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2024 .05.18
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「がんばれ日本」とか「経済を回さなくては」と言う声があちこちから聞かれます。それを頭から否定するつもりもありませんが、日本は頑張った結果54基もの原発を必要としてしまったと言うことを忘れてはならないでしょう。元気の源は電気だったわけです。エネルギー全体の30%もの発電を原発に頼って来たことを見失ってはならないのです。

 今は傷ついた身体と心を休めることを優先すべきではないかと思います。

 亡くなった父は頑張る人でした。病の床に就いて尚も頑張る人でした。ある時、薄暗い病室でカッと目を見開き「帰るぞ!」と言いました。身体にはチューブが繋がったままです。手を取ったまま首を横に降ると父は観念したかの様にまた床に就いたのでした。

 日本はまだどの程度の傷なのか解っていないのではないでしょうか。傷が癒えない内に頑張れば、治らないばかりか悪化する可能性すらあります。この地震と放射能が直接的・間接的にもたらす影響について精査すべきです。今はまだ各国から同情をしてもらっているようですが、農産物は輸出が出来なくなり、観光客は激減し、旅館も経営できなくなり、マンションが売れ残り、漁業も経営危機に陥るでしょう…これだけ大きなダメージが既に顕在化しているわけです。逆鎖国だと言う言葉も見られます。

 数年前、リーマンショックで大量の失業者が出ました。そういう事態に対応できていない日本社会は混乱し、多くの自殺者の問題も取沙汰されました。ところが今は、国際社会において日本が失業しようとしているのです。或いはもう失業してしまっているのでしょうか。大量の失業者に対し、日本社会は頑張れと言いました。努力が足りないのだと言いました。その言葉を今、日本と言う国が浴びることになります。数百件の面接や試験を受けても仕事が見つからない人がいます。そういう人に対して日本社会はどう対応して来たでしょうか。

IMG_5249.jpg 頑張るなとは言いません。しかし、身の程を知るべきです。国として生き延びる最低限のことをするべきです。結局みんな出来ることをするしかないと思っています。その通りです。ただ新しい日本を構築する為の入り口を探さなくてはなりません。虎視眈々と…時には息を殺して時期を見計らうのです。

 

IMG_5252.jpg 今日は山形市に用向きがあったので、例によって自転車を走らせました。道路沿いの畑に梅の花が咲いていました。橋に差し掛かってちょっと休憩です。何の効果か解りませんが、春の川の水は色がエメラルド色に見えます。アオサギでしょうか。丁度小魚を捕まえて食べていました。 途中、スポーツセンターに寄って雪室のその語の状態を確認しました。雪室のある山形市総合スポーツセンターに着くと炊き出しの人たちが後始末を始めようとしていました。自転車を雪室の傍に停めて中を確認します。目視ではまだ9割程度の雪が残っている様です。

 外気温13度 外気湿度39%

 雪室内気温4度 雪室内湿度75%

 山形市には、仕事の件で打ち合わせに行ったのですが、ちょっと当てが外れた感じでスゴスゴと帰宅の途に就きました。

IMG_5264.jpg 帰り道のついでにまた雪室に立ち寄ると何と西日が当たっています。雪室を設置した時は太陽の角度が低かったからか建物の北側に設置したこともあって問題ない様な気がしていました。しかし、今は建物の西側から陽射しが当たってしまうのです。

 外気温13度 外気湿度34%

 雪室内気温8度 雪室内湿度53%

 外気のデータに大きな差はみられませんが、雪室内の温度が上がり湿度が下がっている様です。

 雪室の雪が急激に融けることはまだなさそうですが、陽射しが当たれば温度上昇は免れないと言う所でしょうか。

 

IMG_5267.jpg 夕陽がとてもきれいでした…と、何事もなかったかの様にやまかん日記を書いていたりします。(笑)

 





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 曇り空…肌寒い天候の中、自転車を山形市総合スポーツセンターへ向かいました。途中、道路左側に車列が出来ていました。案の定給油の為の順番待ちです。日に日に長くなっている様な気がします。

