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光で溢れる朝の光景。線路沿いに咲くそばの花。
そんな光景の中でも、影を集めてシルエットの様な存在があります。何を思ってそんな容姿に生まれてしまったのか。それでもそんなことは意に介さず元気に声を上げています。
「カァ〜♪」
そうです。カラスです。忌み嫌われるのは、その姿か声か、それとも傍若無人な振る舞いでしょうか。山形は野鳥の楽園かと思う程、身近に触れあう鳥が多いと思います。訓練校までの道すがら、サギやカモやカラスと出会います。サギは警戒心が強く、すぐに飛び立ってしまいますが、カモは俊敏な動きが得意ではないようで取り敢えず様子をうかがっています。カラスはと言えば、飛んで逃げることもあれば、ピョンピョン跳ねてちょっと様子を見ていたり、道路脇のフェンスで「カァ〜♪」と鳴いていることもあります。
今日、フェンスでは二羽のカラスがいました。自転車で通りすがりに観察すると一羽のクチバシには大きな緑色の芋虫がくわえられていてモゾモゾと動いていました。とかく敬遠されてしまうカラスは賢いことでも知られています。かの岡本太郎氏はカラスと仲が良かったと聞きます。人間は長い歳月をかけて犬とか猫とか動物達との関係を築き上げてきましたが、カラスとの距離感はまだ掴めていないのかもしれません。
ざっと山形のカラスの仕事を数えてみました。
・田圃のパトロール
・整列して遠くを監視
・生ゴミチェック
・害虫駆除
・集まって大騒ぎ
・トンビとの戦闘訓練
・果物や野菜の味見
・クルミの種まき
クルミの種まきは推測ですが、山から遠くは慣れた場所にクルミの樹が育っているのはカラスの仕事ではないかと思ったのです。10年くらいかけて成長するのを予測しているのではないかと感心してしまいました。人知れずいい仕事をしているのではないかと密かに観察してみるとなかなか楽しいですよ。
さて、今日の訓練校です。
一限目:環境ビジネス
コウハウジングと言う耳慣れない建築手法が紹介されました。少しずつ展開されていくその言葉には、将来的に目指すべき理想の暮らしや人生のあり方が詰まっていました。閉塞感から抜けきることが出来ない日本に新しい思想の息吹を吹き込むことになるかも知れないと感じました。
二限目・三限目:太陽建築
パッシブソーラーハウス「太陽建築」の紹介です。如何に効率良く屋内に太陽光を取り入れ、有効に利用するか長年に渡って研究された実績を紹介されました。
訓練校での勉強も4ヶ月を数え、学ぶことの楽しさや大切さを感じながら過ごしてきました。中でも生物・化学・物理の基礎は受験対策で勉強するのとは訳が違います。学生時代疑問に思いつつ、その疑問を封印してしまっていたことに気がつかされます。そして、その基礎の部分が訓練校のカリキュラムに血管のように知識を張り巡らせます。
今日の一限目は、荒井正幸理事長による環境ビジネスの講義です。
熱交換による冷房を実現するヒートポンプを中心に講義は進みます。地熱利用による熱交換システムと地下水を利用したシステムの比較など如何に効率の良い冷房を実現するかという命題は、地球温暖化問題に直面している現代では取り組まねばならない大きな問題です。受講しながら物理の基礎として学んだことを思い出していました。
「熱には実体がない」
暖かいとか寒いとか「感じる」ことの背景にあるはずの「熱」には実体がありません。それは目から鱗が落ちる様な話でした。熱とは分子の運動が活発であるかどうかで決まるため、捉まえておく事はできないのです。だから熱を温度の低い地下に逃がしてやったり、地下水によって効率良く放熱したりと言う方法が有効になるのだと思います。分子や原子の運動エネルギーを他へ逃がしてやるわけですね。
そう考えてみれば、太陽光線に熱はない事になるのではないかと考えました。宇宙空間は概ね真空であるため、熱という運動を伝導する物質がありません。ですから太陽が如何に高温であろうと熱という運動エネルギーを伝播することは出来ないはずです。しかしながら、光は電磁波である為にそこに含まれる赤外線等によって離れた場所で分子や原子を振動させた時、振動と言う運動が「熱」と認識されるわけでしょう。
…とすれば、真空で断熱することが出来るはずです。そこまで考えてやっと気がついたのが真空状態を利用した水筒やカップ等の製品です。なるほど、既にそう言う技術は利用されているわけです。
