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2024 .05.21
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 時折雪のちらつく月曜日。今日は休講日ですが、仲間と椎茸の成長具合を確認するため現場へ向かいました。

 到着すると早速椎茸の成長具合を確認します。

IMG_3009.jpg まず順調に成長しているのは、植物工場実験室内で光のない状態で栽培実験をしている菌床ブロックの椎茸です。温度がとても良い状態を維持できているようで、傘に厚みがあり量感があります。


IMG_3013.jpg 続いて青色発光ダイオードの光を当てた椎茸は、個体数が少ないので心配していたものの順調に大きくなっている様子です。一同を驚かせたのは、その椎茸の色です。光のない状態で栽培しているものの傘が灰色であるのに対し、青色LEDで栽培したものは黒々としています。


IMG_3016.jpg その後、実験室外に設置した椎茸菌床を確認すると、やはり温度が低過ぎるようで、設置した時とほとんどせいちょうに変化がない様です。温度の低い環境ならじっくりと肉厚の椎茸が成長すると見込んでいたのですが、条件が厳し過ぎた様です。つまり、栽培のポイントは菌床を栽培する環境と菌床の性質をマッチングさせる事と言えるかもしれません。比較実験をする事によって生育状態にこれほどの差が出る事を確認できました。これは予想以上の結果です。


IMG_3025.jpg さて、それから専門校の教室に設置してある椎茸を確認に出かけました。否が応にも期待が高まります。そして、教室に入るとひんやりと冷たい空気感に出迎えられました。そうです。休講日とあって暖房を入れていないため、気温が下がったままなのです。椎茸を取り出して息を呑みました。成長は進み、個体数は多いのですが、様子がおかしいと一同が感じました。カビと断定出来るレベルではない様ですが、一部がしもやけの様に色が違う様です。部屋の気温を確認すると10度でした。この菌床の生育温度は12度から25度であるため、日中の室温が生育温度を既に下回っている事が解ります。明日、もう一日休講日であるため、寒い室内で栽培ほ続行する事になります。何とか保ってくれるでしょうか。低温には強いと予想していたのですが、ここでも低温が問題になりました。しかし、これは地熱によって温度を維持する事の意味があることを立証することになります。


 この栽培実験は菌床を利用したものですから、最終的には味がどうなのかと言う点も重要です。菌床による栽培実験で地熱の利用が有効と言う事になれば、原木栽培ではどうなのだろうと言う発想に繋がるのではないかと思います。しかし、原木栽培の場合は発生させるまでの時間や必要な栽培面積に対する収量など菌床栽培に比べて不利な点も考えられます。菌床による栽培で、味のコントロールも出来る様になれば、もう一歩踏み込んだ栽培が可能になるかもしれません。

 さらに椎茸の品種についても考える必要があるかも知れません。菌床を4つのパターンに分けて栽培しただけでまるで表情の違う椎茸が成長しつつある為、品種をどこで見分けるのか非常に難しい事だと思うのですが、少なくても菌株によって適正な生育温度がある事からも品種による温度管理は重要になります。これはもうひとつの可能性があります。地熱による温度管理を行っている現状であっても、季節による気温の変化の影響を受けているため、年間で最も低いと考えられる1〜2月で成長する品種から春に向かって栽培する品種を選定して栽培する事で品種にバリエーションを持たせる事が出来ます。


 今後の展開が楽しみです。

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2011 .01.23

IMG_2992.jpg 今年もたくさんの雪が降りました。そして積もりました。雪下ろしや雪かきの大変さを考えると雪の季節の前は毎年少し憂鬱になったりするのですが、真っ白に雪化粧した野や山を目の当たりにすると、雪国に暮らしている幸せを感じる事があります。今はこの雪の有効な利用法が確立していないため、邪魔者扱いされることも多いわけですが、もし雪の有効利用や価値が認められる事があれば、あっと言う間に産油国のような事になるのではないかと…ないかな。(笑)

IMG_2991.jpg 雪国山形に暮らしていながら、これまで雪下ろしをする機会がありませんでした。先日、ちょっとお手伝いをしましたが、屋根には上がらず、落とした雪の片づけに終始したのでした。けれど、今日は上山市で雪下ろしの新兵器の実証試験と言う事で写真を撮影するため屋根に上がる事になりました。

