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2025 .07.03
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IMG_0340.jpg 稲刈りの終わった田圃は少し寂しい感じがします。

 今日の訓練校の活動は、受験コースと実践コースに分かれての活動でした。

 実践コースは、それぞれの研究課題を選定し取り組み始めています。バイオ農業コースのメンバーから新たな研究テーマについての報告もありました。太陽光発電を利用した農場管理の研究を進めているメンバーもいます。

 ガガイモはメンバーのマメな手作業により綿毛が集められています。大変に繊細で柔らかな感触にオーガニック製品としての可能性についても話し合っています。多年性で雑草化する程の生命力が栽培に適しているでしょうか。或いは栽培を依頼して製品化までのルートを開拓する方が良いでしょうか。安心と安全を考慮した開発の道程は明日も続きます。


 今日のお弁当♪

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 午後からはハウスメンテナンスのチームが中心となって某公共施設の省エネ対策の為の下見でした。大きな施設である為、これまで講義やOJTによる訓練で学んだことが、現実的に目の前にあると圧倒されます。メンバーは今日参加できなかったメンバーも合わせると7名になるでしょうか。気がつけば、放課後の自主活動を共にしていた仲間です。たくさんの話をして来たお馴染みの顔ぶれになっていました。それぞれの想いを胸に施設内を見て回りました。それにしても改めて見て回ると大変に大きな施設です。訓練校の面接も入学式も同じ場所でした。そんな少なからぬ縁を感じつつ施設内を見て回ります。

 下見が終わると、これまで漠然としていた内容のディテールが少し見えてくるとともに問題点も浮き彫りになってきました。予想以上に打ち合わせと事前準備が必要な様です。初めて手掛ける案件となる訳ですから細部を詰めて行くことが成功への階段を上ることになるのでしょう。


 暮れ行く帰宅の道すがら、ガガイモの袋果がぶら下がっているのがあちこちに見られました。多岐に渡る活動がそれぞれどんな実りを迎えるのかとても楽しみです。


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IMG_0321.jpg 朝、晴れた空に黄金色の稲穂が輝いていました。いよいよ稲刈りも本格化するでしょう。

 いよいよ受験コースの試験も間近と言うことで、受験コースと実践コースに分かれての活動でした。

 実践コースでは、BDFの実験やガガイモの生態に関する報告書作成、またハウスメンテナンスの打ち合わせなど、意見交換をしながらの活動となりました。

 あっという間にお弁当の時間♪(笑)

IMG_0333.jpg

 午後も活動継続でした。その中で、食品に関する話題が出ました。山形は、その地域性の関係か野菜や山菜を干す文化があります。そして長期保存させた食品を冬場等に食して来たのではないでしょうか。しかし、思えば日本人は歴史の中で何を食して来たのでしょう。普段食事に利用する野菜は、その多くが海外から取り入れられたものです。

 たとえばトマトについて改めて調べてみると、日本に入って来たのは江戸時代の寛文の頃(1661年〜1672年)だそうです。意外だったのは、日本では冬に枯れてしまうトマトも年間通して温暖な気候の地域では多年性の植物なのだとか。

 そんな風に食卓に上がる野菜の多くが海外から伝えられたものであり、庶民の胃袋に辿り着くようになったのは日本上陸からさらに時間がかかったことでしょう。であれば、主食の米以外は一体何を食して来たのでしょう。先日のカガイモのように歴史の中に忘れられかけているものが食品の中にもあったりはしないでしょうか。近年、アトピー性皮膚炎や花粉症等のアレルギーが取沙汰されるようになりましたが、日本人がその歴史の中で取り入れて来た食品のバランスがどこかで崩れかけているのではないかと考えることがあります。縄文・弥生時代にはトチやドングリも食べていたようです。現代人は辛うじてトチの実を食す機会がある程度で積極的にドングリを食べることはまずありません。トチもドングリもそのままで食べることは出来ない為、その手間を惜しんで食べなくなったのでしょうか。それとも単に味の問題でしょうか。そんなことを考えていたらドングリを食べたくなりました。トチの実はドングリよりも多く利用されていると思います。栗拾いの時期に同じ様な場所に生育していることもありツヤツヤして丸々と充実したトチの実は如何にも美味しそうです。でも、実はトチの実には毒があって、アク抜き作業をしなくてはならないそうです。それがまた何日もかかったりするそうなので思いついたからとすぐに実行するのは難しいかもしれません。

