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2025 .09.18
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 2010年を振り返ると変化の歳だった様な気がします。リーマンショックの煽りをまともに被ってしまい、もがいてもあがいてもどうにもならない流れに呑まれていた時、現在の専門校と言う舟に拾い上げてもらった様なものです。

IMG_0488.jpg 今年、山形県環境技術専門校が設立し、第一期生として迎えられ、これまでにない体験をたくさんさせていただきました。一度学校を卒業して社会に出ると、もう一度勉強する機会を得るのは意外と難しい事です。通信教育や文化教室も多忙な仕事の日々の中では続けて行く事がとても難しかったのです。会社員に求められているのは、目の前の仕事に没頭し余計な事を考えずに一心不乱に仕事に打ち込む事でした。それはそれで間違っているとも思いません。でも、社会との繋がりは断たれ、場合によっては家庭との繋がりも断たれてしまう様な毎日はまるで人間性も社会性も否定される様な日々です。

…それでいいのでしょうか。立ち直る機会のない社会は立ち直る事が出来るのでしょうか。是も否もなく、やがてそんな日々に戻らなくてはならないのかも知れません。それでも「環境」と言うテーマの下、学ぶ機会を得られたと言う事は、これからの人生にとってとても大きな財産になるでしょう。一緒に学んだ仲間もまたこれからの人生の大きな財産になるでしょう。小学校とも中学校とも高校とも違う世代を越えた仲間がとても貴重な存在に感じています。

 先日、樽石大学の学長の松田先生がこうおっしゃいました。

「充実してますか?」

 無論、答えは決まっています。

「はい!お陰さまで!」

 苦しい時、たくさんの方々にご心配をおかけし、お世話になってきました。そうしてやっと辿り着いた山形県環境技術専門校と言う舟です。この舟が辿り着く港に新しい未来があるのか、それはまだ解りません。それでもこの充実した日々はひとりの力では到底実現できないものでした。そのことにまず感謝したいと思うのです。


 2010年は、折れてしまった心を修復する日々でした。捨ててしまった夢をもう一度探す日々でした。専門校生活も残す所あと3ヶ月余り。不安や焦りがないと言えば嘘になります。それでも、留まる事をことを許されていない以上覚悟をきめるしかないのでしょう。


 感謝を込めて関わった全ての方々の幸福を願いつつ、2011年を飛躍の歳にしたいものです。


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IMG_2551.jpg ケセランパサランの伝説は江戸時代まで遡るとの事。謎の生物は数多くあれど、比較的身近な存在ではないでしょうか。噂によれば、ケセランパサランには動物性のものと植物性のものがあるそうです。既にこの時点でケセランパサランが何であるのか特定できていないことになります。つまり「何だか解らないけど、白くてフワフワしたもの」をケセランパサランと称している様なのです。山形県の加茂水族館に展示されていますが、加茂水族館は動物性のものの様です。もっとも見た感じが猫かウサギの毛の塊の様な印象だからと言うだけで、実際に触ってもいないので植物性である可能性も否定は出来ません。現代科学の力を以ってすれば、DNA鑑定して種を特定できそうなものですが、果たして本物のケセランパサランかどうか特定できなければ、それも無意味なのかもしれません。

 その毛玉の様な物体は、一見して生物とは考え難いのですが、物体である以上存在している事に間違いはありません。ただし、それが動物の抜け毛なのか、或いは植物の綿毛なのか定かではないのです。

 クラゲの展示により一躍有名になった経緯を考えれば、ケセランパサランの効果も本当なのかもしれないと思ったりします。(^^)


IMG_2560.jpg さて、ガガイモの綿毛(種髪)がケセランパサランの正体ではないかと言う説があります。折りを見てせっせと集めた袋果から種髪を集めていますが、個人的には違うのではないかと感じています。ガガイモの種髪はとても繊細で独特の艶を持っていて美しいのですが、あまりに繊細で種から取り外した状態で単独で形態を維持する事が難しいのではないかと思うのです。種付きであれば美しい姿を維持できますが、仮にガガイモの種髪がケセランパサランであったとすると種がついた状態では、すぐにガガイモの種子であると特定できてしまうと思うからです。むしろアメリカオニアザミの種子であれば綿毛だけが飛び回る事がある様なので、実態を確認するのが難しいと言う点では、ケセランパサランと言うイメージが持たれやすいかも知れません。しかし、ここで問題になるのはアメリカオニアザミが帰化植物であると言う点です。日本でアメリカオニアザミが最初に確認されたのは1960年代だそうです。ケセランパサランの伝説が江戸時代から伝えられている事を考慮すれば、やはり違う様です。いずれにしても桐の箱で白粉を餌に育てると言う奇想天外な伝説ですから、謎は謎のままの方がロマンがあって楽しいのでしょう。

