[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今日はボランティアチームと植物工場実証試験チームが分かれての活動になりました。どちらもまずは最終日となります。
ボランティアも気になりましたが、昨年暮れから関わって来た植物工場実証試験が終了となればこれまた重要です。少し悩みましたが、ボランティアの方は仲間に任せて植物工場の方へ向かうことにしました。私物が置いたままになっているので回収する必要があります。自宅まで迎えに来てもらい4人で植物工場へ向かいました。
到着すると既に太陽光チームが着いていて場所を御借りしている社長さんと話をしていました。前回の観察記録から数日が過ぎているので野菜のプランターはすっかり水分が無くなって乾ききっていました。小松菜は萎れかかっています。ミックスレタスとハツカダイコンは比較的元気です。しかし、今日で撤収となれば、栽培観察記録も今日で終了です。こんな事態を想定していませんでしたが、放射線が心配されることを考慮すれば、安心・安全な野菜を生産する為に植物工場の意義が出てきます。今回の実験では、地熱とLEDの実験でしたが、地熱と太陽光の組み合わせでどこまで生産を拡大出来るのかも検証したい所です。その場合は、安全な水をどのように調達するかも鍵になるでしょう。放射線量の発表を聞く限りでは、山形では「人体に影響はない」と言われていますが、そう言われても奥歯にモノが挟まった様な感覚が残ります。
以前、山間のキャンプ場へ行った時、水道が整備されていたので利用しようとしたら真っ赤な赤錆入りの水が出てきました。しばらく流していても一向に治まる気配がないので傍を流れていた川の水を飲んでみたら、とても美味しい水だったのです。どちらを飲むでしょう?人によってはどちらも飲まないかもしれません。エキノコックスと言う寄生虫の危険性があるので山の水は飲まない方がいいと言われたことがあります。しかし、だからと言って赤錆で真っ赤になった水を飲む気にはなれないと言うのが人情ではないでしょうか。人体に影響はないと言われたら飲むでしょうか。普段、水道から流れ出る透明な水を利用するのが常識になっていますから抵抗があるのは当然と思います。
例えば、食堂に入って水を差し出されて言われたらどうでしょう。 「人体に影響はありません。」 …店を出ますよね。
ところが、これと同様な状況が日常になってしまっています。
野菜を育てる為に必要な光・温度…そして水。今までだったら川の水であっても井戸の水であっても畑に撒くのなら問題なかったはずです。今は、清浄な水を確保することが重要度を増しています。農作物を育てるのに必要な水をペットボトルで買って来るわけには行かないのです。この事態が一刻も早く収束し清浄な環境を取り戻すことが求められています。
植物工場実証試験は開始した社会状況とは違った状況の中、実験を終えることになります。