IMG_4213.jpg 現場に着くと意外な事に地元のスーパーの社員さんが勢揃いしていました。ずらりガスコンロと鍋が並び、装備も完璧、練習して来たのではないかと思うような光景でした。そして1,200食に対応すると言います。どうやらダブルブッキングだった様です。炊き出しも4日目で慣れて来た反面、少し疲れも見えて来ていたのでここは精鋭部隊にお願いして専門校生は別の事に取り組む事になりました。現場のスポーツセンターでは屋根から落ちた残雪がまだ山になっています。それを利用して雪室を作ろうと言う事になりました。せっかく頂いた食材を新鮮に保つ為の試みです。

IMG_4226.jpg そこへ昨日まで一緒に炊き出しをしていた職場チームが来ました。やっぱり今日はスーパーの精鋭部隊に譲る事になったのでせっかくの食材を譲ってもらう事になりました。これでまた雪室に意義が生まれます。そしてこれぞ環境技術専門校で学んで来た自然エネルギーの利用です…まぁ、ちょっと地味ですけどね。(笑)

IMG_4234.jpg 最初は少し大きめの雪室を制作したのですが、他にも作っておこうと言う事だったので、別の場所にほぼ単独制作です。

「好きにやれ」と言われると俄然やる気になります。(笑)

 急な事で道具が足りないので、粗大ゴミ等が集積されている所から壊れたスノーダンプ等をかき集めて来て使います。壊れていますが使えないわけではありません。

 一通り作ってみましたが、後は雨が降らない事を祈るばかりです。その場所の残雪がいつまで残るのか、融けてからはどうするのか、山から雪を持って来るには燃料がかかります。今は目の前の課題で精一杯なのですが、ひとつずつ解決して行くしかありません。

IMG_4235.jpg 夢中になって作っていると、先に作り始めた雪室が完成したと声がかかりました。ブルーシートで雨除けまでしてあります。これならしばらく大丈夫かもしれません。


IMG_4238.jpg 帰宅する途中、朝見かけた車列はさらに長くなっていました。そのまま眠ってしまっている様子の人もいます。


 これまでなかった異常事態はいつか異常では無くなるのでしょうか。スーパー等の流通は少しずつ回復している様です。燃料不足で大手のパンが入荷できないのに対してスーパーに入っている手作りパン屋さんは大忙しの様子でした。思えば、燃料は大切ですが、そのことによって地元の商店街は郊外型大型店舗の隆盛を許してしまっているとも言えます。街が疲弊し衰退するのは、ひょっとしたらガソリンのせいなのかも知れません。

IMG_4240.jpg 道端にふきのとうが芽吹いていました。









IMG_3963.jpg 外に出てみてびっくり。真冬並の寒さは本当でした。一面の大雪です。1月かと思うような風景に圧倒されつつ近所を巡回しました。(笑)今日も結構人が出ていました。ガソリン節約の為でしょうか、歩いている人が多かったです。

 コンビニで缶コーヒーを購入しようとして「買ってもいいのかなぁ」と言う遠慮が生じます。温かい飲み物は、被災地の方が飲みたかろうと思うのです。地元では、スーパーやコンビニにパンが入荷し始めた様です。ところが、閉店したままのコンビニもあり、せっかくのパンが届けられない場面も見られるとか。一度切れてしまったルートを修復するのは容易ではありません。

 スーパーでは相変わらず行列が出来るそうです。心情的にやむを得ないとは思うもののどこまでが買い占めになってまうか判断に迷う所でもあります。スーパーの100円コーナーの棚は空っぽでした。地元の人が100円のお菓子を買いだめしても仕方ないので被災地の方ではないかと想像しています。きっと甘いものだって食べたいだろうと思うのです。

 お世話になっている不動産屋さんに立ち寄ると被災された方が新しく入居されているそうです。おにぎりを差し入れたら涙を流して感謝されたと言っていました。「山形の人はまだ幸せだよ。」と社長さんが言っていました。

