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朝からの荒れ模様。今日も植物工場実験棟でのOJTです。専門校では荒井理事長による講義があったと言うことで、聴講できなかったのが残念です。
植物工場実験棟では、主に人工光チームの実験室内の設備拡充作業を行いました。時計・温度計・湿度計・記録用の台・黒板…そして、LEDの設置とアルミホイルで作った反射板も出来ました。大手企業が植物工場事業に進出していますが、大きな資本力がなくても力を合わせれば手作りでここまで出来るということが次への自信とアイディアに繋がります。誰かに強制されるのではなく、自らがアイディアを実践して行くと言うことに魅力があるのです。
日暮れが近付くとコンクリート構造の水槽の底にある実験棟周辺の作業スペースは気温が低下します。仲間の一人が用意してくれた暖かいお茶とコーヒーを頂きながら一息ついたのでした。
今日は、温水の循環が良くなかったため、実験室内の室温が上がりませんでした。調整が必要の様です。
着々と準備を進めて来た植物工場実験棟に棚を入れることになりました。専門校の仲間が準備してくれた棚を、いよいよ実験棟内へ運び込みます。経験者であるSさんが棚の設置作業の実務に当たり、リーダーのK君とIさんは、電気関係の作業、そしてプランターにする為のケースの加工をSさんとSさんと…と、とにかく手分けして作業に取り組んだわけです。(笑)
実験棟内では、限られたスペースでの作業なので限られた人数でこなすしかありません。棚の設置に当たって作業を進めていると実験棟内の室温は17℃程まで上がっていました。温泉熱を通している配管には既に温泉水が通っているものの、まだ植物の栽培までは気温が不足しています。そこで梱包用気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)で、棚の周囲を包むことにしました。棚の設置と同時進行で温泉水をプランターに通す為の仕掛けを組み立てて行きます。こういう作業は、ほとんどが経験者の知恵と腕に委ねられています。目的を持って作業する時、個々の経験が集結するとこれまでの規格にない驚くべき成果を生むのだということを目の当たりにする想いです。
照明器具にLEDを導入するのですが、試しに点灯してみました。すると暗い実験棟内でまばゆい紫色の光が煌煌と輝いて幻想的な照明効果をもたらします。植物の光合成では光の波長の中で赤と青の光が最も効率良く利用されると言うことでLEDの光も選択的に利用する試みな訳です。もっとも青と赤の光だけでは期待した結果が得られないと言う報告も聞かれますので、それも実証実験と言うことになります。
実験棟では部屋をふたつに区切って1つは太陽光と温泉熱で熱帯植物の栽培実験。もう1つの部屋では、太陽光を遮断して人工光と温泉熱で野菜の栽培実験を行います。既に太陽光チームでは室温が30℃にもなる部屋で植物がスクスクと育っています。太陽光チームでは温泉熱配管だけでは期待温度が確保できなかった為、温泉熱でラジエーターを温め温風を送ることに因って効率良く室温を上げています。この方法は海老鶴温泉の社長さんのアイディアによるものです。
さて、人工光チームも棚とプランターの設置が完成し、土を入れて種を播く工程になりました。果たして結果はどうなるでしょう。乞うご期待。
海老鶴温泉名物ざるそばの大盛り♪
ガガイモ速報♪
専門校の仲間から3本のガガイモが発芽したという連絡が入りました。明日も海老鶴温泉に直行なので今週末には発芽した写真が撮れるのではないかと楽しみにしています。
午前2時過ぎになってやっと就寝したのですが、早朝から温泉に入りました。温泉には既に地元の方々が入浴し、温泉の評判を伺い知る想いがしました。昨夜の忘年会の余韻覚めやらず、朝食を頂いて解散となりました。河北町の海老鶴温泉の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
雪まじりの様な小雨がちらつく中、自転車を走らせて何とか自宅に辿り着くとそのまま午後2時頃まで動けませんでした。(笑)
午後3時頃になって外に出てみると夕日の時間に間に合いそうだったので舞鶴山へ向かいました。いつもの様に神社に参拝して西側にある展望台へ向かいました。そこでは、他にも夕日の写真を撮影に来た人と一緒になりました。ぽつりぽつりと会話を交わしつつ夕日を堪能して別れました。
