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2024 .04.30
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IMG_1290.jpg そろそろ寒波が近付いている様です。紅葉した街路樹の葉が道路を彩っています。

 今日は休講日ですが、バイオ農業チームで地熱利用施設の準備で視察に出かけました。バイオ農業と言っても実証実験の目的は地熱利用なので自然エネルギーの有効利用が目的と言うことになります。ご協力頂ける温泉施設は既に様々な実験を展開しています。


IMG_1291.jpg 社長さんの案内で辿り着いたのは、温水を利用したビニールハウスです。先日、見学させて頂いた時には影も形もなかった場所にこつ然とビニールハウスが完成していました。地中に温水が流れるチューブが埋設されていて、今朝から温泉のお湯を流していると言うお話でした。中に入ってみるとハウス内は既に暖かくなっていました。トマトの苗も植えたばかりだと言うお話で、五月菜の苗が準備されていて植えられるのを待っています。これは言うなれば、地熱利用の温室栽培でしょう。

IMG_1293.jpg 冬場の温室栽培において大きな問題となるのは、どのような方法でハウス内の気温を上げるかと言うことです。従来の方法では、ボイラーによる暖房ということになるかと思いますが、石油等の化石燃料を利用した燃焼運転は地球温暖化ばかりではなく燃料費高騰の問題を抱えています。そこで木質ぺレット等のバイオマスエネルギーの利活用と言う取り組みが行われているわけですが、安定的に安価で原料の調達をする必要があります。それが温泉利用と言うことになれば、言うまでもなく多くの問題が解決されることになります。しかし、当然新たな問題も見つかります。例えば、立地条件の問題。温泉水の成分の問題等です。それらの見つかった問題を一つずつ解決して行くことが、OJTの意義ということになるでしょう。

IMG_1303.jpg 地熱利用の温室栽培から一歩踏み込むと植物工場と言う目標が見えてきます。食料自給率の低下が問題になっている昨今、安定的な食料生産の手段として植物工場と言う形がクローズアップされます。植物工場は光量や気温、栄養素や鹹水等の条件をコントロールすることにより、年間収穫回数を増やすことが可能になります。ただし、一方で大きな問題になるのが生産コストです。露地栽培の場合、太陽光エネルギーは無償で利用できています。つまり従来型の農産物生産は究極的に省エネであったと言えるかもしれません。ここで蛍光灯やLEDを利用すると言うことは、人工エネルギー使用量が増えるわけですから、二酸化炭素排出量削減の為のエネルギー使用量削減の動きとは逆行することになってしまうのではないでしょうか。植物工事用に取り組む場合、そのことを念頭に置かなくてはならない様な気がします。


 お昼にはお蕎麦をご馳走になりました。喉越しの良い美味しいお蕎麦です。

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 メンバーは多くの現実的な課題を頂いて帰路に就きました。


 今日は、省エネチームが省エネ診断の為に活動していたと言う話を聞いています。これまで半年間学んで来たことに現実の事として向き合うことになってそれぞれに考えることもあるでしょう。


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IMG_1194.jpg 雲間から朝日が射し込む光景は、何度見ても神秘的な気持ちになります。
 

 今日の専門校。

 1時限目は、荒井理事長による講義です。熊や猪、鹿等の被害が多数報告されていますが、自然界はどこかで調和のバランスをとるにしても、唯一人類はそのバランスを大きく破壊してしまっています。急速に失われる希少生物の数々。その絶滅のスピードに拍車をかけてしまっているのは一体誰なんでしょう。

 CCA:クロム、ヒ素、銅から構成される固着型の水溶性木材防腐剤

 アスベスト:石綿。断熱材として使われていたが、人体に有害であるため現在はその使用が禁止されている

 フロン:オゾン層破壊の原因物質

 FRP:リサイクルに問題あり

 PCB:脂肪に溶けやすい為、体内に蓄積しやすい。ダイオキシンの発生源

 人類は、文明の発展の為に様々な発明や開発を繰り返してきました。良かれと思って前に進んだ結果、原子力発電や原子爆弾を作るまでになってしまいました。化学物質の合成により環境が汚染されると言うことを研究者はどの程度予期していたでしょうか。結果的にそれが世界を住みにくくする等と予想したでしょうか。

