人はまだ幸せだよ。」と社長さんが言っていました。
東北電力は計画停電を中止しました。予想されたより電力消費が少なかったのと雨の為に水力発電がカバーしているのだそうです。降り続く雪の中を歩きながらふと思いました。 「そうすると、雪はエネルギーを貯めていると言う事だ」
つまり雨であれば、ダムで発電すれば流れてしまいますし、貯水量の都合で貯めておくのにも限界があります。しかし、雪として貯められている分には徐々に解ける事によって安定的にダムへ水を供給する事になるわけです。雪が降らないと地元では生活が楽になります。夏場の水不足の心配をする事はあっても、電力の心配まではしていませんでした。そういう意味では、自然の豊かな山形はエネルギーにも恵まれていると言う事になります。
ホームセンターでは電池が売り切れています。でも、太陽電池式のガーデンライトの電池は残っていました。仕様が特殊だからでしょうか。以前、ひとつだけ購入したガーデンライトは太陽光を浴びて毎日夕方になるとほのかに光ります。震災の日は帰宅できませんでしたが、夕方にはいつものように点灯していたのではないかと思います。揺れでひっくり返っていたのでダメだったかな?(笑)
ホームセンターを出るとスーパーやドラッグストアや100円ショップと集中しているのですが、今日は一斉に午後5時閉店でした。計画停電に対応したのか商品が入荷しないのか比較的平穏であるとは言え非常時には違いないのです。考えてみれば、この郊外型大型店舗的な社会システムは自動車社会の象徴であるとも言えます。車があるからこそ校外に集中していても成立するのです。現在の様にガソリンの入手が困難な現状にあっては、それが不便になってしまうのです。
ホームセンターで太陽光発電の実用的なものがなかったので、帰り際に電器店に立ち寄りました。個人経営のお店ですが、近くの看板には大きく太陽光パネルの広告が出ています。しかし、今回の大停電の場合、夜間に太陽光パネルが活躍できなかったのです。何故か?それは、バッテリーがない為です。太陽光発電には大きく分けて連系と独立系に分けられますが、一般家庭で導入する連系システムは余剰電力を電力会社に売電することが前提になっている為、蓄電の必要がありません。夜間は逆に電力会社から電気を購入するからです。今回の大停電では夜間に電力会社から電気が送られて来ないわけですから、せっかく日中太陽光パネルで発電していても蓄電していない以上、夜間は使えない事になります。では、独立系の太陽光パネルはどうかと言えば、これまた費用的に実用的なレベルには達していないのが実情です。ただ、思うに計画停電になる3時間だけでも部屋をいくらか明るく出来れば、転倒の心配も無くなるでしょうし地震が来ても闇の中を逃げる危険もないでしょう。費用対効果の関係でコストパフォーマンスに問題があっても、それだけでは計れないものが非常時にはあるのです。
さて、電器店の社長さんは、とても親切に対応して下さって突然の質問にもひとつひとつ丁寧な回答をしていただきました。やはり電器店と言う事で「現実的に使えるかどうか」を見定めることに努めている様子でした。5,000円程度でセンサー式の照明を例に出して解説して頂きましたが、電池充電式のセンサーライトは8Wでした。常時点灯にした場合を計算すると30分程度にしかならないと言う事です。仮に2.7WのLEDライトに換算しても1時間半です。用途によっては充分かもしれません。非常灯の電池は持続時間が30分である事を考えれば有効である様に思います。バッテリーを交換式、またはスイッチで切り換えられる様にすれば、全体の使用時間は伸ばせる事になります。いずれにしても現段階ではバッテリーが鍵を握っているわけです。また寄せて頂く事と言う事で今日は店を出ました。ピンチだからこそ次へのステップを考えなくてはならないのです。少なくても原発政策が今のままで良いはずがない事は誰の目にも明白でしょう。
雪に感謝。自然のエネルギーに感謝した一日でした。