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朝から冷たい雨の降る日でした。駐車場の水たまりを大きなミミズが遊泳しています。
今日の訓練校はOJT。受験コースと実践コースに分かれての活動でした。
実践コースは、先日実習したCCFLの照明を交換する活動に関する予定の発表や提言書の検討に始まり、BDFの品質検査や実験を行いました。
BDFの品質検査は取り寄せた検査薬を20度以上に温める必要があります。今日は気温が低かったので体温で温めたりして25℃まで温度を上げて検査しました。透明な試験薬にBDFを入れて良く振り混ぜます。最初はするりと混ざって少しばかり白っぽく濁りましたが、不純物は見当たりません。ところがそれから10分後、残念ながら不純物が固まり始めてしまいました。白っぽく濁るのは水分が含まれているからとのことで、このまま車の燃料として使うことは出来ないと言う結論に達しました。
では、着火実験をしたら果たして燃えるのかと言う実験になりました。最初はBDFのみで着火してみましたが、油のようにそのままで火がつくことはないようです。それでアルコールランプや行燈のように灯心を作ってBDFを吸わせ着火すると見事に火がつきました。火がついている時間も比較的長いので防災上の問題がなければ、灯りとしての可能性もあります。白金懐炉のように暖を取ることは出来ないでしょうか。
その後、結果に関して話し合いが行われました。残念ながら今回は自動車に給油することは見送ることとし、BDF精製実験を継続的して純度及び品質を高める研究を行うこととなりました。
今日のお弁当♪
さて、地球温暖化や環境破壊が叫ばれる昨今、資源の枯渇を案じている割に人類はエネルギー源を使う一方です。化石燃料・太陽光・風力・波力・地熱…どれ一つとっても人類が創造したエネルギー源ではありません。つまり、ここに問題があるのではないでしょうか。辛うじてBDFは廃油から精製することが出来ます。残念なのは「生もの」であるため「貯蓄が出来ない」ことです。そこで予てより考えていた雪氷ブロックの発想をリンクさせてみました。雪氷ブロックは冬期に降った雪を圧し固めて運搬・保管出来るようにしたものです。当初、これは雪室や夏期の冷房に使うことしか考えていませんでした。しかし、気温が上がれば雪は解けます。平地で保存するには巨大な冷凍施設が必要になってしまいます。そこで考えたのが、冷たいものは寒い場所に保管するのが良いと言うことです。冬期間に雪の降る地方で雪氷ブロックを作り、それを寒いうちに北極へ運んでしまうのです。雪氷ブロックは解けなければ建材の様に固く垂直に積めば壁が出来ます。もしくはピラミッドのように高く積み上げることも可能かもしれません。そうして北極へ運び込むことによって地球温暖化を遅らせられないでしょうか。たくさん貯まったら必要に応じて必要な場所へ移動させれば良いことになります。無論、運搬の為に膨大な予算が必要になりますが、これは人類がエネルギーを貯めると言う意味において大切な発想ではないかと考えるのです。
いつか使う為に今は貯める。もちろん、雪氷ブロックではなく他にも方法があるかもしれません。そしてそれは顕熱と潜熱の関係に似ています。将来、運動エネルギーとして利用する可能性のあるものを位置エネルギーとして保存しておくことが出来れば、本当の意味でエネルギーをコントロール出来るようになるのではないかと考えたのです。大切なのは、使う為のエネルギー源を作って貯める発想なのではないでしょうか。
実りの季節を迎えた黄金色の田園風景の中、案山子が得意げに見えました。