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2025 .07.03
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 野菜がまた高値をつけているようですね。毎年のように天候不順を言われるようになっていますが、こうも天候不順が続くと、そもそも順調な天候って言うのはどうだったのかと解らなくなってしまいます。

 雨でも猛暑でも田や畑の作物はダメージを受けます。そして丹精込めて作物を育てていた農家の方も労力が報われずダメージを受けることになります。考えてみれば、資本主義社会では数が少ないものは希少価値が上がります。もちろんただ少ないだけではダメで、その価値を見出されなくてはなりません。例えば山形名産サクランボは宝石とまで言われる程の美しさ、そして濃厚な甘味と酸味。これがなかなか真似できないと言う事で希少価値となります。対して山形で食べられている植物「ひょう(スベリヒユ)」はどうでしょう。山形県在住の方であれば、ひょうはお馴染みではないかと思います。折しもサクランボのアルバイトをした時に初めて口にしたのですが、食感はもやしのように癖のない食感でなかなかのものです。しかし、この「ひょう」という植物、所変われば雑草として草取りの対象となります。山形県内でも道端に繁茂していますから「希少価値」としてはかなり低いかもしれません。しかし、数が多くて珍しくないから希少価値が低いと言うのは、見方を変えれば安定供給が可能であることになります。世界では食べ物が不足して飢餓状態の地域があることを考えれば、食草が道端に生えていると言うのは贅沢なことと言えるかもしれません。これは、ひょうばかりではなく「ふきのとう」等もそうです。最近では、畑でもあまり見かけなくなって来た「ふきのとう」も地域によっては道端にびっしり花を咲かせます。それが都会に出れば、あきれる程の価格がつけられます。これもまた「希少価値」です。

 商売をする上で「希少価値」や「付加価値」は、価格設定の大きなポイントになるのではないかと思いますが、たくさんあって珍しくないものは価値を認められないと言うのは大きな盲点になっているかも知れません。食べるものがたくさんあるのに餓死してしまう様なことになりかねないのです。流通が未発達だった頃、食べられるものは何でも食べていたでしょう。ひょっとしたらそれが貴重な栄養素を摂取する機会になっていたかも知れません。好き嫌いなく何でも食べる人であってもそれは恐らくスーパーに並んでいるものの話であって、道端に生えているものまで何でも食べることは意味していないでしょう。山形ではそんな古くからの習慣として多くの食習慣が残っています。この時期にはアケビが食卓に並ぶようになりますが、アケビの皮を食べる習慣は全国的にも珍しいでしょう。さらに隣県では保護対象になっているカタクリが山形では山中に咲きます。そしてそれを食べる習慣も残っています。山形では当たり前のように食べる春の山菜「こごみ」も所変われば高級食材です。豊かな食文化の中で暮らしていると美味しいものを食べるのは当然になってしまい、その価値すら見失ってしまいがちです。

 環境について学ぶようになって半年。エネルギーにしても化石燃料には限りがあると言われます。それはいずれ希少価値という付加価値によって価格が高騰するであろうことを示唆しています。では「ひょう」のようにたくさんあるのに利用できていないエネルギーはないでしょうか。

 現在調べている植物の成分は「C(炭素)」と「H(水素)」と「O(酸素)」がほとんどでした。つまり、植物は豊富にある材料を元に身体を作っています。ところが、人類の現代社会の構図は食物にしてもエネルギーにしても希少なものを消費して豊富に有り余るものを排出・生産しているのです。これを逆転出来れば、問題は大きく改善されるだろうと空想しますが、無理でしょうね。何故なら食卓のメインが「ひょう」という構図は多分誰も望まないからです。





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2010 .10.04

IMG_0502.jpgIMG_0503.jpg キンモクセイの香り漂う雨の中、たまった所用を片づけつつ街の中を歩いていると公園で目に止まった光景にちょっと考えさせられてしまいました。これは芸術家の仕事か、それともただのお遊びか、ブラックジョークの匂いを感じてしまいました。公園の樹はそれなりに長い歳月をその場所で過ごし、何らかの都合で伐られることになったのでしょう。公園ですからその何らかの理由も深い意味があったのかどうか定かではありませんが、とにかく伐られることになった訳です。その時に切り株を椅子にしたらどうだろうと誰かが提案したのでしょうか。それとも委託された業者の発案でしょうか。人間の都合で伐られる事になった樹が椅子として再利用されたと言う訳でしょうか。「…これはエコなのか?」としばし考えてしまいました。面白ければいいと言う意見もあるかも知れませんが、エコとエゴは紙一重であることがあります。それを指摘する問題提起としての演出なのかもしれないと考えたりします。

