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ボランティア2日目。天気予報は曇りのち雨でしたが、快晴の朝を迎えました。まだ冷たい風の中を避難所へ向かいます。車のナンバーを見ると福島ナンバーが多い様です少し早く着いたので、避難所の様子を見て行く事にしました。体育館等の施設には多くのご家族が布団を敷いたりしながら休んでいますが、多くの人が一緒に生活する空間ですからプライバシー等守れ様はずもありません。それでも同じ様に避難して来た人たちですからお互いを許し合いながら生活しているのでしょう…まぁ、推測に過ぎませんね。避難されて来た方々の心情を少しでも汲み取れたらと思いながら集合場所へ向かいました。
集合場所にはリーダーが来ていたので少し打ち合わせをして、ガソリンのない時期ですから自転車でホームセンターへ買い出しに行きました。野菜を洗った後水切りするザルがあった方が良いと思ったのです。その前に100円ショップへ寄った方が安いザルがあるかと思い、ホームセンターとは反対方向へ走ります。スーパーの二階にある100円ショップなのですが、時間前なのにスーパーは既に開店していました。これは好都合と思い二階へ行こうとしたらエスカレーターが止まっています。100円ショップはまだ早いのかと思いスーパーの店員さんに声をかけたらお休みだそうでした。そこへ電話が鳴って他にも追加で買って欲しいと言うことでした。慌ててホームセンターへ向かいます。車の方が速いのは解っているので何だか歯がゆい想いがしました。ガソリンスタンドは今日も長蛇の列。店によっては前から4番目なのに12時間待ちと言う人もいるとか。
ホームセンターに着いて、必要なものを探します。ザルは金属のものだと1,500円くらいします。高くて困っていたらふとプラスチックの大きめのザルが500円くらいのものがありました。さらに大きいサイズもありましたが、そもそも予算がありません。それでそのザルで手を打って、その後包丁を買おうとしたら防犯対策なのか店員さんを呼ばないと外れない様になっていました。さらにプラスチック製の安いまな板を買って避難所へ戻ろうとしたら電話が鳴りました。
「トング買って来て」
また店に逆戻りです。やっと戻った頃には野菜もいい感じに煮えていてもう出来上がりじゃないかと思う程でした。無駄足だったのではないかとちょっとガッカリ。でも、時間もかかったので仕方ありません。明日に行かす事も出来ます。今日のメニューは肉野菜スープでした。肉が固くならない様にと最後に入れる事にしていた様です。今日の分担は500食。すぐそばで別のボランティアチームがクラムチャウダーと豚汁を用意していました。
お昼前にお待ちかねの肉を投入。火が通った頃にできるだけ熱々の状態で配膳コーナーへ行き、配膳開始です。2日目でもまだその人の多さに驚かされます。大盛りで提供したい気持ちは山々なのですが、全体量が把握できないのでどうしても控えめにするしかありません。クラムチャウダーチームも同時に提供していたのでいくらか分散したのですが、随分配膳したと思った頃に、これで1/3だと言われて唖然としてしまいました。その頃丁度豚汁チームが配膳開始。すると見る見る豚汁チームが人気を得て結果的に肉野菜チームはいくらか残ってしまいました。ちょっと切ないです。(笑)
ボランティアチームは、みんなお昼ご飯は後回しで働いていますから、残ったスープで食事をしました。お互いの作ったものを味見する様に食べたのですが、クラムチャウターチームも豚汁チームも具がたっぷり入っていてとても美味しい仕上がりになっています。何やら鍋合戦の様相を呈してきました。(笑)その頃になって突然天候が崩れました。降りしきる雨に濡れながら食事を終えて解散となりました。今日のメンバーの中で自転車は二人。他は車なのですが、やっぱり燃料は悩みの種です。ボランティアが続けられるかどうかすらさえ危ぶまれます。
右も左も解らない状態から取り組み始めたボランティアですが、考えなくてはならない事が少しずつ見えてきます。それは慣れた人であれば恐らく当然の事なのですが、被災者の方にとって何が不便で何が必要なのかと言う事は、こちらが勝手に推測するばかりでは不便さを増してしまう事もあるわけです。日々の積み重ねの中でボランティアに参加した専門校の受講生が少しずつ学ばせて頂いています。