 でも、食欲の秋にそんな忘れられた食材に想いを馳せてみるのも一興ではないでしょうか。


IMG_6900.jpg 今日は雨でした。なかなか自由な時間が取れなくてお得意の散歩もサイクリングもお預けなので、今日も昨年の写真を引っ張り出してみました。

 2009年9月28日はジャガラモガラに出かけていました。ジャガラモガラとは天童の山中にある地域の名称です。一見何もない山間の窪地に何故そんな名前で呼ばれているのかというと、独特の地形と気候と伝説による所が大きい様です。インターネットで検索するとたくさんんの情報が見つかるので詳しい解説は割愛しますが、密かにファンがいるのはミステリアスな雰囲気の賜物でしょうか。

IMG_6901.jpg 昨年の今日は、特にその雰囲気が強く感じられた日でした。まずは普段見なれないアブの様な虫が目を引きました。そしてそれは足下を闊歩する足の長い蜘蛛のせいでさらに強く感じられるようになったのです。その蜘蛛は、子供の頃に父の茸採りにつきあって山に入ると時々見られた蜘蛛です。長い足と黒い小さな身体をゆらゆらさせて薄暗い山の中を歩き回っていました。その名は「ザトウムシ」です。実は、この記事を書くまで「ユウレイグモ」だと思っていました。確認の為に調べ直した所、どうやらザトウムシが正しい様です。子供の頃は、そのゆらゆら動く様子が面白いと思っていましたが、どういう訳かジャガラモガラで見たザトウムシは、それまでみたことのあるものより大きくて数も多く不気味な雰囲気を醸し出しています。生命の進化は何故こんな形態を選択したのかと疑問を呈したくなると言うものです。気がつくと物陰から「カサコサカサコソ…」と音がするので覗き込んで見るとザトウムシが蝶か蛾のような昆虫の死骸を食べていました。それまで暢気に散策をしていましたが、足下を徘徊するたくさんのザトウムシを目の当たりにしてさすがに平常心を失いそうでした。(笑)

IMG_6914.jpg 動植物を観察する時の楽しみはその生命デザインの美しさやユニークさを感心しながら眺めることです。生命の進化の果てに切磋琢磨されたデザインだとするなら何故それを観察する人間の目に美しいとか面白いとか感じられるのでしょう。もしかするとその感覚は人間の側に生まれる特有の感覚なのかも知れませんが、そうであれば気の遠くなる様に長い歳月の中でお互いの関係が培った感覚だと言うことになるかも知れません。

 生命が誕生して40億年だそうです。その長い歴史の中で会得した経験が新たな生命のデザインへ活かされて行くのでしょうか。ザトウムシのように完成されたひとつのデザインを見せられると、生命のデザインが経験だけではなく目指している完成形のデザインがある様な気さえします。生物多様性とは、たくさんの生命のデザインが支えている環境と言うことになります。ジャガラモガラもまた、そんなたくさんの生命のデザインを育む貴重な地域であると言えるでしょう。

 深まる秋の日。ちょっと天候が崩れましたが、いかがお過ごしでしたか。

 そろそろ山は栗とかキノコとか山の幸の季節です。訓練校も休講日と言うことで山へ出かけたい気持ちはあれど、どうにも予定が組めません。例年、この季節になると出かける方向は決まっているので、この時樹にどんな様子なのか大体想像がつくだけにソワソワしてしまうのです。

 昨年の9月27日にはこんな写真を撮りました。

 まずは、猛毒で名を馳せるトリカブトの花です。造形の面白さが目を引きます。

IMG_6838.jpg











それから、判別つかない食毒不明のキノコです。

IMG_6852.jpgIMG_6859.jpgIMG_6861.jpg




他にも様々な植物や菌類が実りの季節を迎えて、山の幸を充実させているはずです。ご都合のつく方は、毒草や毒キノコ、クマやスズメバチに注意して無理のないアウトドアライフをお楽しみ下さい。

