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2024 .05.07
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IMG_1464.jpgIMG_1470.jpg 朝霧の中を自転車で走ろうとしたら寒さのお陰で眼鏡が曇って前が見えません。(笑)眼鏡と言ってもサングラスの様なもので度は入っていません。自転車走行中の虫よけと紫外線対策で着用していますが、写真を撮る都合もあり、自然の色が見えなくなる所謂サングラスではなく、作業用の透明なものでセーフティグラスとでも言うのでしょうか。お陰で専門校に通っている1時間程の間に何度も自転車を止めて写真撮影に没頭します。今日は、朝霧に濡れた蜘蛛の巣です。霜が降りたため、息絶えてしまった蜘蛛が糸にぶら下がっていました。目の前に餌になった虫もまだぶら下がっています。何だかもう少しで餌にありつける直前に息絶えたようで哀れです。別の場所では、蜘蛛の糸があや取りの様に枯れた草を飾っていました。

 さて、今日の専門校。

IMG_1472.jpg 1限目は昨日に引き続き生物の講義です。細胞組織は電磁気的に引き合う力が相互関係を成立させ、生命体の基礎になっています。遺伝子の仕組みを知れば知る程に生命の驚異を感じないではいられません。

「何故人は生まれ。何故生きて。何故死んでゆくのか。」

 そんな「何故」を鼻で笑うかの様に粛々と精密な役割をこなしています。そこに努力や挫折と言った概念の入り込む余地はありません。

 講義は少しマクロな視点に移り、細胞の増殖についてという内容になりました。細胞内の遺伝子が分裂するには体細胞分裂と減数分裂の二通りがあります。遺伝子の増殖及び分裂と言うダイナミックな生命活動は、染色体として折り畳まれたDNAをほどいたり折り畳んだりと言う繊細な活動に支えられています。分裂の際に出現する星状体が紡錘体を形成して染色体を引き合う様子は、まるで天体望遠鏡で遠い宇宙の星雲を見ている様です。人体を小宇宙とは良く言ったものだと感心してしまいます。

 2限目は水処理技術の講義です。

IMG_1473.jpg 今日はアルカリ度と塩素殺菌に関する内容でした。pHで表される酸性とアルカリ性の指標は一般に知られる所ですが、それとは別にアルカリ度と言う指標があるのだそうです。アルカリ度とは、中性にする為にはどれくらいの酸が必要かと言う考え方だと言うことです。アルカリ性のものを中和するのに必要な酸の消費量が溶液によって異なると言うことを初めて知りました。学んでみないと解らないことってあるものですね。地下水のアルカリ度の状態によって地質の状態を知ることが出来ると言うことでしたが、地下水に二酸化炭素が溶け込んで炭酸水になると言う事実が驚きでした。

 塩素殺菌に関しては、水道水を始めプールの殺菌等にも広く利用される所ですので身近な存在です。水道水を利用するのに塩素殺菌をせずに飲用にするのにはリスクが伴いますが、塩素殺菌に使用される次亜塩素酸ナトリウムは使い方を誤ると有毒ガスを発生させたり発ガン性のトリハロメタンを副生するなど問題点もあります。生活と密接な関係を持つ問題ですから基礎知識として蓄えておく必要がありそうです。


 今日のお弁当♪

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 午後はチーム別の活動です。専門校に学ぶ受講生は、それぞれの人生経験の中で技術や才能を磨いて来た人も少なくありません。その能力を駆使して如何に環境のことに取り組むか…そんな点もチーム別のOJTで発揮される様です。

 帰宅しようとしたら流木の話になりました。個人的に河原等の流木の美しさに魅力を感じていましたが、同様に流木に関心を持っている人がいることが解りました。人生の先輩でもあるその方は海辺派だそうです。今度流木を拾いに行こうという話になりました。流木に限らず海辺で漂着物を拾い歩くことをビーチコーミングと言うこともあるそうですが、一見ゴミとしてしか見えないものに美しさや侘び寂びの風情を見出すのは日本人だけの特権と言うことでもなさそうです。今から楽しみです。(^^)

IMG_1486.jpg 朝霧が晴れたらやっぱり快晴でした。帰宅する道端でガガイモが種を飛ばし始めています。この数ヶ月、ずっと成長を追いかけてきましたので、まるで蝶の羽化を見る様で感慨深いものがあります。そんなことを考えながら通りかかったいつもの橋の上、写真を撮っていたらふと気がついたのです。

IMG_1493.jpg なんと…鮭の遺骸の様です!

