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晴れ間も見える雪の日。天童市内を散策しました。歩き始めはやっぱり寒いのですが、身体が温まる頃に考え事が始まります。
考え事をしながら町を歩いていたら、歩道をとてもきれいに除雪している人がいました。それで感心していたら…側溝に落ちました。(笑)考え事で上の空だったのにさらに別の事で意識を逸らしてしまったからでしょう。右足だけ付け根まですっぽり落ちてしまいました。時々落とし穴に落ちる芸人さんなんかを笑って見てましたが、まさか現実にそんなことになるとは思わなかったので、ちょっと事情が飲み込めませんでした。幸い側溝に水はなく怪我もなかったのですが「ちゃんと見て歩かないとぉ〜」と言われてしまいました。しかし、側溝の蓋を開けていたのはどうやらその人だった様です。きれいに除雪をして雪を側溝に捨てていたんですね。事情が解って恐縮していた様です。雪の日の散歩は気をつけましょう。(笑)
さて、環境に関する事を専門校で学ぶ様になって、これまで知らずに来たたくさんの知識を得る事が出来ました。環境問題を考えなくてはならないと思っている人は多くても、そののことについて学ぶ機会はあまりないというのが現実でしょう。そんな時、幸運にも環境について学ぶことができたわけですが、学ぶ事によって曖昧だったディテールが少しずつ明確になり、光と影を知る事になりました。
二酸化炭素排出量の削減を合い言葉に進められる省エネ対策は、企業にとっても家庭にとっても経済効果がある為「省エネ=得をする」という構図が出来上がります。しかし、忘れられがちなのは省エネによるエネルギー事業者の収益低下です。「儲けて来たんだから当然だろ」なんて言葉も聞こえてきそうですが、変わらず社会を支えて行ってもらわなくてはならないのも事実です。
また省エネによって無駄が少なくなる代わりに遊びやゆとりの部分が少なくなるのも事実ではないでしょうか。これは、良い事がある反面、これから伸びようとする国や企業にとってメリットとばかりは言えないのです。
「じゃんじゃん使ってじゃんじゃん発展しようぜ」
そんな時代ではない事は承知していますし、環境の問題を憂慮しているのも確かです。
問題をシンプルにする為に、何が省エネの根本にあるのかと言う点に立ち戻ってみます。ひとつは化石燃料が枯渇してしまう事に対する備え。もうひとつは化石燃料使用によって二酸化炭素の濃度が上がる事への対策。そして、代替エネルギーとして頼らざるを得ない原子力発電への不安。
では、風力発電や太陽光発電による電気ならじゃんじゃん使っても大丈夫と言う事になります。ところが、現代日本の消費者には自然エネルギーだけを使用する自由はありません。もちろん、そんな需要に応えるだけのエネルギー生産も現時点では不可能ですし、社会システムもそこまではまだ対応できません。
あれもダメ、これもダメ…それで社会や経済は伸びるのでしょうか。本来なら太陽光や風力・水力・地熱等を利用したエネルギーであれば、どれだけ使っても問題ないはずです。それが何故実現できないのでしょうか。突破口はないものでしょうか。
もう一方で家庭や企業で発電した電気を電力会社が購入した結果、電力会社は自社の発電所を止めなくてはならない事態に至る可能性もあるとか。しかし、電力会社は電力の安定供給の為、バックアップやメンテナンスなどの必要があり維持して行かなくてはなりません。電力の自由化が進めば、既存の電力会社が倒産に追い込まれる危険性もあります。そうなった時、安心して生活出来る社会になっているでしょうか。
答えの見つからない事を考えながら散策をしていたわけですが、何の疑いもなく進んでいた道にすっぽり落とし穴が待っている事がない様に祈るしかありません。