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今日は休講日でした。風邪が治らないまま咳をしたり鼻をすすり上げたりしていたら、心配した知人が市販の薬を勧めてくれました。薬は出来るだけ服用しない様にしているのですが、せっかくの厚意なので断れずに服用しました。すると、案の定体調が狂い始めました。市販の薬には「和漢生薬配合」と書かれていました。この一言で若干油断してしまったのです。和漢配合とはどういう意味なのか理解できている訳ではありません。ただ、効き目が穏やかで副作用が少ないという意味であると勝手に解釈してしまったのです。
食後、胃のむかつきに気がついて咳に加えて吐き気も伴う様になりました。どうやら食前に飲んでしまったことと、効き目が強すぎたのが裏目に出た様です。すると「胃の薬飲む?」と言う知人の言葉。今度は何とか遠慮させてもらいましたが、もちろん風邪が治った訳ではありません。研澄まされた薬効はピンポイントで効き目を発揮します。けれど、それが的を外した場合、思わぬ結果を招くことになるのです。先日の講義にあった様に長い歴史に耐え抜き、洗練された伝承は指示されて来たそれなりの理由と実力があると見ていいのかも知れません。日本は開国から明治維新、そして第二次世界大戦と言う時代を経て急速な西洋化を果たしました。その時代の変化の中で見失ったものはなかったでしょうか。忘れてしまっていることはないでしょうか。
産直の店などを訪ね歩くと、野草を乾燥させたお茶が販売されているのを見かけます。その中には何らかの効能を秘めながら「薬事法」と言う法律に配慮して効能書きがありません。無論、薬事法が消費者を守ると言う必要性を担っていることは承知していますが、民間療法や民間薬として古くから伝えられた伝承が廃れて行きはしないかと心配するのです。
ウツボ草・オトギリ草・ドクダミ・イカリ草・・・。
そんな秘伝の野草がひっそりと売られています。