 庄内地方では鮭が遡上することが知られています。中でも鳥海山山麓の月光川では実際遡上している場面に立ち会ったこともあります。また鮭の孵化場があり、放流した鮭が戻って来ています。

IMG_1495.jpg 鮭が最上川を遡上する伝説があります。何でも群れを率いた鮭の親分が「オオスケ、コスケ、今通る」と叫びながら最上川を遡上するのだとか。その声を聞くと3日以内に死んでしまうとか。それで、その声を聞かぬ様、宴で大騒ぎしたり早めに寝たりと言う習慣があったのだとか。しかし、現代は最上川に限らず水質が悪化していることは想像できます。最上川流域の市町村の中には、鮭の放流を実践していることも聞いていましたが、その効果については耳に入りませんでした。増してや、実際に遡上した証を目の当たりにしたのですから傍に行かなきゃ気が済みません。自転車を止めて河原まで下りました。残念ながら息絶えてからしばらく経っているようで、他に遡上している鮭を確認することは出来ませんでした。それにしても上流には立谷川工業団地があります。そんな条件の川を遡上して来たのですから本当に良く頑張ったと思います。
IMG_1498.jpg 草むらに野生動物にかじられた様な遺骸を見つけました。背中をかじっている様ですから熊じゃないでしょうね。県外からUターンして来た身としては、鮭の姿に我が身を重ねることがあります。ボロボロになっても故郷で人生を終えられたのですから、鮭はきっと幸せだっただろうと思うのです。

 山形県外に暮らす皆さん。故郷に還っても楽じゃないかも知れません。でも、この鮭の姿は美しく見えませんか?かっこ良く見えませんか?(^^)

IMG_1503.jpg 鮭の名はオオスケかコスケか解りません。いずれにしても彼等はきっと勇者です。








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2010 .11.20

IMG_1423.jpg 今日も濃霧の朝…良く見ると路傍の野草に霜が降りていた。霜月とは良く言ったものと感心してしまいました。


 今日の専門校。

 1限目は生物の講義です。

 前回に引き続き「遺伝子」についての解説です。生物学で最も基本となる部分である遺伝子の仕組みについての解説でした。目に見えないこととは言え、体内で起きている出来事なのかと感心するばかりです。学生時代は一体何を学んでいたのかと思い出そうとはするのですが、既に忘却の彼方。新しい知識として受け入れた方が新鮮味があって良い刺激になります。

「DNAは、ヒストンに巻き付いてヌクレオソームを形成します。」

 図がなければ、さっぱり解りません。(笑)驚くべきは、複雑な数珠つなぎ状になったヌクレオソームが自然に染色体を形成すると言うことです。恐らくは、一見関連のなさそうな細胞が収まるべき場所と役割をきちんと理解していて、自然にそれをこなすのだと言うことなのでしょう。

 人間が社会生活の中で収まるべき場所と役割を探して生きる目的を見出す為に思い悩んでいるのに、体内では自然にそれをこなしているのです。


 2限目は水処理技術の講義です。

 以前から関心のあった硬水と軟水のお話が聞けました。山形県は全国的にも軟水の地域であるのに天童だけがどう言うわけか突出して硬度が高いのです。何とかして「安価で手軽に」硬水を軟水化できないかと情報収集をしてきました。例えば工業用水で利用する為に硬度を下げる必要がある場合等については、方法がないわけではない様です。しかし、生活水として利用するには適当ではないようです。最も手軽で安価なのは浄水器と言うことになってしまうのでしょうか。石鹸に関してはパーム油やパーム核油の泡立ちが良いと言う情報を得て実践済みです。ただ、界面活性剤であれば理論的には同じではないかと言うことなので、何故ヤシ油は硬水のミネラル成分の影響を受けないのかもう少し深い調査が必要の様です。