子供の頃、高い山の上では何故気温が低いのかと言う疑問に対して、納得の行く回答を得ていただろうかと思い返しました。それはひょっとして気圧が低い為に熱を伝える為の分子が少ないから…と言うことなのでしょうか。
では、熱と言う分子や原子の運動エネルギーを他のエネルギーに変換出来れば、温度は下げられるのではないかと考えています。例えば、光などの電磁波への変換。その変換によって熱と言う運動エネルギーを消費すれば、自ずと温度も下がるのではないかと考えたのです。熱から光と言うのはよほど高温でなくては実現できないと思われますから、冷房に利用することは難しそうです。他に方法はないでしょうか。
例えば、水晶の結晶に圧力を加えると電気が発生するそうです。逆に水晶の結晶に電気を流すと水晶の結晶は振動するそうです。その振動周波数はクォーツ時計として以前より利用されているわけですが、そんな風に熱と言う運動エネルギーを他の状態に変換出来れば、室内を冷房して室外を暖房すると言うことが解決するのではないかと思考実験を繰り返しました。
アインシュタインのように高度な思考実験はできませんが、訓練校ではその為のきっかけや材料を得ることが出来ます。
これまで当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではなくて、知らずに済ませて来たことを知ることが出来る機会があると言うのは本当に貴重な経験であると言えるでしょう。訓練校を卒業してからの進路がどう言う方向であっても世界観の転換を図ることが出来そうです。
二限目は二酸化炭素の国内排出権取り引きに関する講義でした。人類は様々に価値を見出し、値段を付けてきましたが、とうとう二酸化炭素等と言う捕らえ所のないものまで取り引きするようになったのです。何やら不思議な感じがします。
今日のお弁当♪
三限目はインハウスエスコ事業の事例紹介でした。インハウスエスコ事業は内部的な省エネ活動になるとのことなので、今後どう言った関わり方や活用方法があるか解りませんが、対象施設に関して詳細な知識がなくては、なかなか改善が難しい部分に立ち入る事が可能と言う利点がある様です。
放課後の自主活動は、昨日に引き続いてプレノアールのチラシ制作です。昨日はScribusと言うフリーソフトを使って制作していましたが、今日はInkspaceで、これまたフリーソフトです。Scribusと言うソフトは、QuarkXPressテイストでページ物の制作ができます。ただ、日本語の編集に一工夫が必要なのです。チラシなら単ページで良いことからIlustratorチックなInkspaceに変更しました。どちらのソフトもあまり使い慣れていないので四苦八苦しながらも昨日より少し賑やかなチラシになりました。
情熱は交歓出来るでしょうか?
テンプレートを替えてみました。いかがでしょう?
〜今日の訓練校〜
一限目:環境ビジネス
新エネルギーと言えば、太陽光発電・風力発電・小水力発電…と、次々に研究・開発が進められています。でも、まだまだ可能性の模索が続いている印象は払拭できません。BDF(BIO Diesel Fuel)もまたそんな新エネルギーの一つと言えるでしょう。植物性の廃油から軽油に代わる動力源を得る為とは言え、精製工程だけでなく廃油を収集するルートの開拓やBDF燃料として実際に利用する為の問題点等をひとつひとつクリアしていくのは容易なことではありません。しかし、こんな挑戦の日々が未来へ繋がる一歩であることには違いないのでしょう。
次いでプロジェクターを利用した下水処理施設の消化ガス発電の解説をしていただきました。これもまた今後の整備が期待される所です。
二限目:環境行政
山形県循環型社会白書を資料にリデュース・リユース・リサイクルについての講義でした。山形県の廃棄物の現状についてのお話があり、行政の取り組みについて解説していただきました。
今日のお弁当♪
三限目:企画の立て方
今後就職するにしても起業するにしても自分と言う素材を如何に有効に活かすのか。その為に知る必要のある自分という存在の分析方法の一つとしてマインドマップを紹介して頂きました。自分のことを改めて分析すると見えなかった自分を発見することがあります。そうして捉え直すことによって進むべき進路や選択の動機に繋げようと言うことでした。絵を描いたり色をつけたりすることによって立体的なマインドマップを作り上げることで言葉で表現出来ない発見をする為の試みを興味深く聴講しました。
