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訓練校での勉強も4ヶ月を数え、学ぶことの楽しさや大切さを感じながら過ごしてきました。中でも生物・化学・物理の基礎は受験対策で勉強するのとは訳が違います。学生時代疑問に思いつつ、その疑問を封印してしまっていたことに気がつかされます。そして、その基礎の部分が訓練校のカリキュラムに血管のように知識を張り巡らせます。
今日の一限目は、荒井正幸理事長による環境ビジネスの講義です。
熱交換による冷房を実現するヒートポンプを中心に講義は進みます。地熱利用による熱交換システムと地下水を利用したシステムの比較など如何に効率の良い冷房を実現するかという命題は、地球温暖化問題に直面している現代では取り組まねばならない大きな問題です。受講しながら物理の基礎として学んだことを思い出していました。
「熱には実体がない」
暖かいとか寒いとか「感じる」ことの背景にあるはずの「熱」には実体がありません。それは目から鱗が落ちる様な話でした。熱とは分子の運動が活発であるかどうかで決まるため、捉まえておく事はできないのです。だから熱を温度の低い地下に逃がしてやったり、地下水によって効率良く放熱したりと言う方法が有効になるのだと思います。分子や原子の運動エネルギーを他へ逃がしてやるわけですね。
そう考えてみれば、太陽光線に熱はない事になるのではないかと考えました。宇宙空間は概ね真空であるため、熱という運動を伝導する物質がありません。ですから太陽が如何に高温であろうと熱という運動エネルギーを伝播することは出来ないはずです。しかしながら、光は電磁波である為にそこに含まれる赤外線等によって離れた場所で分子や原子を振動させた時、振動と言う運動が「熱」と認識されるわけでしょう。
…とすれば、真空で断熱することが出来るはずです。そこまで考えてやっと気がついたのが真空状態を利用した水筒やカップ等の製品です。なるほど、既にそう言う技術は利用されているわけです。
子供の頃、高い山の上では何故気温が低いのかと言う疑問に対して、納得の行く回答を得ていただろうかと思い返しました。それはひょっとして気圧が低い為に熱を伝える為の分子が少ないから…と言うことなのでしょうか。
では、熱と言う分子や原子の運動エネルギーを他のエネルギーに変換出来れば、温度は下げられるのではないかと考えています。例えば、光などの電磁波への変換。その変換によって熱と言う運動エネルギーを消費すれば、自ずと温度も下がるのではないかと考えたのです。熱から光と言うのはよほど高温でなくては実現できないと思われますから、冷房に利用することは難しそうです。他に方法はないでしょうか。
例えば、水晶の結晶に圧力を加えると電気が発生するそうです。逆に水晶の結晶に電気を流すと水晶の結晶は振動するそうです。その振動周波数はクォーツ時計として以前より利用されているわけですが、そんな風に熱と言う運動エネルギーを他の状態に変換出来れば、室内を冷房して室外を暖房すると言うことが解決するのではないかと思考実験を繰り返しました。
アインシュタインのように高度な思考実験はできませんが、訓練校ではその為のきっかけや材料を得ることが出来ます。
これまで当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではなくて、知らずに済ませて来たことを知ることが出来る機会があると言うのは本当に貴重な経験であると言えるでしょう。訓練校を卒業してからの進路がどう言う方向であっても世界観の転換を図ることが出来そうです。
二限目は二酸化炭素の国内排出権取り引きに関する講義でした。人類は様々に価値を見出し、値段を付けてきましたが、とうとう二酸化炭素等と言う捕らえ所のないものまで取り引きするようになったのです。何やら不思議な感じがします。
今日のお弁当♪
三限目はインハウスエスコ事業の事例紹介でした。インハウスエスコ事業は内部的な省エネ活動になるとのことなので、今後どう言った関わり方や活用方法があるか解りませんが、対象施設に関して詳細な知識がなくては、なかなか改善が難しい部分に立ち入る事が可能と言う利点がある様です。
放課後の自主活動は、昨日に引き続いてプレノアールのチラシ制作です。昨日はScribusと言うフリーソフトを使って制作していましたが、今日はInkspaceで、これまたフリーソフトです。Scribusと言うソフトは、QuarkXPressテイストでページ物の制作ができます。ただ、日本語の編集に一工夫が必要なのです。チラシなら単ページで良いことからIlustratorチックなInkspaceに変更しました。どちらのソフトもあまり使い慣れていないので四苦八苦しながらも昨日より少し賑やかなチラシになりました。
情熱は交歓出来るでしょうか?