 今日のお弁当♪

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 午後は、チームに分かれて活動です。各々の活動を記録したい所ですが、なかなか全体の把握は難しいので活動内容の情報を寄せてもらおうと思っています。

 環境の問題は、言うまでもなく健康の問題に繋がっています。

 汚染のない地下水や伏流水等を利用出来れば、何も腐敗防止の為に添加剤を投入する必要もありません。しかし、実際には地下水は汚染が進み、遠方へ流す必要のある生活水の安全を守る為には消毒も止むなしと言った所に落ち着きます。

IMG_1450.jpg 調べてみると山形の年間降水量は全国的に見れば少ない様です。その名の通り山が多い為、山に降った雨が平地に運ばれ生活水や農・工業用水に供する訳ですが、そう言えば、夏になると干上がってしまう川を時々見かけます。しかし、最上川左岸である月山の寒河江ダムから最上川右岸の上山市・天童市・中山町・河北町・東根市・村山市までカバーすると言うのはいささか無理がある様な気がします。それが水道料金にも反映されるわけです。人口比率やダム建設の問題等の諸事情があるのだろうと推測するしかないですが、水は生命の基本です。安心・安全な美味しい水が利用出来る様な将来計画を考えてもいいのかも知れません。



2010 .10.31

 台風の影響でしょうか。風が強いのですが、比較的暖かい日でした。昨日は芋煮会の第二弾と言うことで盛り上がった様です。

 今日の訓練校。
1限目は、昨日に引き続き生物の講義です。遺伝子レベルのからくりは、まるでプログラムのコードを読み解く様に複雑で理路整然としています。ただ、感心するばかりです。進化が生命の挑戦の果てだとすれば、この遺伝子の仕組みはどれほどの挑戦で勝ち得たのでしょう。まるで精密機械の組み立て工程の様です。

 2限目は水処理技術です。
電気伝導率によって水質を知ることが出来ると言う講義でした。水が汚れている程、不純物が多く含まれる程、電気抵抗が低くなることを利用した測定法です。しかもそれは純水や超純水と言われる水質まで知ることか出来ます。続いて回分活性汚泥法と言う汚泥処理の解説でした。一つの処理槽で好気と嫌気の両方の処理が出来ると言うことでした。

 今日のお弁当♪

IMG_0984.jpg

IMG_0987.jpg 3限目はチームに分かれてOJTの活動てす。省エネ診断・バイオ農業・排水処理の三つのグループでいよいよ具体的な活動について取り組むことになります。

IMG_0994.jpg









2010 .10.30

 今日は朝から曇天模様。その代わり寒さが弛んで防寒対策をして走る自転車は10分もすると汗がにじみます。

 今日の訓練校。
1限目は生物学。遺伝子に関する講義です。全くの話、こんな複雑なことが身体の中で起きているかと思うと驚くばかりです。それぞれの器官や細胞は何故こんなにも精密で大変な作業を黙々と続けているのでしょう。気が遠くなる様な話し手です。

 2限目は水処理技術。
講義の中に予想を越えた深みがあって、溺れてしまいそうになることがあります。この時間がそれでした。講義内容は「酸化還元電位:ORP」です。非常に難解で理解するのがとても大変です。と、「ギブスの自由エネルギー」と言う言葉が登場。これがまた難解でした。受講生の中には承知している人もあった様ですが、思わぬ深みに入ってしまった感じです。しかし、最近この難しさが癖になっている様な気がします。(笑)

 今日のお弁当♪
ボリューム満点のカツカレーでした(^^)