 さて、山形県環境技術専門校で学ぶようになって訓練校生活も半年を迎えようとしています。受験コースの人からは合格者も出ていますが、今後の進路についてはまだまだ思案のしどころかと思います。実際、環境に関する取り組みはとても範囲が広くどこから手を付ければ良いのか、何処へ向かえばいいのか、判断することが難しいのも事実です。この専門校に学ぶ機会に恵まれ、これまで以上に環境のことを学んで行く必要性も感じています。この分野において山形と言う地域性が優位にあることも感じます。しかし、多くの起業家もまた暗中模索の最中でありこれをやれば間違いないと言うものはないのだろうと思います。逆に言えば、何も環境ビジネスでなくとも間違いなく成功を約束されていること等ないのですから環境について学ぶことが出来ているだけ有利と考えるべきかもしれません。

 改めて環境ビジネスって何だろうと考えてみると、太陽光発電や風力発電ばかりではなく食品や健康に関することも該当するでしょうし、情報や出版も環境ビジネスの一環と捉えることが出来ます。受講生の多くは社会経験豊富ですから、その経験の中から環境について考えるのもいいでしょう。個人的には野山や川や海に関わることが出来ればいいなぁと漠然と考えたりしています。

 C.W.ニコルさんの「アファンの森」と言う森林再生保護の活動があります。傷ついた森を再生し保護して行くと言うことは、言葉で言う程容易ではなかろうと思います。

 山形には素晴らしい自然が今も息づいています。そのことに気がついている人はどれほどいるでしょう。経済活動の一環として新興住宅地の開拓や高速道路の整備などが黙々と進行し、もう一方では市街地の空洞化や過疎の問題を抱えています。大きな目で見れば、経済活動はまるで粘菌やカビのような広がりを見せ、留まる所を知らないかの様です。生物学の講義で学んでいるように、人間を含む好気性生物は、植物の光合成による酸素の生成との連係がとても大切です。その意味からも森林の存在は、大きな生命活動の一端と見ることも出来るのではないかと考えるのです。お隣の仙台市が「杜の都」をコンセプトにしていますが、山形も森林都市構想の様な街作りがあってもいいのではないかと思います。車社会の弊害か、日本の街作りは碁盤の目の様に整備される傾向にある様です。確かに建築物や交差点は直角に整備できますから何かと都合が良いことは解ります。でも、恐らく脳神経は碁盤の目のように発達はしていないでしょうし、目的地に辿り着くまでの間に脳にゆとりを与える様な街作りが地域文化を発展させることになるかも知れません。そうは言っても根こそぎ作り変えることは出来ないので、今後の都市計画を立てる上で利便性だけではない角度からのアプローチを期待したい所です。

 以前、米沢市の山形県と福島県境にほど近い地域にあるブナの原生林を紹介されました。ブナの樹であれば、天童から米沢まで足を運ばなくとも見られるのですが、原生林という言葉に惹かれて出かけたのでした。林道沿いに車を止めて川沿いに砂利道を登山口まで歩きます。登山口と言ってもそこからの上りは1時間程度ではなかったかと思います。息を切らせて登り切った所で唖然としてしまいました。まるで「風の谷のナウシカ」で描かれた「腐海の底」の様な光景です。太いブナの樹幹がグイグイ天に向かって伸びています。カメラは持っていましたが、35mm程度の広角レンズでは収まりきらないスケールでした。ブナの森は他にもありますが、これほどの原生林がある意味で手の届く距離にあると言うことが驚きでした。それから二度程足を運ぶ機会があったと思います。思い出したら、また出かけたくなってしまいました。

