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寒波の第一波到来と行った感じでしょうか。夜の道を自転車で走っていたら氷雨の様な雨がポタポタと落ちて来て、いよいよ雪になる風情です。
「あめゆじゅとてちてけんじゃ」
みぞれと言うにはまだ早いでしょうか。宮沢賢治の詩に登場する「あめゆじゅ(雨雪)」とはどんな感じだろうと想像してみたりします。
自転車のペダルを踏み込んでいるので身体はホカホカと温かいのに顔は冷たい風にこわばって、かき氷を食べた時の様にこめかみがキーンと痛みます。早めに防寒帽子を用意しなくてはならない様です。
忙しさに押し流されて暖房機器の準備が何一つ進んでいません。気がつけば晩秋がしっかりと根を下ろし冬が山の天辺から忍び足で下りてきます。部屋に戻ってみると室温は13度。まぁ、これならまだ大丈夫でしょう。10度を下回るとさすがに暖房が恋しくなります。ラジオでは、蔵王エコーラインと鳥海ブルーラインが積雪のため通行止めになったと報じていました。山に降った雪が麓へ飛ばされて、それが雨になっているのでしょうか。
眠る時くらいは温かくしようと思い、電気毛布の準備をしてみました。これで少しは風邪が良くなるでしょうか。電気代は上がりますね。何年も前に漬けたカリン酒で喉の手当をしてみます。
冬に臨む前には、毎年の様に不安と覚悟の入り混じった感覚になります。雪が降り積もってしまえば辺り一面の銀世界になり悲壮感は払拭されてしまうのですが、雪が降るまでの荒れた天候に立ち向かう時間がそう言う感覚を呼び覚ますのでしょう。
願わくば、この冬の向こう側に希望の春が待っています様に。