IMG_0966.jpgIMG_0971.jpg

 3限目も水処理技術です。
生物膜法という排水処理の仕組みの講義でした。今年、メダカを全滅させてしまったので、水を如何に浄化して行くのか非常に興味深い所です。実際、スケールの違いこそあれ、メダカの水槽を浄化するのと考え方は同じと見ていいのではないかと思います。メダカの場合は、単一水槽内で浄化して行く必要がありますが、廃水処理施設の場合はばっ気槽や沈澱槽によって浄化して行きます。今日の講義で紹介された流動床という手法は、基本的に沈澱層を使わずに浄化を完結させるものの様でした。それがメダカの水槽で応用出来るものかどうか。逆にメダカの水槽の状態をクリアに出来れば排水処理にも応用出来るのではないかと考えながら聴講しました。

 今日のガガイモ(笑)

IMG_0974.jpgIMG_0976.jpg


2010 .10.17

 猛暑の夏を過ぎ、実りの秋を迎えています。すっかり日も短くなって町にも紅葉が下りて来た様です。そして訓練校生活も正念場を迎えます。

 今日の訓練校。

 昨日に引き続き、生物学と水処理の講義でした。

 1限目は生物学です。生命の神秘の核心に迫る遺伝子についての講義でした。テレビ番組等でも特集されることもあり、ある程度の知識があるつもりでいても、改めてその仕組みを知るとその複雑さと巧妙な仕掛けに圧倒されてしまいます。進化は意図や意志により実現されるのではなく、多様化した生命の中から淘汰された末に残った種が進化を成し遂げた種として遺される訳です。それはダーウィンの進化論でも知られる所ではありますが、時折、それだけでは説明できない様な意志を感じてしまうことがあります。皮肉なことに遺伝子を形成するからくりにそんな意志を感じてしまいます。随分前に作家の竹内久美子さんの著作を何冊か読みました。生物学的なことを身近な話題に置き換えて大胆な発想を展開するところが面白いのですが、その中で「利己的な遺伝子」という言葉が紹介されていた様です。改めて調べてみるとリチャード・ドーキンス氏の著作から得た着想と言うことの様です。 「私たちは遺伝子を運ぶ船に過ぎない。」

 要約するとそんな感じでしょうか。たぶん遺伝子の決定した法則に反して行動することは出来ない様になっているのでしょう。逆に言えば、遺伝子が決めていないことについてはあたかも自由であるかの様に行動することが可能です。遺伝子を作ることそのものも遺伝子が決めているかと思うともう頭の中は無限ループに陥ります。

 2限目は水処理の講義でした。

 水処理の講義もまた少し深みに入ると理解するのに努力を要します。ORP(Oxdation Reduction Potential)とは、即ち酸化還元電位のことを言います。この時点で既に頭の中は「?」でいっぱいです。(笑)電位とは、単位電化当たりの電気的位置エネルギーを言うそうなのです。理解に苦しんでいるのを見て取るかの様に図解や例題を駆使して解説をしていただきました。基礎的なことは繰り返し向き合うことによって少しずつ理解が深まるそうです。

 今日のお弁当♪

IMG_0653.jpg

3限目も水処理の講義ですが、排水処理に関する内容でした。流入する汚水を処理する為に浄水施設では活性汚泥と呼ばれる微生物を投入します。そして曝気することによって酸素を供給し微生物の活動を促します。しかし、ここで流入する汚水の状態によってはバルキング(膨化)と呼ばれる状態になるのだそうです。このバルキングとは、微生物の集まりとなっているフロックに糸状細菌が関与して沈むことが出来なくなってしまう為に汚水処理が進まなくなってしまう状態だそうです。肉眼では見えない世界で思っている出来事をコントロールしなくてはならない難しさが垣間見えます。

 さて、訓練校生活も残り半年となって何にどう取り組むべきか思案しています。もう時間は限られています。その中で一体何が出来るでしょう。

IMG_0654.jpg 今日のガガイモ♪

 サツマイモみたいな色になってきましたね。(^^)








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