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2025 .07.01
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 山形県内で雪が降ったと言う話が伝わってきました。昨日に引き続き自宅でビオトープに関する課題に取り組んでいたので外の様子が解りません。窓から外を見たらせっかくの干し柿が雨に濡れていました。雨が上がる頃には紅葉していた木々も葉を落としていることでしょう。

 雪の報せが届き、落葉の時期を過ぎれば、山や川に溢れていた様々な生命はまるで息絶えたかの様に身を潜めます。あるものは次世代に命のタスキを託し、あるものは仮死状態で春を待ち、またあるものは生命維持の為に暖かな場所を求めます。冬を迎えると言うことは、活動を休止させることであり、次の季節の為に体力を温存させる時期でもあります。植物を餌として生活する草食動物は、植物が激減する冬に活動することは困難です。そしてその草食動物を補食することによって生命活動をしている肉食動物も草食動物が活動しない時期に活動を続けることは困難になります。そうすると、動物の生命を握っているのは植物であると言うことにならないでしょうか。

 春になって動物が活動を開始する時、そこに活動源となる植物か、または補食すべき草食動物が存在しなければ、活動を再開することは不可能なわけです。よくよく観察すると、それは春になって植物が活動を再開してから様々な動物が繰り返す生命活動と緻密な繋がりを持っているようです。若葉萌える頃に生命活動が再開され、新しい生命が生まれ、エネルギー源が必要とされる頃に必要な食事が用意されていなくては食物連鎖そのものが成り立たないことになってしまいます。

 雑草と称される植物群は、次から次へと絶えず交代を繰り返しています。その植物の交代に併せて昆虫等の小動物も交代し鳥や爬虫類、両生類、哺乳類と食物連鎖のピラミッドを支えているわけです。そのサイクルが不順で不具合が発生した時、その異常は生命全体に影響することになりかねません。

 動物の中には、特定の食べ物しか食べない者もいます。それは対象となる餌がない状況では活動できません。雑食であることは、それだけで生命維持を安定的にすることが可能でしょう。しかし、山から下りてくる野生動物は、雑食ではないでしょうか。餌となる対象が多種に渡ることで生命維持の安定性を保っているはずの雑食動物が山から下りてくると言うことは、餌に特定の対象しか持たない動物はさらに危機的状況にあると考えられます。「山から下りて来ない」のではなく「山から下りて来られない」のではないでしょうか。山から下りた所で食べる物がないのであれば、山で空腹を抱えるしかありません。

 山形県尾花沢市に徳良湖には毎年のたくさんの白鳥や鴨が集まります。鳥インフルエンザ騒ぎ以来、餌付けが自粛されていますが、厳寒期には野鳥であるはずの鴨が餌を求めて人間の後ろをついて歩くこともありました。

 山から下りてくる野生動物は、その危機的状況を報せに下りて来ている使者なのかも知れません。その使者に対してどんな態度で接するのが適切なのでしょう。


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 今日は休講日。雨模様の様子なので、自宅でおとなしくしていました。おとなしくしていたと言ってもやらなくてはならないことはあって、課題に取り組んでいたわけですが、外に出なかったので様子が解りません。時折聞こえる雨垂れの音が辛うじて外の様子を伝えてくれます。

 課題に取り組みながら、思い出した様にガガイモの綿毛を収集しています。ガガイモの綿毛を何に使うのかと言うと実は何も目的はなくて、集めながら何に使おうかと考えているわけです。一方で綿毛を取り除いた後の種は、滋養強壮に効くと言うのでこれまた集めています。暖房を入れた室内では袋果が乾燥して次々に綿毛を羽化させます。放置すると部屋中が綿毛だらけになってしまいます。しかしこの綿毛を集める作業は実に地味で繊細な作業なので機械化は難しいでしょうか。もっとも、使用目的次第では、荒っぽくドラム缶の様な物の中でガラガラと回転させたらあっさり種だけ集まる様な気もします。量産の必要があれば、そう言う手法もアリかもしれません。しかし、現時点では絹や綿と言った繊維より優位なメリットは見当たらないため、自己満足の域を出ることはありません。

 それにしても、古事記に登場すると言うガガイモはスクナビコナ神を乗せる舟だったと言います。何故笹舟でなくガガイモの舟だったのかと考えることがあります。確かにガガイモは種を飛ばした後、小さな舟の様な形状になります。きちんと読んだことはないのですが、Wikipediaによれば「和銅5年(712年)太朝臣安萬侶(おほのあそみやすまろ、太安万侶(おおのやすまろ))によって献上された日本最古の歴史書。」とあります。

 古事記に登場する植物は多種に渡り、図らずも当時の日本の植物相の記録を現代に伝える環境記録であると言う側面もあるでしょう。さらにこの712年を追ってみると「出羽国」が設置された年であるの記述があります。「712年(和銅5年)9月23日に出羽国に昇格。」何やら山形との因縁も感じさせる年です。