 深海にまで買い物用のビニール袋などのゴミが浮遊し洗濯機まで沈んでいるそうです。

 日本の高度経済成長期は終わりました。これからどんな世界を生きたいのか。それを問われているのです。


IMG_1197.jpg 2限目は、丹 省一先生の自然エネルギーの講義です。

IMG_1206.jpg デンマークに於ける風力発電や太陽光・太陽熱利用の現状の紹介がありました。日本の太陽光の日照条件と比較しても不利な条件でありながら、活発な自然エネルギーの利用が促進されている現状を解説していたただきました。山形県でも風力発電の施設の建設が進められています。遊佐町では海岸沿いの黒松林に建設が進んでいるそうです。

 今日のお弁当♪

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 3限目も引き続き丹先生の講義です。

IMG_1217.jpg 風力・水力等の発電には流体に関する知識が必要になります。層流と乱流についてその知識の背景になる裏付けである計算式が2枚のホワイトボードに書き綴られます。

 …いつ見ても壮観な眺めです。(^^)




IMG_0149.jpg 朝から雨模様でしたが、天童から山形の訓練校に向かう間は何とか雨に降られずにすみました。それでも空模様は天候の変化を報せています。スズメ・ムクドリ・カラス・ハト…お馴染みの野鳥に声をかけつつ訓練校に向かいます。

 今日の訓練校

IMG_9511.jpg 一限目:理事長による講義でした。求人に関するお話や受験コースが追い込みになることなどのお話がありました。また、農業と野生生物との関わりについてのお話もありました。山形の様な地域性の場合、野生生物との関わりは避けることが出来ません。しかしながら有効な対策はなかなか難しいと言うのが現状の様子で、サルやクマやカモシカの他にイノシシまでもがやって来たとあっては対策を講じるのも並大抵ではありません。天然記念物なので無理ですが、ヤギのように雑草を食べてもらえるならカモシカを雇っても良いのかもしれません。天童には舞鶴山に三頭程のカモシカが棲息しているとされ、実際に二頭の親子連れを見たことがあります。神社では「境内の守り神?」として紹介されていました。立場が変われば見方も変わります。何か共存共栄の道はないものかと思案しています。電気柵や音で威嚇する方法等は既出ですので他の方法を考えてみました。


アイディア1

 敢えて山の中に小さな畑を作って、そこだけは野生生物に解放する:昔で言うお供えですね。カモや白鳥は餌付けで一ヶ所に集められていましたから、不可能ではないと思います。ただし、それによって個体数が殖えてしまう可能性があります。(^^)

アイディア2

 ミラクルフルーツで野生生物の味覚を惑わせる:アフリカの果物だそうですから日本の風土で育つかどうか解りません。さらにミラクルフルーツの次に食べたものが甘く感じるそうなので逆効果になってしまう可能性があります。何か食べ物が不味く感じるものだと効果的かもしれません。


アイディア3

 アルコールでもてなす:昔話でよく使われますね。鬼や龍なら通用しますね。


…そんな訳で、良いアイディアで出ないので宿題ですね。


二・三限目

 地熱と地中熱が違う意味を持つことを知って少し驚きました。地熱発電については安定供給や有毒ガスの処理等の問題があると聞いていましたが、地中熱ではそこまで深くボーリングしないと言うことでした。地表の熱を地中に逃がすために100m〜200mの穴を多数掘らなくてならないと言うことでしたので目視できない地中に対してのアプローチが少し不安に感じたのも確かです。古来、人は空や山や海や大地に対し畏敬の念を抱いてきました。そこに隠された力を直感的に感じていたのかも知れません。科学の発達した現代において、人類はそれぞれに秘められた自然エネルギーを駆使して次世代を生きようとしています。計算や理論に加えて自然を軽んじることのないよう畏敬の念も忘れたくないものだと感じました。


今日のお弁当♪

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午後の自主活動は、ミーティングのみにて散会。帰宅する道すがら小雨が降り始めていました。明日はOJTです。

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 今日の午前の講義は、山澤先生による「ポンプとブロワー」でした。水中ポンプを例題にポンプの選定方法についてのお話でした。一口にポンプと言っても知識がないと選定方法が解りません。ホームセンターで見かける様なポンプを適当に購入してみたら能力不足で役に立たなかった等と言うことが起こりうるのだと言うことが解りました。

 講義では、何ミリの管径で何メートル揚水するのかによってロス率が算出され、屈曲しているエルボーの箇所によってまたロスが生じると言うお話でした。計算式や表によって導き出されるポンプの知識は将来役に立つかもしれないと思いながら聴講することが出来ました。