IMG_2996.jpg 感想から先に言えば、恐かったです(汗)だからと言って指をくわえて見ているわけにも行かないので、梯子を伝って何とか2階の屋根まで上がりました。高台にある家だったので眺めは最高です。しかし、今にも足下が滑って落下するのではないかと思うと足はすくみ、腰は引け、身体は硬直します。そんな様子を知ってか知らずか専門校の仲間は、屋根の上は慣れた様子で初めての雪下ろし新兵器を操り始めます。使用感を確かめながらコツを掴もうとしている様です。毎年…いや、雪の季節は毎日の様に雪に親しんでいるわけですから、雪の性格は良く知っています。間もなくコツを掴んだ様子でした。使用前は強度やサイズなどに不安要素もあったのですが、意外と使いやすかった様です。ただ、固くしまった雪には歯が立たないと言う事で、一通りの作業後に従来のスコップ等の道具を使って雪下ろしとなりました。


 一汗かいて昼食をご馳走になりました。専門校の仲間3人とご家族と息子さん、そして息子さんのお友達も一緒になってにぎやかなひとときとなりました。


 山形駅まで送ってもらい、電車に乗ろうとしたら、何と雪の為にダイヤが乱れていました。乗るはずだった時刻の電車は運休。次の電車まで1時間以上あります。貼り出されている案内には、大石田で車両の1/3程度まで雪が積もった様子の写真が貼り出されていました。仕方なく買い物をしてからシェアハウスへ戻り、時間を見計らって改めて駅に向かいます。やって来た電車は、どうやらいつもより車両の編成が短い様子。待っていた乗客がなだれ込む様に電車に乗り込みます。しばらく待ってやっと発車。こういうことにも慣れ始めた昨今ですが、何か雪の有効利用が出来ないものかと思案する日々です。


 今日の専門校。

 1限目は理事長の講義でした。

 まずは、ガイアシンフォニーと言う映画の案内がありました。前日にスローフードの先生から紹介があった作品です。実は、そう言う趣旨の山形版ができないかと考えていたので大いに参考になりそうです。

 その後、現在の排水処理チームの活動の話題や今後の講義の予告などを交えながら、新たな融合や結合を促すお話に続きました。


 2限目よりOJTで地熱利用植物工場実験室へ向かいました。

IMG_2972.jpg 現場に到着して早速椎茸を確認すると。椎茸がムクムク大きくなっていました。栽培開始の為に設置した時には「本当に一週間で一人前になるの?」と不安が過ったのですが、三日目にして存在感を増してきました。

 条件を変えてあるのでそれぞれの生長の違いが観察できるのが興味深い点です。

 それぞれの条件設定は次の通りです。

IMG_2974.jpg【1】植物工場実験室内:光源青色LED24H

 →地熱による気温のLEDの効果を期待して子実体の少ないものを選んだ為か、いくらか大きくなったようですが、予想より目立った生育が見られません。

【2】植物工場実験室内:光源なし

 →予想より生育状態が良く、これからの成長を期待させます。

IMG_2963.jpg【3】植物工場実験室外:光源なし

 →光もなく気温も低い環境での成長観察を目的としています。また、場合によっては収穫量が少なくても引き締まった重い椎茸が収穫できるのではないかと予想しています。

IMG_2990.jpg【4】専門校教室内:光源蛍光灯随時

 →専門校の受講日はエアコンで部屋の気温が上がります。また直射日光ではありませんが、蛍光灯の光がいくらか当たる環境です。エアコンにより、日中は気温が上がりますが、夕方から夜間にかけてはかなり気温が下がります。

 明らかに大きな差異が見られるのは、気温の低い環境にある椎茸ですが、今の所、他の菌床に大きな差異を見て取ることは出来ません。経過観察はいよいよクライマックスへ向かいます。


 一方、サニーレタスや小松菜などの葉物野菜とイチゴに大きな変化は見られません。今日はサニーレタスの2度目の間引き作業をしました。

 お弁当♪


IMG_2984.jpg

 帰宅してからホームセンターに行ってみました。そこで目に止まったのは、アスパラガスの株です。1株798円でした。地熱と太陽光を利用した温室での栽培、もしくは、LEDの栽培ならどうなるだろうと思いました。夢は広がり続けます。