 ガガイモについて調べるうちにガガイモの駆除研究に関する情報がありました。ガガイモは古くから知られ様々に利用されて来た経緯を持ちながら現代と言う時代に埋もれてしまったわけですが、その一方で繁殖力が強いことから農作物に絡みついてしまうと言うことで駆除対象になる地域もある様です。その為、畑に植えて育てると言うことは禁じ手と言うことになります。有益な植物と認識されているにも関わらず、同じく禁じ手とされているのが「ヨモギ」です。畑で栽培すると増え過ぎて手に追えなくなるのだとか。しかし春になれば「ヨモギの天ぷら」や「よもぎ餅」等楽しみにしている人もあるのではないでしょうか。販売されているヨモギ粉の生産国を確認すると輸入品であったりします。ネットで検索すると「国産品」も出回っている様ですが、「植えると殖えて手に追えないから輸入しましょう。」という論法だとしたらどこかおかしい感じがします。

 家庭菜園レベルでも「イシミカワ」と言うツル性植物には刺もあるので若干閉口していますが、このイシミカワも調べてみると薬草として利用されると言います。そうやって考えて行くと、山形の様に自然豊かな土地では、辺り一面薬草なのではないかとさえ思います。つまり、キャベツの上で孵化した青虫の様に食べきれない程のごちそうの中で暮らしているのかも知れないのです。

 ピーマン・キャベツ・トマト…。比較的日本での歴史の浅い野菜の事は良く知っていても、日本古来の歴史ある身近な植物のことをあまりにも知らないのです。

 後世に伝えるべき知識を持ち得ているのでしょうか。


IMG_1515.jpg 天候はイマイチ。晴れ間は見えるものの雲も多く、ともすれば降り出すのではないかと言う天候の様子を見ながら自転車で自宅を出ました。軒先の干し柿が一つ、野鳥に味見された様です。(笑)外出の目的は防寒具です。雪が積もっても専門校へ16kmの道程を自転車で通えるものか未知数ですが、急な対応に迫られる可能性もあります。ここ数日、濃霧の中を走ったお陰で、ウインドブレーカーは朝霧に濡れ、眼鏡はくもると言う状態になっていました。それで以前から目を付けていた防寒防水スーツと靴とゴーグルを購入しました。これでまたしばらく自転車で通える…はずです。(笑)

IMG_1516.jpg さて、午後から山形市総合スポーツセンターへ出かけました。途中、道沿いの土手に黄色い実がなっていました。カラスウリかと思いましたが「カラスウリって真っ赤だな」と言う唄がありますよね。どうやらキカラスウリという植物の様です。

 スポーツセンターには、省エネの実践的な活動にも協力して頂いています。今日も専門校の仲間と理事長が専門校でお世話になっているお店に集結していました。理事長との打ち合わせも出来て良かったです。

 ブログで紹介させて頂いている専門校のお弁当をここの「たんぽぽ」と言うお店から届けていただいています。そんなわけで、お昼ご飯を「たんぽぽ」で頂くことにしました。

 今日のランチです♪

IMG_1520.jpg

 ご近所にお立ち寄りの際は…いや、遠くからでも、是非「たんぽぽ」をご利用下さい♪


IMG_1536.jpg 食後、近所をサイクリングしながら、帰宅しようと川を渡りかけて橋の上から川を覗き込んでビックリ。またも鮭と思しき魚の遺骸です。場所は山形県立中央病院のそば。先日、鮭の遺骸を見つけた立谷川と合流します。それにしてもこんなに内陸深くまで遡上して来るとは何と言う郷土愛でしょう。たぶん彼等にとってはそれが当然のことで疑う余地のない目的なのでしょう。

 車に乗っている時に気がつかなかっただけなのか、放流活動の成果が出始めたからなのか定かではありませんが、河川の水質維持・向上にも寄与するのではないかと思います。実態調査は進んでいるのでしょうか。


IMG_1538.jpg まだ午後5時前だと言うのにすっかり暗くなって灯の灯り始めた光景を眺めながら家路を急ぎました。






 寒くなって来たので、朝、布団から出るのが辛いです。その為もあってか若干自宅を出るのが遅くなりました。

 今日の専門校。

 1限目は荒井理事長の講義でした。近年、熊による被害が多数報告される様になりました。その原因とされるのが、ドングリ等の食料の不足が予測されています。時を同じくする様にナラ枯れが報告される様になりました。ナラ枯れはカシノナガキクイムシがナラ菌と言う病原菌を媒介することによって拡大しているそうです。まるで「風の谷のナウシカ」に描かれた腐海の森の拡大の様です。皮肉にもナラの樹が枯れることによって食用キノコの一種であるナラタケが豊作だそうです。

 このカシノナガキクイムシをフェロモントラップによって一網打尽にしてしまおうと言う試みが実施されています。本来から言えば、カシノナガキクイムシ以上にナラ菌の方が問題なのですが、豚インフルエンザや鳥インフルエンザ、狂牛病に口蹄疫…人類は殺処分と言う手段しか持っていないのです。それでいて絶滅危惧種を保護し生物多様性を論じます。バランスと言う自己矛盾は、生命を食べて生きる存在である以上逃れることは出来ないのかも知れません。