IMG_0504.jpg さて、調べものをしていると、どうしても見つけられない情報と言うものがあります。インターネットが普及した現代において情報は溢れんばかりに氾濫し何もかもが知り尽くされた様な感覚になることがありますが、その実、同じ内容の記述が複数ある割にその先の情報が見つからないこともあるのです。

 情報の行き止まりです。

 ここから先は、発表されていない事実が待っているのか、知られていない事実が待っているのか、はたまた誰も興味を持たない情報なのか。その情報の行き止まりまで進んだらそこからはインターネット以外の手段を用いる必要があります。図書館だったり、直接その道の知識人に意見を乞うと言うこともあるでしょう。しかし、自分が実験すると言う体験をする必要もあるのだと思います。情報収集や知識はその為の布石であり、事前調査と言うことになります。その体験の後に再調査をすると、不思議なことに別の情報が見つかったりするのです。

IMG_0505.jpg 訓練校の講義で生物学の基礎を受講していますが、そのお陰で分子式に対する拒絶反応が少なくなっている様です。今日は植物の成分を調べていたのですが、その成分はほとんどがC(炭素原子)とH(水素原子)とO(酸素原子)で構成されていました。そこに不思議さを感じたのは、その組み合わせだけでどうして物質にバリエーションが出来てしまうのかと言うことです。CO2なら二酸化炭素、O2なら酸素、H2Oなら水です。この組み合わせが様々な物質として挙動に変化が起きると言うのは、実に不思議なことです。

 希求とは、強く願い求めること。


2010 .10.03

 今日は休講日でした。午前中は良く晴れていた様ですね。

 数日前からトイレのタンクから水漏れしているのが気になっていました。漏れていると言ってもタンク内に注ぎ込む水がチョロチョロと出続ける状態です。タンク内で溢れた水がオーバーフローして流してもいないのに便器の中に流れ込みます。水ももったいないですし、水道料金ももったいないのでちょっと調べてみたら、どうやらポールタップと言う部品のパッキンが劣化している可能性が高い様でした。ホームセンターで探してみると135円で売っていました。購入して帰宅し取り敢えず止水栓で水を止めます。経年劣化の影響か止水栓も固くなっていてなかなか回転しませんでしたが、何とか回転したので水を止めることは出来ました。それで次の作業をしようとしてモンキーレンチが必要であることに気がつきました。既に夜でしたので買いに行くことも出来ず、仕方なく作業を中断しました。

 それから入浴と言う事にしたのですが、ふと思いついたのは、入浴後はいつも流してしまっている水の利用です。これをトイレの水として使用すれば、節水が可能になるはずです。バケツで運んでタンクに流し込むだけでいいのです。それでお風呂のお湯をためておいてトイレを流した後でタンクに水を継ぎ足すことにしてみました。すると予想以上にいい感じです。

 上水と下水の間にある水を中水と呼ぶそうです。通常では上水道から取り入れた水は飲料水や調理の他、入浴やトイレに利用されて下水へと放流されます。時には入浴後のお湯を洗濯に使う程度のことはありますが、それ以外に再利用する機会はあまりありません。つまり生活用水はほとんどリサイクルされることなく棄てられてしまっているのが現状ではないかと思います。雨水もまたこんな利用が可能な訳ですが、ちょうど良い機会なので、しばらく中水の利用と言うことでトイレの水にお風呂の残り湯を使ってみようと思います。

