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専門校のカリキュラムも残りわずかになりました。今日は荒井理事長の貴重な講義でした。
原子力発電所の事故は、この東日本大震災が初めてではありません。これまでに何度も事故があり、致命的ではなかったと言っても報告は遅れがちであり、ともすれば事故の事実さえも隠蔽してしまう体質が取沙汰されては忘れ去られて来たのです。起用の理事長の講義は、この隠蔽体質について別の角度からの見解を述べられたものでした。隠蔽と言うのは、積極的に事実を隠してなかったことにしてしまおうとする行為ですが、それを助長しているのは「無関心」ではないだろうかと言うお話です。
11年前、原子力発電所を有する某市で起きた事件は、無関心を象徴するものであったのではないかと言うことでした。現代社会は個人の自由を尊重すると言う立て前の下、お互いのプライバシーに踏み込まない様に配慮します。しかし、これが同時にお互いに対して興味を持たないとか関心を抱かないと言う「無関心」に通じている様に思います。
例えば、社会的問題であっても「無関心」を決め込むことで、余計な問題を生活の中に持ち込まない様にしているのではないでしょうか。
原子力発電所に関しても同様で、反対運動を方々を除けば、電気の利便性を享受していると言う現実に配慮して、声を大にして反対することはまずありません。そんなことをすれば、異端の目で見られるだろうことが恐いからです。実際には電気と言う人質をとられている様なものです。そのこらからも急に体質は大きく変わることはないかもしれません。けれど、21世紀の日本を新しい国にして行くなら、新しい公共や新しいコミュニティーも考えて行く必要があるかも知れません。
理事長の講義の後は、放射線の影響や電力エネルギー行政に関する映像を視聴して各々が考える様にと言うことでした。
菅首相が高台にバイオマスエネルギーのエコタウンを造る構想を語ったそうです。山形県環境技術専門校で学んで来たことのひとつが形になることで方向性を確かめたい気持ちになります。それがいずれ全国に展開する様になれば、今春卒業する第一期の受講生の活躍するフィールドも開けてくるかも知れません。