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今日はボランティアの打ち合わせと言う事で専門校に出かけました。外は3月も中旬だと言うのに一面の銀世界です。自転車で道なき道を走り…積雪で道がぷっつりと消えていました。仕方なく別の道を選んで走ります。やっとの思いで専門校に着きました。
まだガソリンが充分に行き渡っていない為、参加出来るメンバーも限られています。今日は打ち合わせだけかと思っていたのですが、話はある程度決まっていてトントンと進んでしまいました。急遽、山形名物玉こんにゃくをすることになりました。幸い多くの方の御協力を頂いて材料などが手配できました。山形市総合スポーツセンターには、多くの被災者の方々が逃れて来ています。まだ充分とは言えませんが、緊急事態とあって職員の方やボランティアの方々などが支援に当たっています。初めての事なので準備も色々手間取ったりして一度皆でキャンプをしておくべきだったかと思う程です。役に立ちたいと言う想いだけでは目的に辿り着けません。何とか準備をしてあとはワイワイこんにゃくを煮込みます。出来上がりの時間を見通しながら計画するのですが、何と言っても1,000人分です。こんにゃくが出来てから串に刺すのが結構大変でした。それと言うのも串で刺すと後が危険だと言うことで割り箸を使ったのです。サギ用は手間を取り提供するまで随分手間取ってしまいました。それでも作業する方も薪や炭の煙との闘いです。目を赤くしたり涙を流したりして何とか早く温かいものをお届け出来る様頑張りました。一体、今日の出来事はボランティアだったのか実感はありません。
後で近くを通りかかった方が「ありがとうございます。美味しかったです。」と声をかけて下さったのでいくらか気持ちが救われました。
専門校に戻り疲れて帰ろうとしたら声をかけられました。
「ボランティア?余裕あるねぇ。」
…余裕?一瞬気温が下がった様に感じました。
「余裕なんかないですよ。」
何とか笑って答えるとこんな答えが返ってきました。
「余裕がないなら断ったらいいんだよ。」
打ち合わせの時、少なからずそう言う意見のある事は聞いていましたが、平和な土地に長く住んで暮らしているうちに身の丈のことだけをして置けば間違いないと思う様になる事は無理もないのですが、現実と乖離しているのはどちらでしょう。どちらが良いとか悪いとかそういう事ではないのだと思いますが、気持ちの温度差の大きさに一瞬呆気にとられたのでした。
今回の大震災で大きな被害を被った東北地方の太平洋側の方は避難した方も留まった方も容易ならざる未来に直面しています。そしてその未来は被害の少なかった日本海側に暮らす人々にとっても無縁ではないと思うのです。これからのことをどう組み立てて行くと良いのか共に考えて行かなくてはならないでしょう。