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風邪がなかなか治らないので自宅で静養を決め込んでいたのですが、専門校の仲間からとても天気が良いと言うメールが入りました。
午後、何とか部屋を出て舞鶴山に向かいました。舞鶴山は天童のシンボル的存在です。1年前、毎日の様に通った舞鶴山散歩コースには、織田信長に縁のある建勲神社があります。久しぶりに参拝して近況報告と進路相談してみました。社殿の奥には一枚の丸い鏡が鎮座しています。悩みは自分自身に聞けと言うことでしょうか。神社のそばの道に宮司さんがいました。落ち葉を片づけている様です。声をかけてみました。
「こんにちは。今年は紅葉が遅い様ですね。」
宮司さんは木々を見上げて様子を確認すると言いました。
「そうだねぇ。もう紅葉していてもいいはずなんだけど。」
環境問題までは言及しませんでしたが、やはり季節の歩みの変化は感じていらっしゃるようでした。ただ、樹種による違いはあるようで、トチノキの葉は紅葉が進んでいる様です。
その後、自転車を引きながらふと思ったのは、ドングリの少なさです。そこで思い当たるのが今年の熊騒動の多さです。それで調べてみると
「秋田から島根まで14府県でドングリが凶作」と言う記事が見つかりました。確かに熊の生息域が年々狭められていることも確かなのだと思いますが、2010年という1年の特徴も現れていると言うことでしょう。
駐車場に着くと、一匹の猫が出迎えてくれました。最初は距離を測る様に近寄ったり遠ざかったりしていましたが、一度心を許すと喉を鳴らして甘えます。引っ掻いたり噛みついたりしないですし、なかなかきれいな猫なのでどこかで飼われていたのでしょうか。散歩で顔なじみの方が通りかかって野良猫だと教えてくれました。話によると舞鶴山には何匹かの野良猫がいるそうです。でも、人慣れして近寄ってくるのはこの猫だけだとか。猫好きな人がいて餌を持って来ているそうです。ただ、市の方から
「カラスが集まるから餌を放置しない様に」と指摘されたらしく、わざわざ夜に残った餌を回収されるのだとか。まったく頭が下がります。
ゴロゴロと身をすり寄せる猫に話しかけます。
「あのさぁ。お米屋さんの猫が行方不明らしいんでけど何か聞いてない?」
するとそれに応える様に猫が言います。
「ンニァ。」
「だよねぇ。知らないよねぇ。」
猫はまた喉を鳴らしています。
撫でていると指に異物が当たる感じがしたので見てみると案の定ダニが耳と喉に喰いついていました。本来なら正しい取り方があるのですが、次回会えるかどうかも解らないのでその場で引き抜きます。
「ブチッ!」
まずは耳の根元のイヤリングの様なダニを引き抜きました。猫は嫌がりもせず、どこ吹く風と言った様子。
しばらくおいて喉のダニを引き抜きます。
「ブチッ!」
思いきり良くやらないといけないと聞いていたのですが、一度手が滑って失敗してしまいました。猫は相変わらずです。写真を撮ろうとカメラを向けると近寄って来てしまうのでなかなか撮らせてもらえませんでしたが、何とか撮影しました。
「んじゃあ、また来るからね。」
そう言って立ち去ろうとしたらまた猫が言いました。
「ンニァ。」
こんな風に野良猫が元気で穏やかに暮らせる町は良い町なのではないかと改めて思います。舞鶴山には三頭程のカモシカも住んでいます。柵のない動物園みたいですね。
夏場から気になっていた銀杏の樹を見に行きました。大豊作の様相でしたが、やはり誰かか拾って行った様です。いくつか落ちていましたので記録の為に撮影していたら踏みつけていたらしく独特の匂いが漂ってきました。
散歩の人は、犬を連れた人が多かった様です。挨拶を交わしながら展望台まで歩きました。夕暮れの展望台には先客がいたのでお邪魔しない様にと帰路に就きました。