IMG_9587.jpgIMG_9603.jpg

 午後は山形市総合スポーツセンターに会場を移動して特別講義です。自然エネルギーの講義をしていただいている丹 省一先生のご御紹介ではるばるデンマークからステファン・スズキ先生の講義を受けることが出来ました。



IMG_9607.jpg ケンジ・ステファン・スズキ先生は日本に風力発電をもたらした人物として丹先生の講義でもお話しされていましたが、今日は新エネルギーに力を注ぎ、福祉国家を実現したデンマークについてのお話しをしていただきました。意外なのは、特に強風の吹く地域だから風力発電と言うわけでもないとのことでした。ただ、平地が多いのか、風があまり乱れずに一定方向に吹くのだそうです。

 風力発電以外の新エネルギーにもスポットが当てられていました。

 デンマークでは飲料水として地下水を利用する為、その地下水を守る為に家畜の排泄物を肥料としての利用出来る期間を限定したのだそうです。その為に一定期間保管する必要が生じました。それで、どうせ溜めておくならガスを発生させて発電させようと言う動きになったのだとか。以前に訓練校のカリキュラムで山形市の浄水場の施設を見学しました。浄水場でもまたガスを発生させて発電に利用していましたが、デンマークではそれを国を挙げて利用していると言うことです。

 

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 確かに税金は高いとのことでしたが、それによって弱者が守られ年金も安定的に支給されます。受験勉強の必要がない為に塾の必要もなく、興味のある学問は希望に応じて学ぶことが出来るとか。

 

 講義の後にはどうすればデンマークに移住できるかと言う話で盛り上がってしまいました。(笑)

 

 日本では「風力発電は風前の灯」等と揶揄されますが、そもそも逆風でこそ力を発揮するはずです。デンマークと違う形であるとしても、住みやすい、暮らしやすい日本にして行かねばなりません。その一端を僕らが握っているはずなのです。

 


ステファン・スズキ先生の著書をご案内します♪
『デンマークという国』自然エネルギー先進国(合同出版)
『なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか』(合同出版)
『デンマークが超福祉国家になったこれだけの理由』(合同出版)

 ステファン・スズキ先生、それから丹 省一先生、関係の皆様、ありがとうございました。

 

 講義終了後、訓練校に戻ってハウスメンテナンスの仲間でミーティングになりました。現段階で結論を導き出すことが困難であることはメンバー全員が理解していると思います。ただ、それでも前に進まなくてはならないと言う現実があり、方向性を打ち出すことに苦慮しています。今言えるのは無駄と思えることがあってもミーティングを繰り返して苦しい時間を過ごさなくては一歩も前へ進めないだろうと言うことでした。

 

IMG_9548.jpg  今日は待望の太陽光発電パネルの設置です。
 ピカピカの太陽光パネルが教室のある二階に運び込まれました。
 傾斜角は冬期の落雪に配慮した苦肉の策とのことです。
 太陽光発電に最適な角度も現場の立地条件によって最適な角度を導き出さなくてはなりません。

 

IMG_9557.jpg バングラディッシュから帰国したばかりの武内先生は天童のソーラーワールド代表取締役です。
 物腰柔らかに語られる言葉は経験に裏打ちされて説得力があります。今回は訓練校の教室のスペースをお借りしている城西電工さんの社屋南面に設置する連系太陽光発電システムです。
 武内先生の解説を聞きながら、厳しい残暑の中、城西電工さんの従業員の方のテキパキとした作業によって1枚20kg近くあると思われる太陽光パネルが次々と組まれて行きます。

IMG_9569.jpg

 太陽光パネルは太陽光を受けた時点から発電が始まります。あっと言う間に設置された太陽光パネルは夏の陽射しを受けて発電開始。太陽光パネルの設置後、接続ボックスやパワーコンディショナとの接続が進められ作業は夕方まで続けられました。 設置作業に約二日。その後、電力会社との契約に基づいて実質的な運用が始まります。

 バングラディシュの太陽光発電事情のお話も興味深い講義となりました。

IMG_9581.jpg そして今日のお弁当です♪
 明日は山澤先生の「ポンプとブロアー」の講義とステファン先生の「風の学校」と言う講義です。

 連日貴重な講義が続きますね。残暑に負けず頑張りましょう。




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