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今日も暑い日でした。訓練校の仲間から電話やメールが相次いでちょっと面食らいつつ、「やっぱりみんな訓練校へ行きたいのかな」なんて考えていました。朝食はうどん。お昼はコンビニのオニギリ。そろそろ訓練校のお弁当が恋しいです。(笑)
朝からブログに何を書こうと考えつつ、止せばいいのに昼近くなって陽射しが強くなってから外出しました。道端にはカラスウリの花や露草の花が咲いています。
特に目的もないので川沿いの土手でコンビニのオニギリをパクつきます。市街地を流れて来た川の水はお世辞にもきれいとは言えません。それでも大小様々な川魚が泳いでいるのが見えます。桜並木の木陰でオニギリをパクついていたのですが、アメリカシロヒトリの巣が目に入りました。
アメリカシロヒトリは、蛾の一種で年に二回発生します。ふ化した幼虫は集団になって蜘蛛の巣のように糸を吐き巣を作ります。この巣が曲者で外敵から身を守るのと同時に殺虫剤からも身を守ります。生息分布を調べると東北の南部が北限となっていました。山形は北限と言うことになると思いますが、温暖化の影響が心配される所です。アメリカシロヒトリの防除に関しては、殺虫剤の散布の他、フェロモンによる捕殺などがあります。しかし、殺虫剤の散布は高い木の枝に営巣することから周辺の健康被害への懸念もあります。巣のお陰で効果も限定的です。フェロモンによる捕殺は費用がかかることから、早期に巣を発見し、枝ごと切り取って焼却処分にするのが有効と言うことの様です。しかし、ここでまた問題になるのは、高い枝を切り取るのは容易ではないと言うことです。打つ手なしか…と思いきや、実はそうでもありません。アメリカから入って来た頃は、得体の知れない虫として日本の野鳥や虫たちも餌としての認識をしていなかった様ですが、最近では生態系の一部に組み込まれ、天敵も多くいるとのことです。アメリカシロヒトリが都市型の害虫として君臨するのは、郊外では天敵が多すぎて繁殖が容易ではないと言うことなのです。
そんなことを考えながら天童から山形方面へ自転車を走らせていたら、歩道を歩く一匹のイモムシに出会いました。どこから来たのか解りませんがとにかく焦っています。急いでいる理由は間もなく判明しました。この猛暑で歩道のアスファルトが高熱になっているのです。そのイモムシは、昨年も出会っていたのでスズメガのイモムシであることはすぐに解りました。セスジスズメの5令と言うことになると思います。何とも立派なイモムシでお尻の先にアンテナの様な尻尾があります。スズメガは蛾の一種と言っても一般的な蛾とは少しばかり様子が違います。スズメガの一種であるオオスカシバは蛾であるにも関わらず羽根は蝉のように透明であり、蜂のように高速で飛び回り花の蜜を吸います。セスジスズメの生態は詳しく知りませんが、成虫はスズメガらしくシャープなデザインをしています。幼虫時代は大量の植物を食害すると言うことで害虫として認識されることもある様ですが、刺すわけでもなく噛みつくわけでもなく集団で樹の葉を食べ尽くすわけでもなく、ましてや高温のアスファルトの上を一生懸命走っている姿は憎めないのでした。それで、手を差し出したらやっぱりアスファルトが熱かったらしく手の上に急いで上ってきます。そして落ち着いてしまいました。(笑)その体温たるや熱湯を入れた風船の様な熱さです。よくこの体温で生きていられるものだと感心してしまう程です。ただ、刺さないことも噛まないことも解っていても相手はイモムシです。手のひらで落ち着かれてしまっては余り気持ちのいいものではありません。(笑)慌てて日陰に降ろしてやるとホッとしたように落ち着いてうずくまってしまいました。
一仕事した様な感覚になりつつ自転車を走らせていたら、しばらくハローワークに行っていないことを思い出しました。現在の就職情勢も気になります。それで、山形市の流通団地にあるキャリアアップハローワークを訪ねることにしました。ところが、ビッグウィングのそばを走っていて唖然としてしまいました。アメリカシロヒトリです。先刻のアメリカシロヒトリなど比べ物にならない勢いで、一本の樹が丸裸になるほどの食害でした。自然環境からさほど遠くはないのですが、天敵が少ないのかその樹が一本だけやられています。隣の樹は大丈夫なのです。そういえば、アメリカシロヒトリは相当多種の植物を食害するのですが、気に入った樹とそうでない樹に分かれると言う記述を見たことがあります。その樹は葉っぱはほとんど残っていませんが、桜ではない様でした。
さて、まもなくキャリアアップハローワークに到着しました。昨年は随分お世話になって励まして頂きました。職員さんは昨年と違う様子でした。それで取り敢えずナビによる検索をしました。相変わらず繰り返し求人を出している企業もあり、これまでと同様に手応えはなく、来年4月の身の振り方について不安を感じつつ求人情報誌をもらって帰ることにしました。ところが、廊下に出た所で呼び止められました。
「相談はした?相談していったら?」
慌てて今日はハローワークカードを持っていないことを伝えると、名前と生年月日が解れば大丈夫とのことだったのでお願いすることにしました。それで、現在訓練校に通っていて来年4月の卒業に向けて方向性を考えていると言うことをお伝えしました。すると、職員の方が意外なことを言いました。訓練校に通っている方だと言うことならお見せしましょう…と。意外な展開です。そこで見せて頂いたのは、某企業の一連の求人情報でした。既に募集が終了しているものの、そこに記載されていたのは現在訓練校で学んでいる内容ととても近いものでした。
「しまった!もう少し真面目に受講すべきだったか!?」と一瞬後悔したかどうかは内緒です。(笑)
職員さんのお話では、現在の訓練校のことは企業の社長さんにも御理解頂いていることなので、きちんと勉強して行けば卒業の二ヶ月くらい前にはいろいろとお話があるのではないかと言うことでした。ただ、こんな風に様子を見にくることは大切なのでまた折りを見て足を運んで下さいと言うことでした。興味があれば、受講生の希望者で職場見学の申し込みをしてみるのもいいかもしれないと言うことでしたので、次回の受講日に報告したいと思います。
ひょっとして「イモムシの恩返し」で良いことがあったのでしょうか。帰宅する道すがら、日陰に辿り着けずに息絶えたイモムシが歩道でアリのご馳走になっていました。最近、果樹園で鳥脅しに悲痛な鳥の叫び声が使われているのを耳にしますが、アメリカシロヒトリの食害のある樹でバードコールをしてみたらどうでしょう。
どうやらアメリカシロヒトリには恨まれそうです。