ガガイモ@シェアハウス


 今日の専門校。

 1限目は荒井理事長の講義でした。オープニングは雪下ろしの新兵器の紹介です。丁度、雪下ろしのお手伝いを経験し、その大変さを実感していたところですから、便利に使える道具があるなら、それは注目に値すると言うものです。映像で紹介されたその道具は、屋根の上で人が操作すると言う意味では従来のスコップ等と同じと言えますが、視覚的にはとてもスムーズに屋根に積もった雪を削り取りスルスルと落下させるものでした。当然、後で下に落ちた雪を片付ける必要はあるわけですが、雪下ろしがスムーズに進めば雪片付けだって余裕を持って進められると言うものです。そうは言っても人力には違いありませんから、やっぱり体力勝負の感は否めません。ただ、高齢化が進む中、貴重な労働力を有効に活かす為に一定の効果が期待できるものでした。

 講義は農業から見た現代がテーマでした。農業を取り囲む問題は様々に変化しています。低い食料自給率が問題になったのは記憶に新しいところですが、全国の耕作放棄地は約39万haに及んでいます。このまま土地の利用が硬直してしまうようなことになれば、日本の農業は弱体化を続けてしまうことになるでしょう。そこで農業経営の新しい形が求められることになります。企業が農業法人として進出する話題が時折伝えられますが、家族経営で伝承されてきた技術を農業法人と言う形で繋いで行くことが出来るでしょうか。


 2限目の講義はスローフードでした。

 食の問題は生命の問題です。健やかな暮らしと豊かな毎日の為にとても大切なテーマです。人類が何を食べ、日本人が何を食べて生命を繋いできたのでしょう。たくさんの動植物の生命を糧に生き、時として時代や宗教、文化的な背景で選択することを余儀なくされた食生活ですが、現代は何を理由に食品を選んでいるでしょう。縄文時代は400種の山菜やキノコ類、70種の魚や動物、35種の鳥、350種の貝を食べていたと言う説もあるそうです。現代日本と比べてどちらが豊かな食生活でしょう。厳選されたと言えば聞こえはいいですが、スーパーに並んだ食材に縄文時代ほどの多様性を見つけることは難しいのが現実です。しかも、多くの食材の原産国は海外ですから、縄文時代の日本人の食生活とは程遠いものなのかも知れません。

お弁当♪

IMG_2936.jpg

IMG_2948.jpg 午後はOJTでした。椎茸の生長記録の為、温湿度計を設置しました。PM 2:05現在の室外気温は13.0度。室外気温は4.7度でした。室内の温度は、椎茸の生長限界の下限ギリギリと言っていいでしょう。それから植物のLED強化のため赤色LEDを追加設置しました。それぞれの専門分野を活かして環境を整えて行きます。既に椎茸の生長に差異が出てきているような気がします。意外と専門校の教室に置いたものがあまり変化が見られないような気がします。もう2〜3日すれば、その差異も大きなものになるでしょうか。


ガガイモ@シェアハウス


 雪の降り続く中、専門校へ向かうのは毎朝の恒例になりました。

 今日は椎茸の菌床ブロックが届く事になっていました。車に乗り合わせ、植物工場のある現場へ向かいました。現場に着くと、あらかじめ予定していた作業に取りかかります。LEDによる植物栽培用の棚に椎茸栽培の棚を増設します。そして、栽培用に使用するプラスチックの漬け物桶の蓋を作り、システム担当の仲間が事前に青色LEDの回路を組み込んだ基盤をセットします。

IMG_2902.jpg そんな時、椎茸菌床ブロックが到着。開封すると菌床ブロックは既に幾つか発芽していました。全部で4個のブロックのうち、ひとつは青色LEDをセット。ひとつは光のない状態のものをセット。ひとつは光のない状態で植物工場外の寒い環境にセットしました。そして残るひとつは専門校の教室内に置く事にしました。椎茸の菌床ブロックについて調べていた仲間が菌床ブロックに水分を与えます。しばらくおいて各々のセットポジションに設置しました。条件が4通りありますが、約1週間から10日ほどの間にどの条件の椎茸が良好な生育をするのか観察して行く事になります。


 一方、LEDによるサニーレタスの生育は芳しくありません。小松菜は比較的生長が進んでいました。イチゴは発芽数が増えたようですが、あまり大きくなっている様には見えません。何か別の手段を考えなくてはならない時期にあるのでしょうか。


 今日のお弁当♪

IMG_2921.jpg

IMG_2912.jpg 午後は椎茸栽培の記録用紙を作ったり、植物工場のデータを整理したりして過ごしました。卒業までの残りわずかな時間に何か成果を残せたらと思います。











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