IMG_0478.jpg 稲刈りが進んでいるからか、朝の訓練校への道沿いの田も畑も朝露がキラキラと輝いていました。

 受験コースの受講生はまたひとつの山場を迎えます。明日、資格試験があるのです。この日を目標に頑張って来た成果を発揮する本番です。資格を取得することは山形県環境技術専門校で目指して来たことの大きな目標の一つです。半年近くの間の時間をかけて取り組んで来たことの重みはいかばかりでしょう。この試験を境に受験コースの人は新たな目標へ進むことになります。まずは、この大舞台を乗り切って気持ち良く次の目的地を目指して欲しいと願うばかりです。

IMG_0487.jpg 今日はそんな受験コースチームと環境関連のイベントを見学に出かけるチーム、それからハウスメンテナンスなどの実践チームに分かれての活動でした。

 ガガイモの研究も続けています。今日は顕微鏡でガガイモの綿毛の観察をして見ました。ガガイモの綿毛は顕微鏡で見ると実に素直でナイロンの様なシンプルなつるりとした印象でした。悪く言えば、顕微鏡で見ても特に面白味のないものです。(笑)しかし、それがガガイモの綿毛の表情なのですから良いも悪いもありません。それを利用出来るのか出来ないのかが問題なのです。インターネットで検索するとガガイモのツルが強靭であることから昔は釣糸や弓に使われていたと言う情報を見つけました。なるほど、実際引っ張ってみてもかなりの強度があります。工芸品やワイルドクラフトにアケビのツルを使いますが、ガガイモのツルも使えるかも知れません。試しに三つ編みにしてみたらストラップに使えそうでした。

 今日のお弁当♪

IMG_0494.jpg

 午後は自主活動です。そんな中、ハウスメンテナンスチームのミーティングがありました。座学から実践へ…その境界を越えるのは、なかなかに勇気がいることであり、躊躇もします。ぼんやりしていたことのディテールを少しずつ浮き彫りにして行くこと。それが大切であり、それしかないのかも知れません。


IMG_0428.jpg 稲刈りが最盛期です。朝、黄金色に波打っていた稲穂が、午後にはすっかり刈り取られていたりします。そんな中、休耕田で落ち穂拾いの様な姿を見かけることがあります。もちろん休耕田ですから落ち穂がある訳はなく、放置された状態の草原同然です。よく見ると何かを捕まえている様子でした。

 そう。どうやらイナゴを捕まえている様です。減農薬とか無農薬のお陰なのか、田圃や畑でイナゴの姿を見かけることは珍しくありません。稲刈りした後には隣の休耕田にイナゴが逃げ込んでいると言うからくりでしょうか。イナゴ狩りと言うよりは何だか漁をしているみたいです。

 さて、今日は山形大学の学長を務められた仙道富士郎先生の特別講義でした。院内感染をテーマに抗生物質が細菌を進化させてしまう経緯を解りやすく解説して頂きました。細菌と人間との闘いとも追いかけっことも見て取れる構図に決着をつける見通しが立たない現実があり、抗生物質に対して強力な耐性を持ってしまった細菌に治療の目的等を理由に免疫力を低下させている患者さんが感染してしまった場合、最も避けるべき事態を招くことになってしまいます。

 数年前、鳥インフルエンザが騒がれた時、山形でも鳥と人間との距離が遠くなりました。それまで時間をかけて餌付けされた白鳥や鴨は、餌を与えてくれない人間に用はないので遠くから様子を見るばかりになってしまいました。野生動物との間には一定の距離があって然るべきかも知れませんが、何度も鳥のヒナを拾ってしまった経験からか、鳥と人間の間には意思の疎通が可能なように感じているのです。それは何も特別なことではなく、普段犬や猫と意思の疎通を図ることと何ら違いはないでしょう。ところが、そこにインフルエンザウイルスと言うリスクが介在すれば、やはり仕方のないことなのでしょうか。今年は口蹄疫が騒がれました。そしてたくさんの家畜が殺処分されたと聞いています。そのことに多くの人が疑問を感じたのではないでしょうか。何か良い解決方法はないものでしょうか。

 今日のお弁当♪

IMG_0453.jpg

IMG_0468.jpg 午後の自主活動は、昨日の活動内容のまとめとその他の活動の確認程度で切り上げました。帰宅する道はすぐに薄暗くなってしまいました。日没が早くなりましたね。






 


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