[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
稲刈りが最盛期です。朝、黄金色に波打っていた稲穂が、午後にはすっかり刈り取られていたりします。そんな中、休耕田で落ち穂拾いの様な姿を見かけることがあります。もちろん休耕田ですから落ち穂がある訳はなく、放置された状態の草原同然です。よく見ると何かを捕まえている様子でした。
そう。どうやらイナゴを捕まえている様です。減農薬とか無農薬のお陰なのか、田圃や畑でイナゴの姿を見かけることは珍しくありません。稲刈りした後には隣の休耕田にイナゴが逃げ込んでいると言うからくりでしょうか。イナゴ狩りと言うよりは何だか漁をしているみたいです。
さて、今日は山形大学の学長を務められた仙道富士郎先生の特別講義でした。院内感染をテーマに抗生物質が細菌を進化させてしまう経緯を解りやすく解説して頂きました。細菌と人間との闘いとも追いかけっことも見て取れる構図に決着をつける見通しが立たない現実があり、抗生物質に対して強力な耐性を持ってしまった細菌に治療の目的等を理由に免疫力を低下させている患者さんが感染してしまった場合、最も避けるべき事態を招くことになってしまいます。
数年前、鳥インフルエンザが騒がれた時、山形でも鳥と人間との距離が遠くなりました。それまで時間をかけて餌付けされた白鳥や鴨は、餌を与えてくれない人間に用はないので遠くから様子を見るばかりになってしまいました。野生動物との間には一定の距離があって然るべきかも知れませんが、何度も鳥のヒナを拾ってしまった経験からか、鳥と人間の間には意思の疎通が可能なように感じているのです。それは何も特別なことではなく、普段犬や猫と意思の疎通を図ることと何ら違いはないでしょう。ところが、そこにインフルエンザウイルスと言うリスクが介在すれば、やはり仕方のないことなのでしょうか。今年は口蹄疫が騒がれました。そしてたくさんの家畜が殺処分されたと聞いています。そのことに多くの人が疑問を感じたのではないでしょうか。何か良い解決方法はないものでしょうか。
午後の自主活動は、昨日の活動内容のまとめとその他の活動の確認程度で切り上げました。帰宅する道はすぐに薄暗くなってしまいました。日没が早くなりましたね。
今日の訓練校の活動は、受験コースと実践コースに分かれての活動でした。
実践コースは、それぞれの研究課題を選定し取り組み始めています。バイオ農業コースのメンバーから新たな研究テーマについての報告もありました。太陽光発電を利用した農場管理の研究を進めているメンバーもいます。
ガガイモはメンバーのマメな手作業により綿毛が集められています。大変に繊細で柔らかな感触にオーガニック製品としての可能性についても話し合っています。多年性で雑草化する程の生命力が栽培に適しているでしょうか。或いは栽培を依頼して製品化までのルートを開拓する方が良いでしょうか。安心と安全を考慮した開発の道程は明日も続きます。
今日のお弁当♪
午後からはハウスメンテナンスのチームが中心となって某公共施設の省エネ対策の為の下見でした。大きな施設である為、これまで講義やOJTによる訓練で学んだことが、現実的に目の前にあると圧倒されます。メンバーは今日参加できなかったメンバーも合わせると7名になるでしょうか。気がつけば、放課後の自主活動を共にしていた仲間です。たくさんの話をして来たお馴染みの顔ぶれになっていました。それぞれの想いを胸に施設内を見て回りました。それにしても改めて見て回ると大変に大きな施設です。訓練校の面接も入学式も同じ場所でした。そんな少なからぬ縁を感じつつ施設内を見て回ります。
下見が終わると、これまで漠然としていた内容のディテールが少し見えてくるとともに問題点も浮き彫りになってきました。予想以上に打ち合わせと事前準備が必要な様です。初めて手掛ける案件となる訳ですから細部を詰めて行くことが成功への階段を上ることになるのでしょう。
暮れ行く帰宅の道すがら、ガガイモの袋果がぶら下がっているのがあちこちに見られました。多岐に渡る活動がそれぞれどんな実りを迎えるのかとても楽しみです。
朝、晴れた空に黄金色の稲穂が輝いていました。いよいよ稲刈りも本格化するでしょう。
いよいよ受験コースの試験も間近と言うことで、受験コースと実践コースに分かれての活動でした。