 深まり行く秋。ブナの森の風を思い出しています。


IMG_0289.jpg 朝から青空が広がって清々しい日でした。稲刈りの進む田園風景の中を自転車で走ると道端の一角にガガイモの実があります。花の時期に撮影していますが、いつ草刈りで刈り取られてしまうか解りません。それで、まだ青い実を採取して訓練校に持って行くことにしました。意外にツルが固く、力の入れてもなかなかちぎれません。やっとちぎれたと思ったら白い木工用ボンドのような草汁で手がべたついていました。


 今日の訓練校♪

1限目:生物学の基礎

 光合成によるエネルギーを利用して二酸化炭素を同化する植物の他に光合成によるエネルギーを利用し連携することによってアンモニアから亜硝酸イオン、亜硝酸イオンから硝酸イオンへと変化させる細菌が存在するのだと言うことです。エネルギーを取り出す為に体内で加工して行く工程を持つだけでなく、いくつもの種を渡り歩くことによってループするしくみは見事としか形容しようがありません。

2限目:水処理技術

 pHとは何か。Wikipediaによれば、potential Hydrogen, power of Hydrogenの略だそうです。疑問を持ちつつも当たり前に使っていた酸性とアルカリ性の指標が、実は水溶液中のH+の濃度を表していると知って驚きました。高校時代に勉強したかどうかさえ憶えがありません。それで新鮮な知識として受け入れられるのがいいかも知れません。

今日のお弁当♪

 何だか、日に日にボリュームが増している様な気がします。(笑)

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3限目:受験コースと実践コース

IMG_0303.jpg 今日は採取して来たガガイモの解体をすることにしました。外見はどことなくユーモラスで何となく懐かしい様な不思議な形をしています。日本全国で雑草化しているというガガイモは、その割に知名度が低く、実の実物を目にしても「何だそれ?」と言う声ばかりです。ガガイモは古事記にも登場する程、古くから日本に自生していたそうです。一見して食べられるのではないかと言う意見も多々ありましたが、インターネットの情報によれば、少量であれば若芽が食べられる様です。後は漢方として利用されるとか。

IMG_0304.jpgIMG_0309.jpg 採取したのはまだ若い実なので解体した内部は瑞々しくしっとりしていて力を加えると水分が滲み出します。内部は綿毛と種がきれいに折り畳まれていて、その鞘の内部をヘチマの様な繊維質が大切に保護しています。中の種を取り除くと印鑑入れに良いのではないかとか白い草汁が乳液の役割をしないかとか色々な意見が出されます。後で調べた所によると、印鑑入れと言うのが意外に的を外していなかったのです。古くは綿毛が印肉に用いられたこともあったそうです。名前に関して改めて解ったのは「ガガイモはカガミイモから来ている」と言う説です。実の内部にある実に細く繊細な綿毛が鏡を磨くのに使われたことがあったとのことです。薬効として挙げられているのは「強壮、強精、止血薬」の他、「毒虫の解毒」や「イボ取り」なんていう情報もありました。つまり、人体に対して大きな危険や悪影響は観測されていない様です。ガガイモの解体中、若い綿毛を口に含んだ受講生がいましたので若干心配しましたが、ひょっとして体力アップしているかも知れません。

IMG_0290.jpg どうやらガガイモは古くから日本に馴染みのある植物で、これまでも様々に利用されていたにも関わらず、現代と言う時代の中でその存在を忘れられかけていると言うのが本当の様です。ユーモラスな形からアクセサリーとか置物、楽器等に出来ないかと考えていましたが、実は大変に実用的な植物である様です。ガガイモは多年性の植物であることから、畑などで栽培すれば漢方等の需要はあるかも知れません。

 山形は自然の中の恵まれた地域性を持っています。例えば、山形ではお馴染みのアケビもまた漢方薬としての薬効成分を持っています。薬事法等の制約があるため薬として販売するには難しいですが、ガガイモを地域の特産品として育てるのは面白い試みかも知れません。何しろ雑草化すると言われる程に旺盛な生命力は、安定的な栽培と収穫を期待させてくれます。

 大国主の尊を助けたスクナビコナ(少名毘古那神)と言う小さな神様を乗せた船であると言う魅力的な伝説を背景にガガイモはひっそり薮の中で秋を迎えています。

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