IMG_3967.jpg 東北電力は計画停電を中止しました。予想されたより電力消費が少なかったのと雨の為に水力発電がカバーしているのだそうです。降り続く雪の中を歩きながらふと思いました。 「そうすると、雪はエネルギーを貯めていると言う事だ」

 つまり雨であれば、ダムで発電すれば流れてしまいますし、貯水量の都合で貯めておくのにも限界があります。しかし、雪として貯められている分には徐々に解ける事によって安定的にダムへ水を供給する事になるわけです。雪が降らないと地元では生活が楽になります。夏場の水不足の心配をする事はあっても、電力の心配まではしていませんでした。そういう意味では、自然の豊かな山形はエネルギーにも恵まれていると言う事になります。

 ホームセンターでは電池が売り切れています。でも、太陽電池式のガーデンライトの電池は残っていました。仕様が特殊だからでしょうか。以前、ひとつだけ購入したガーデンライトは太陽光を浴びて毎日夕方になるとほのかに光ります。震災の日は帰宅できませんでしたが、夕方にはいつものように点灯していたのではないかと思います。揺れでひっくり返っていたのでダメだったかな?(笑)

IMG_3972.jpg ホームセンターを出るとスーパーやドラッグストアや100円ショップと集中しているのですが、今日は一斉に午後5時閉店でした。計画停電に対応したのか商品が入荷しないのか比較的平穏であるとは言え非常時には違いないのです。考えてみれば、この郊外型大型店舗的な社会システムは自動車社会の象徴であるとも言えます。車があるからこそ校外に集中していても成立するのです。現在の様にガソリンの入手が困難な現状にあっては、それが不便になってしまうのです。

 ホームセンターで太陽光発電の実用的なものがなかったので、帰り際に電器店に立ち寄りました。個人経営のお店ですが、近くの看板には大きく太陽光パネルの広告が出ています。しかし、今回の大停電の場合、夜間に太陽光パネルが活躍できなかったのです。何故か?それは、バッテリーがない為です。太陽光発電には大きく分けて連系と独立系に分けられますが、一般家庭で導入する連系システムは余剰電力を電力会社に売電することが前提になっている為、蓄電の必要がありません。夜間は逆に電力会社から電気を購入するからです。今回の大停電では夜間に電力会社から電気が送られて来ないわけですから、せっかく日中太陽光パネルで発電していても蓄電していない以上、夜間は使えない事になります。では、独立系の太陽光パネルはどうかと言えば、これまた費用的に実用的なレベルには達していないのが実情です。ただ、思うに計画停電になる3時間だけでも部屋をいくらか明るく出来れば、転倒の心配も無くなるでしょうし地震が来ても闇の中を逃げる危険もないでしょう。費用対効果の関係でコストパフォーマンスに問題があっても、それだけでは計れないものが非常時にはあるのです。

 さて、電器店の社長さんは、とても親切に対応して下さって突然の質問にもひとつひとつ丁寧な回答をしていただきました。やはり電器店と言う事で「現実的に使えるかどうか」を見定めることに努めている様子でした。5,000円程度でセンサー式の照明を例に出して解説して頂きましたが、電池充電式のセンサーライトは8Wでした。常時点灯にした場合を計算すると30分程度にしかならないと言う事です。仮に2.7WのLEDライトに換算しても1時間半です。用途によっては充分かもしれません。非常灯の電池は持続時間が30分である事を考えれば有効である様に思います。バッテリーを交換式、またはスイッチで切り換えられる様にすれば、全体の使用時間は伸ばせる事になります。いずれにしても現段階ではバッテリーが鍵を握っているわけです。また寄せて頂く事と言う事で今日は店を出ました。ピンチだからこそ次へのステップを考えなくてはならないのです。少なくても原発政策が今のままで良いはずがない事は誰の目にも明白でしょう。

 雪に感謝。自然のエネルギーに感謝した一日でした。


IMG_3937.jpg

 山形は大地震の影響があったとは一見して解らない程に平穏です。でも、スーパーやコンビニへ一歩足を踏み入れると明らかに品薄です。必要と感じている物程売り切れています。それからガソリンです。山形市他近隣の市町村のガソリンスタンドでは軒並み売り切れとなり、売ってもらえても10リットルとか5リットルなのだそうです。