実践コースでは、BDFの実験やガガイモの生態に関する報告書作成、またハウスメンテナンスの打ち合わせなど、意見交換をしながらの活動となりました。
あっという間にお弁当の時間♪(笑)
午後も活動継続でした。その中で、食品に関する話題が出ました。山形は、その地域性の関係か野菜や山菜を干す文化があります。そして長期保存させた食品を冬場等に食して来たのではないでしょうか。しかし、思えば日本人は歴史の中で何を食して来たのでしょう。普段食事に利用する野菜は、その多くが海外から取り入れられたものです。
たとえばトマトについて改めて調べてみると、日本に入って来たのは江戸時代の寛文の頃(1661年〜1672年)だそうです。意外だったのは、日本では冬に枯れてしまうトマトも年間通して温暖な気候の地域では多年性の植物なのだとか。
そんな風に食卓に上がる野菜の多くが海外から伝えられたものであり、庶民の胃袋に辿り着くようになったのは日本上陸からさらに時間がかかったことでしょう。であれば、主食の米以外は一体何を食して来たのでしょう。先日のカガイモのように歴史の中に忘れられかけているものが食品の中にもあったりはしないでしょうか。近年、アトピー性皮膚炎や花粉症等のアレルギーが取沙汰されるようになりましたが、日本人がその歴史の中で取り入れて来た食品のバランスがどこかで崩れかけているのではないかと考えることがあります。縄文・弥生時代にはトチやドングリも食べていたようです。現代人は辛うじてトチの実を食す機会がある程度で積極的にドングリを食べることはまずありません。トチもドングリもそのままで食べることは出来ない為、その手間を惜しんで食べなくなったのでしょうか。それとも単に味の問題でしょうか。そんなことを考えていたらドングリを食べたくなりました。トチの実はドングリよりも多く利用されていると思います。栗拾いの時期に同じ様な場所に生育していることもありツヤツヤして丸々と充実したトチの実は如何にも美味しそうです。でも、実はトチの実には毒があって、アク抜き作業をしなくてはならないそうです。それがまた何日もかかったりするそうなので思いついたからとすぐに実行するのは難しいかもしれません。
でも、食欲の秋にそんな忘れられた食材に想いを馳せてみるのも一興ではないでしょうか。
朝から青空が広がって清々しい日でした。稲刈りの進む田園風景の中を自転車で走ると道端の一角にガガイモの実があります。花の時期に撮影していますが、いつ草刈りで刈り取られてしまうか解りません。それで、まだ青い実を採取して訓練校に持って行くことにしました。意外にツルが固く、力の入れてもなかなかちぎれません。やっとちぎれたと思ったら白い木工用ボンドのような草汁で手がべたついていました。
今日の訓練校♪
1限目:生物学の基礎
光合成によるエネルギーを利用して二酸化炭素を同化する植物の他に光合成によるエネルギーを利用し連携することによってアンモニアから亜硝酸イオン、亜硝酸イオンから硝酸イオンへと変化させる細菌が存在するのだと言うことです。エネルギーを取り出す為に体内で加工して行く工程を持つだけでなく、いくつもの種を渡り歩くことによってループするしくみは見事としか形容しようがありません。
2限目:水処理技術
pHとは何か。Wikipediaによれば、potential Hydrogen, power of Hydrogenの略だそうです。疑問を持ちつつも当たり前に使っていた酸性とアルカリ性の指標が、実は水溶液中のH+の濃度を表していると知って驚きました。高校時代に勉強したかどうかさえ憶えがありません。それで新鮮な知識として受け入れられるのがいいかも知れません。
今日のお弁当♪
何だか、日に日にボリュームが増している様な気がします。(笑)
今日は採取して来たガガイモの解体をすることにしました。外見はどことなくユーモラスで何となく懐かしい様な不思議な形をしています。日本全国で雑草化しているというガガイモは、その割に知名度が低く、実の実物を目にしても「何だそれ?」と言う声ばかりです。ガガイモは古事記にも登場する程、古くから日本に自生していたそうです。一見して食べられるのではないかと言う意見も多々ありましたが、インターネットの情報によれば、少量であれば若芽が食べられる様です。後は漢方として利用されるとか。