 生物多様性の一端に位置するのか否か興味深い伝説です。(笑)


IMG_2552.jpg 年末年始と天候が荒れると言う事でしたが、今日は穏やかな日和で川辺のカモ達が思い思いに冬の1日を過ごしていました。









IMG_2536.jpg 荒れ模様の天候は、風の音からも容易に推測出来る程でした。植物工場実験棟のデータ記録担当になっていたので車を出してもらって現場へ出かけました。

 手順はファイリングされ、その通りに記録して行けば良い様になっていて何度も見ていたのですが、実際自分で記録をしようとすると間違っていないか不安になります。何度も確認しながら記録を進め、何とか手順通りに記録を済ませました。それから写真撮影をします。随分大きくなったようですが、LEDの照明から遠い所の苗がいくらか徒長傾向にあるようです。LEDの照明の方向へ曲がって伸びているので不安定な感じになっています。同行したSくんは、電気関係の修正がしたいと言う事で一時電気を止めて作業しました。作業は数分間で終了し、動作を確認して完了です。丁度お昼時なので食事をしました。


今日の食事♪


IMG_2547.jpg

 雪が強くなる中、せっかくなので近所を回る事にしました。まずは、村山市にある樽石大学です。雪深い山間にありながら新鮮な湧水を求めて通う人がいるため、道は除雪されています。駐車場は満車状態です。それにしても今日はお客さんが多い様です。何かイベントがあったのかと思っていたら、学長の松田清男先生が炭焼き小屋にいらっしゃったので挨拶しました。すると今日はモンゴルからの留学生が集まっていたのだとか。一見した所、日本人の若者と何ら変わらない感じでした。お忙しそうなのでその場を後にして村山の道の駅へ向かいました。雪が強くなり始めていました。

 道の駅では、産直の果物や野菜やキノコ、そば粉や野草を乾燥したもの等が売られています。大きく立派な椎茸やナメコが目を引きました。そこで店を出している知人と話をして帰途に就きました。


 年末から年始にかけて天候は荒れ模様になるとの事です。山形は本格的な雪の季節を迎えるわけですが、植物工場実験棟の室内は15℃〜20℃前後を維持しています。


IMG_2530.jpg ゴミ出しの日だったので、朝、外に出ると近所の公園は朝霧と朝日で金色に輝いていました。ちょっと体調が良くないので静養するつもりでいましたが、何処か痛いと言うわけでもないので食後に近所を散歩する事にしました。

 陽が昇ると屋根の雪解けが雨垂れになってあちこちから水音が聞こえてきます。通りかかった公園は、夏に噴水で子供達が遊びます。雪の積もった公園は足跡だけが続いて人影はありませんでした。


 インドではタマネギが高騰しているとか。ローンを組む程の事態になっているらしいので笑い事で済まないかも知れません。

IMG_2531.jpg 雑草扱いの代表格であるひょう干しが売られていました。日本に暮らしていると世界的食糧不足を身近に感じる事はあまりありませんが、今夏、野菜の価格が高騰した事は記憶に新しいのではないでしょうか。山形は雪の季節が長いため、冬の為の保存食として野草や山菜を乾燥させる文化が根付いたのではないかと思います。また春になれば、冬の間の栄養不足を補うかの様に苦味の強い山菜を好んで摂取します。都会と比べれば道端にたくさんの野草が自生しているのですから意図的に排除しなければ食糧には事欠かないのかも知れません。日本の食糧自給率に野草はカウントされているのでしょうか?(笑)最近、時々思うのです。雑草と言うと何だか無用で無駄なものの集合の様な響きがありますが、実はまだその実力が評価されていないだけではないかと言う事です。雑草とは即ち生物多様性そのものであって、たくさんの個性が入り乱れている状態です。しかも、評価の基準は人間にとって直接的に役立つかどうかだけで判断されます。生物多様性は、それぞれが影響し合って生態系を構築しているわけですから、直接的に関わりがないからと言って無用なものと切り捨てるのは正しくないのです。例えば畑を作る時、雑草すら生えない土地にいきなり野菜を植えた場合、果たして期待する成果は得られるでしょうか。そんなことを考えながら山形の豊かな雑草文化に想いを巡らせたのでした。


2010 .12.27

access_20101227.jpg おかげさまで「やまかん日記」を読んで下さっている方も日々増えている様です。つたない文章におつきあい頂きましてありがとうございます。

 たくさんの方が検索で辿り着いて下さっている様ですね。ご満足頂ける内容が書けているかどうか甚だ不安ですが、環境について関心をお持ちの方と思索のひとときを御一緒出来れば幸いです。

 まずは2011年4月まで続けたいと考えていますので今後ともよろしくお願いいたします。

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