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アメリカシロヒトリ(略称:アメシロ)は、時に大きな被害を及ぼす為に駆除対象とされ、その駆除方法も薬剤散布やフェロモントラップ等様々です。時として「アメシロがたかるから樹を伐ってくれ」と言う本末転倒な結論が導き出されることもあります。しかし、アメシロが繁殖するのは生態系のバランスが崩れていると言う側面があるわけですから、樹を伐ればアメシロは他の樹に移るだけで根本解決にはなりません。
山形でよく見かける野鳥にムクドリがいます。この時期、夕刻になると群れを作って移動しているのを見かけます。ケヤキが好きなのか、公園等のケヤキの樹をねぐらにしている様です。道路沿いのケヤキの樹がねぐらとされるとムクドリの排泄物で直下の歩道が大変なことになります。ムクドリは雑食性と言うことで果樹の虫を食べる為に益鳥とされることがある一方で肝心の果物も食べてしまうので害鳥とされることもあるとか。この辺りが人間の都合なんですね。
アメシロの天敵として数えられるもの中にこのムクドリがいます。旺盛な食欲を満たすのにアメシロは物足りないのでしょうか。
そういえば、バードコールと言う鳥を呼ぶ楽器(?)がありますね。以前、知り合った方がこのバードコールの作り方を教えて下さったことがありました。作り方は至ってシンプルです。出来るだけ硬い木材に穴をあけ、そこに穴のサイズより少し小さめのボルトを捩じ込んで絞めたり緩めたりを繰り返すうちに鳥のさえずりに似た音が出るようになるとのことでした。しかし、注意事項として使い過ぎると鳥がノイローゼになるかも知れないと言うことでした。さえずりは鳥にとって無意味なものではなく威嚇だったり求愛だったりするのです。それで無意味にバードコールを使うと鳥の方が混乱してしまう懸念があるとのことでした。当時は野山で使うことしか考えていませんでしたので、鳥をノイローゼにさせてしまうのも意に添わないと思い、それ以上バードコールを追求することはありませんでした。けれど、都市型のアメシロ対策と言うことなら話が違ってきます。市街地の公園等で使用することで野鳥を呼ぶことが出来れば、それがアメシロ対策にもなるということになります。もちろん騒音にならないように配慮することが必要になりますね。
そんなこんなで適材適所の役割分担は決めてはみても、ムクドリとってアメシロがごちそうなのかおやつ程度なのか…それとも食べなくても良い程度のものなのか、好みについては聞いてみなくちゃ解りません。