自主活動
上山の養鶏場でスクスク育っていたフランス原産の黒い鶏「プレノアール」が、いよいよデビューです。試食会の案内チラシの制作に取り組みましたが、黒い鶏は写真映えしなくてチラシ用の適当な画像がありません。それでイラストを描くことにしましたが、慣れないソフトを使った作画作業は予想以上に骨が折れます。何とか叩き台になる程度まで制作して残りは翌日に持ち越すことにしました。
作業を終えて訓練校を出たのは午後6時過ぎでした。夕闇がそこまで迫っています。まだ暑い日が続いていますが、確実に日は短くなっているんですね。
今日は飯豊町の有機肥料センターの見学でした。有機肥料センターは、飯豊町全域から集められた原料をYM菌と言う細菌を利用して85℃以上と言う超高温発酵させることにより植物の種子や病原菌などを殺菌して肥料化する施設と言うことです。
ちょっと覚悟はしていたものの予想より臭いは少なく、施設内に立ち入らなければそれほど強い不快感も覚えませんでした。さすがに原料と籾を混ぜた状態のものは水分量も高くいくらか強い臭気があります。
今回は、近隣住民の方々の臭いに関する要望もあり、何とか施設を良いものにしていきたいと言う意気込みを感じます。ただし、相手は肥料ですからなかなか手強いです。
有機肥料センター見学の後、どんでん平ゆり園を見学。当然ながらゆりはすっかり終わっていました。
訓練校に戻って食事。今日のお弁当♪
午後からは、有機肥料センターの見学をもとに四万十川方式の水の浄化システムを映像で見ながらの討議になりました。
朝晩はいくらか過ごしやすくなりました。訓練校に向かう道すがら、目を楽しませてくれる季節の草花にも変化が見られます。気になった花があるのですが、名前が解りません。調べてみたら、どうやら「ガガイモ」の様です。
さて、今日の訓練校。まずは理事長のお話で、9月1日の視察に関する説明がありました。9月1日は、視察チームとBDF製造チームと受験 等の勉強に打ち込むチームに別れてOJT活動になります。視察チームは、ビオトープについて知識を深めることになります。
ビオトープには以前から興味を持っていましたが、実際に関わることが出来る機会と言うのはなかなかないものです。生物の生態についての広い知識も 必要となる為、貴重な体験となることでしょう。以前、畜舎から出た汚水を如何に浄化して河川へと放流するかと言うドキュメント番組がありました。その河川 と言うのは清流で名を馳せる四万十川です。山形もまた河川の水質への関心も高まりつつあり、ビオトープの浄化作用に期待される所は大きいと考えられます。
次いで、講師は「エコアクション」のご指導をいただいている河合直樹先生です。
環境のことを勉強していると「データ」の重要性が解ります。でも、その測定機器に触れることが出来る機会はあまりないのです。今日はその環境測定機器についての講義がありました。
今日の測定器は、一酸化炭素や二酸化炭素、それにシックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドを測定できます。試しに二酸化炭素を測定 した所、みるみる検知管の色が変化し、空気環境の実態を実感として感じ取ることが出来ました。なかなか操作する機会のない器具に触れることが出来るのは、 実務に一歩近付いた様な感覚を得ることが出来ます。続いて化学物質に関する講義へと続き、身の周りにある化学物質とのつきあい方に関して基礎知識を得るこ とが出来ました。
お昼は今日も見事なお弁当でした。美味しかったです♪
午後、蛍光灯に代わるLED照明の紹介がありました。丁度、前回の河合先生の講義で照度測定等の機器に関して講義を受けていたので質問が活発に出され、お客様にお勧め出来るかどうか見定めようと熱心に説明を受けました。
放課後、自主活動ではLED照明の話題やビオトープの話題で盛り上がりました。明日は休講日ですが、自主活動をしたいと言う意見も出ましたが、今 回は各々の在宅活動に委ねることとなりました。自主活動をするようになってしばらくなりますが、ここのところの盛り上がりは嬉しく思っています。