 朝、専門校へ自転車を走らせながら、いつもと変わらない風景がいつもと違っていると言う事を受け容れるのは難しいことの様に思えました。


IMG_3940.jpg

 専門校に着くと次々に電話が入りました。各々異口同音にガソリンが手に入らないため登校できないと言う主旨の電話です。まだ事務局の人が来ていなかったので代わりに電話を受けてメモしました。受講生はまだ数人しかいなかったので、事務局で待機しました。やがて事務局の人や理事長が登校したので講義となりました。受講生は5〜6人です。理事長の講義は、やはりこの地震に関する事でした。この1年で学んだ事の中には自然エネルギーとして太陽光発電などについても学びましたが、太陽光発電には、大きく分けて二つの系統があります。1つは独立系と言ってバッテリーを設ける等して発電した電気を照明等の電気として自己消費します。もう1つは連系と言って電力会社に売電する方法です。この方法は電気代を高く買い上げてもらう事によって利益を生み、太陽光パネルや設置費用等の出資分を補う物です。この震災によって起きた大停電で問題になるのは、連系の太陽光発電の場合に停電すると発電しているのにバッテリーがない為に溜める事が出来ないと言う事です。つまり自家消費には充分な発電をしていても電力会社に因る停電している夜間には、照明は使えませんし冷暖房も使えないと言う事になります。さらにこれがオール電化住宅の場合は、発電しているのに夜間は大変な状況に追い詰められます。

 最近注目されていたスマートグリッドにこの事態を解決する可能性があるのですが、バッテリーの性能向上等の課題がある様です。


 7mもの高さを持つ津波は、既に人智の及ぶ物ではありませんが、停電時やガソリンの代替エネルギーとしての電気を利用するには、スマートグリッド方式でエネルギーを有効利用する事が良い解決策になるような気がします。地域でこのエネルギー総和の意識があれば、ひょっとしたら原発も不要になるかもしれないのです。


 今回の東北大震災は蓄積された社会問題までも浮き彫りにしたような気がします。


 今日は、お弁当の代わりにおにぎりの差し入れがありました。


IMG_3947.jpg

 専門校を出てシェアハウスに向かいました。こんな時は日頃車の便利さに叶わない自転車が大活躍している様に感じます。シェアハウスに着いて専門校仲間と電話で話していたら、後で寄ると言うのでそれまでの時間を使ってアルミ缶潰しをすることにしました。以前からシェアハウスのアルミ缶やゴミが溜まっている事が気になっていたのです。早速、洗って踏みつぶしてアルミ缶回収ボックスへ持って行く事にしました。地道にひとつずつ潰して袋にまとめた所で、専門校の仲間に電話してちょっとシェアハウスを留守にすると告げるとアルミ缶やペットボトルは引き受けてくれると言う話になりました。何でもボランティアで収集しているのだとか。渡りに舟とはこのことでしょうか。間もなく到着した専門校仲間と話していたらもうひとりの専門校仲間が来ました。3人で談笑しながら時間を過ごしていたらあっと言う間に午後7時になっていました。まだ余震は続いていますが、仲間と笑って過ごす時間が不安を忘れさせてくれます。

 暗い夜道を走って自宅近くのスーパーに入りました。軒並み空っぽの棚が目立ちます。それでも普段に必要な食品は充分ある様に思えました。レジの人と少し話をしたら、涙ながらに大量の買い物をして行くお客さんがいるのだそうです。そしてこれから仙台に向かうと…。天童からは国道48号線を走ると仙台です。買い出しか…あるいは救援か…山向こうの街に広がっていると言う東北大震災の爪痕を感じさせられました。


IMG_3890.jpg ちょっと疲れているみたいです。たぶん睡眠不足でしょう。地震からたった一日しか経っていないとは思えない程です。自宅に戻ると電気は戻っていたので、地震が来なければ、暖かくして眠れそうです。


…いろんな物語がありました。詳細は追々機会を見ながらと思います。

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