 さて、そんな中、熊の保護に関する動きが見られます。賛否両論ある様ですが日本熊森協会の「森へどんぐりを届けよう」と言う取り組みです。「どんぐり銀行」とは活動内容を異にするわけですが、奇しくも「どんぐり」がキーワードになっています。宮沢賢治は著作「どんぐりと山猫」の中で、金ぴかに光るドングリを登場させています。二酸化炭素の排出権取り引き等も考え合わせるとドングリは今やまさに金ぴかの存在に変わりつつあるのではないでしょうか。

 ドングリの落ちる頃、風は深く豊潤な香りになります。その風を味わえば森の豊かさを認識することができるでしょう。

 2限目はOJT。それぞれのチームに分かれて活動です。現実の作業に向き合うことで新たな問題に取り組む必要も出てきます。その取り組みが卒業後の仕事の入り口になるかも知れません。

 今日のお弁当♪

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IMG_1373.jpg 3限目は武内先生の太陽光発電に関する講義でした。太陽光パネルによる発電の補助金申請に必要な書類の解説でした。専門校に学ぶ前と比べると太陽光発電に関する理解は深まっているのだろうと感じています。しかし、当然ながら見えなかった問題も見えてくる様になります。申請書類の多さや手順の問題もそんな中のひとつですが、そこに手を伸ばして自分のものにする機会があるのかも知れません。

IMG_1380.jpg 講義を終えて専門校を出ると低くなった太陽光線が雲間から射し込んでいました。まだ花の咲いている植物も見られますが、やがて一面の銀世界になります。







 専門校ではエネルギー管理士やビル管理士、浄化槽管理士と言った環境関連の資格取得に力を入れて来ました。もちろん環境関連の資格は他にもあります。ただ、実務経験や経験年数が問題になる資格もあり、実際にはいきなり資格を取って就職を目指すのは無理のある場合もあります。そもそも資格が専門職の知識や経験を評価・認証するのが目的なのでしょう。

 そんな中、ビオトープについて考えなくてはならない案件があり、ビオトープ管理士と言う資格を知りました。将来的にビオトープ管理士の資格で就職を目指す予定もなかったのですが、書店で「ビオトープ管理士 資格試験 公式テキスト」と言う出版物を目にしました。手に取ってみると予想外に興味深い内容で、資格取得を目指さなくても環境問題を考える上で良いのではないかと思いました。それで購入して帰り少しずつページを開いています。

IMG_6337.jpgIMG_6337bw.jpg そんな時「偽装と擬態」についての解説がありました。「擬装」は目立たない様にすることで「擬態」は目立つこと。「そうだったんだ???」と認識の間違いに気づかされました。そこでふと疑問を思ったのは、進化との関係性です。生物が個体で「ああなりたい」とか「こうなりたい」と念じてもすぐに進化出来るわけもありません。それは人間も同じです。仮に何世代にも渡って念じたことによって身体を進化させたのであれば、生命体は全てにおいて意志があり世代を超えて想いを伝える手段があるなんてことになりかねません。では何故生物は「擬装と擬態」を可能にしているのでしょう。
IMG_6742.jpg アマガエルの様に周囲の環境に皮膚の色を変化させる生物が存在することは知られています。アマガエルは一体いつ頃から何をきっかけにそんな進化を遂げたのでしょう。進化が生命の遺伝子上のギャンブルだとすれば、特定の方向性を持って進化する確率と言うのはどれほどのものなのでしょう。また遺伝子レベルの変化が全くのデタラメでないならば、その方向性は何によって決定されているのでしょう。蜂に似た容姿の蛾はデタラメに進化して蜂の様な容姿になったのでしょうか。デタラメでないならば進化の最終型は決まっているのでしょうか。系統樹によって説明される進化は一本の幹から枝を広げるかの様に表現されますが、その進化の道を辿る確率は非選択的であるのか、それともあらかじめ一定の方向性を持っているものなのでしょうか。

IMG_6924.jpg 似通った二つの種類を比較する時、別々の進化を辿ったはずの種が同じ出口を目指している様な気さえします。例えば、昆虫同士の擬態を例にすれば、蜂も蛾も近縁であるなら似通った遺伝子を持っている可能性はあるでしょう。では、木の枝の様なナナフシや葉っぱの様なキリギリスや花の様なカマキリは一体どんな確率でその進化の道を辿ったのでしょう。無論、こう言った進化は昆虫だけに見られるものではありません。

 子供の頃、枯れ葉の様に見えた蛾を知らずに触ろうとしたら突然飛んで行ってしまったので驚いたことがあります。ダンゴムシだと思って丸くさせようとしたらそれがワラジムシだった為に戸惑ったことがあります。どれだけ真似した様に見えてもマツタケモドキはマツタケではなく、蜂の様な姿をしたアブも蜂ではないのです。

 生物が多様であることは、思い出せば思い出す程、考えれば考える程、不思議に満ちています。


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