採取したのはまだ若い実なので解体した内部は瑞々しくしっとりしていて力を加えると水分が滲み出します。内部は綿毛と種がきれいに折り畳まれていて、その鞘の内部をヘチマの様な繊維質が大切に保護しています。中の種を取り除くと印鑑入れに良いのではないかとか白い草汁が乳液の役割をしないかとか色々な意見が出されます。後で調べた所によると、印鑑入れと言うのが意外に的を外していなかったのです。古くは綿毛が印肉に用いられたこともあったそうです。名前に関して改めて解ったのは「ガガイモはカガミイモから来ている」と言う説です。実の内部にある実に細く繊細な綿毛が鏡を磨くのに使われたことがあったとのことです。薬効として挙げられているのは「強壮、強精、止血薬」の他、「毒虫の解毒」や「イボ取り」なんていう情報もありました。つまり、人体に対して大きな危険や悪影響は観測されていない様です。ガガイモの解体中、若い綿毛を口に含んだ受講生がいましたので若干心配しましたが、ひょっとして体力アップしているかも知れません。
どうやらガガイモは古くから日本に馴染みのある植物で、これまでも様々に利用されていたにも関わらず、現代と言う時代の中でその存在を忘れられかけていると言うのが本当の様です。ユーモラスな形からアクセサリーとか置物、楽器等に出来ないかと考えていましたが、実は大変に実用的な植物である様です。ガガイモは多年性の植物であることから、畑などで栽培すれば漢方等の需要はあるかも知れません。
山形は自然の中の恵まれた地域性を持っています。例えば、山形ではお馴染みのアケビもまた漢方薬としての薬効成分を持っています。薬事法等の制約があるため薬として販売するには難しいですが、ガガイモを地域の特産品として育てるのは面白い試みかも知れません。何しろ雑草化すると言われる程に旺盛な生命力は、安定的な栽培と収穫を期待させてくれます。
大国主の尊を助けたスクナビコナ(少名毘古那神)と言う小さな神様を乗せた船であると言う魅力的な伝説を背景にガガイモはひっそり薮の中で秋を迎えています。
急に冷え込みました。朝の自転車にも防寒対策の必要を感じるようにになりました。
以前から気になっていた茄子に似た花を道端で見かけました。茎には刺が見えます。調べてみたらその名も「悪茄子」(ワルナスビ)でした。
繁殖力の強い嫌われ者の帰化植物だそうです。こんなところにも帰化植物とは。しかも全草にソラニンと言う毒があるため家畜が食べると場合によっては中毒死するのだそうです。前回は川沿いの土手で見かけましたが、やっぱり茄子に似てますね。昭和初期に牧野富太郎博士によって発見されて以降、全国的に広がった歴史のある帰化植物です。(Wikipediaより)
毒があると繁殖できるんでしょうか。(笑)
さて、今日の訓練校です♪
1限目:生物学の基礎
光合成の仕組みはMgを励起させることに因って発生したエネルギーを生命活動に利用するというとても完成度の高い複雑な仕組みとなっています。そこで発生したO2を好気性生物が生命活動に利用することになる訳です。実際にはずっと複雑ですが、端的に言えばCO2とO2のやり取りはO2を介してCをやり取りしているとは言えないでしょうか。好気性生物が呼吸で排出したCO2は植物に取り込まれCだけを外されてO2を環境に排出し好気性生物に利用されます。ここで仮にCがなかったとすると、この関係は成り立ち得ません。では、好気性生物にとってCは要らないものなのかと言うとそうではなさそうです。であれば、何故呼吸に因ってCを体外へ排出してしまうのでしょう。排出せずに体内で他に利用法があっても良さそうなものです。
2限目:水処理技術
BOD及びCOD。どちらも酸素の量を基準にしています。高度経済成長期程ではないと言っても、河川や湖沼汚染の問題はあります。また生活排水等の汚濁を如何に浄化して行くのか、その基礎的な知識から学んで行くことになります。
カレーライスでした。
3限目:受験コースと実践コースで活動です。
BDFは燃焼実験。ハウスメンテナンスは前回の電灯交換の報告。ビオトープは構想を練る為のミーティングとなりました。
太陽光発電関連の電気工事で停電になると言うこともあって自主活動はお休みとしました。
帰り道、あちこちで稲刈りが再開されていました。この黄金色の光景もまた来年まで見られなくなります。そう思うと少し名残惜しいですね。
来年、どんな想いで黄金色の稲穂を眺めているでしょう。