夕闇迫る中、ホームセンターに立ち寄りました。そこで暖房機器や加湿器の商品紹介のDVDを何となく眺めていたら「ハイブリッドファンヒーター」の紹介をしていました。ハイブリッドファンヒーターとは、設定温度より高くなると灯油の燃焼が自動的にストップして電気ヒーターに切り替わるのだそうです。利点としては立ち上がりの温度上昇が早いのと、設定温度に達して石油ファンヒーター機能が停止した時に室温の低下が緩やかになるとのこと。そして何より、灯油の使用量が少なくなるためCO2の削減にも貢献するだろうと言うことです。従来の技術を組み合わせたことにより、それぞれの弱点を補うと言うのはなかなかのアイディアではないかと感心した次第です。もちろん、灯油の使用量が減る代わりに電気の使用量は増えることになりますから、実際に使ってみないと省エネを実感できるかどうか判断が難しいと言う点は残りますが、次回の買い換え、買い増しにはハイブリッドも是非検討すべきだと思いました。
山形は冬を越す為にたくさんのエネルギーを使用します。技術の進歩が期待されます。
植物工場実験施設は断熱材で包んだり屋根にシートを掛けた為、前回の様子とは随分変わっていました。電気関係の設備を設置や買い出し等で時間が過ぎて行きます。やがて予定を終了して忘年会の準備となりました。
続々と仲間が集まり、少しずつ賑わいを増します。今回の忘年会の会場になったのは河北町の海老鶴温泉さんです。館内の暖房など随所に温泉熱を利用しているそうです。
やがてお待ちかねのお料理が続々と運び込まれ、カラオケもあって大いに盛り上がりました。専門校の仲間が集まって専門校生としてできる忘年会は最初で最後です。深夜遅くまで宴が続き、語らいが続きました。専門校の内外のご尽力により大変に楽しい忘年会となりました。
今日は、植物工場チームはOJTで現場集合です。基本構造の建築から出向くことが出来ていないので楽しみです。その後、忘年会となります。
さて、昨日、専門校からの帰り道、周囲に広がる田園風景を眺めながら自転車を走らせていたら、田畑は食欲のデザインなのだなぁとふと思いました。植物を餌とする虫等が思うままに樹の葉を食べ進めた結果、それが虫喰いと言うテザインとして残ります。人間の食欲のデザインが虫のそれと違うのは、積極的に・前もって・計画してデザインされると言うことです。行き当たりばったり目の前のものを食べていては、人類はここまで発展しなかったでしょう。つまり大地は食べるものと食べないものにデザイン分けされているのです。土地の取得に関して計画的であったと言い切れませんが、それでも日照や降雨等の気象条件・土地の性質・作業性等を考慮しつつ田畑を整備して来たわけです。視線を山に転じると、山はまた別の条件で区画分けされ樹木の植栽も地主の意図によってデザインされます。これはまた田畑とは違ったタイムスケジュールが必要となるでしょう。環境はそんな風に日々デザインされ、季節が色を変えているのです。俯瞰で世界を捉える機会は少ないので、デザインの中に身を置いていることに気がつかずに暮らしていることになります。それでも、人類が積極的に・前もって・計画してデザインすることができる生命体である以上、場当たり的な開発行為は慎むべきではないかと思うのです。
最近「でんぷんからプラスチック製品を作る」という技術が注目されている様です。既にじゃがいものでんぷんを利用した新製品が発表されています。しかし、トウモロコシやサトウキビ等から抽出されるバイオ燃料が食糧危機を引き起こすと言われていますから、でんぷんを使ってプラスチックを作ると言うことにはまだ問題がありそうです。例えば、遺伝子組み換えの作物を利用すると言う手はあるかも知れませんが、生分解性である為、製品としての役割を終えてからの動向も気になる所です。また、生分解して土に帰るのが良いのか、プラスチックとしてリサイクルするのが良いのかと言う点についても検証が必要であるでしょう。現在、食糧として利用する作物からではなく、草木のセルロースからを利用する方法が研究されているとか。今後の成果が期待されます。
人類の環境デザインは、現在必要に応じて変化しています。必要とあれば原生林さえ伐り開きます。しかし、計画性を持った取り組みでなければ、植物の葉を無心に食べ尽くし、果ては枯らしてしまう虫と大差無くなってしまいます。