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2024 .04.27
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2011 .04.07

 地震のこと、原発事故がなければ、いつもと変わらない春です。イヌフグリの花やヒメオドリコソウの花、タンポポ、ツクシ…そして、フキノトウの群生を見つけました。群生と言っても畑の脇にある土手なのでおいそれと手は出せません。

IMG_5018.jpg

 山形県環境技術専門校の修了式まであと二日となって、今日はレポートを書いて提出する様にと言う話でした。東日本大震災によりカリキュラムが大幅に変更されることを余儀なくされたため、試験の予定が変更になったのです。レポートと言ってもテーマは自由とあって逆に頭を痛める受講生も多く見かけられました。それでも各々何かしら書いて提出となりました。本来であればレポートや報告書の形式で提出したかったこともありますが、いずれも継続すべき研究材料とも言えます。そんな中でも、ガガイモについての報告書はまとめたかったと言う想いが残っています。ガガイモは専門校のカリキュラムと直接の関係はありません。自転車で通う道すがらたまたま見つけた不思議な植物。それがカガイモです。興味を持って調べて行くうちにその歴史や生態、日本人との関わりの深さを知ることになりました。昨年暮れから専門校の窓にぶら下げたペットボトルで育てていたガガイモもやっと芽を出し、スクスクと成長をしています。多年草であるため、室内で栽培して大きな袋果を実らせるまで何年かかるか解りません。ガガイモの袋果は、生育する環境によって大きいものも小さいものもあります。室内での栽培が上手く行けば、大きな袋果が出来るかもしれないと空想に花が咲きます。大きな袋果が出来たらどうするかと言うと、お風呂に浮かべて楽しむのです。(笑)これは薬効を期待しているものです。個人差もあると考えられるので民間療法と言うより個人療法でしょうか。

 現代は大量生産によって多くの製品が画一的に生み出されます。しかし、身体に関わることには個人差があることなので画一的にすることが公平であると言い切れません。その意味では、個人の体質に合わせて処方される漢方薬の思想には賛同する所ですが、残念なことにあまり馴染みがなく高価であると言う印象です。そこに民間療法で野草茶等が利用されることになります。薬事法が画一的に整備されていますので、薬効等を書き込むことが出来ないと言う事情で販路を広げることは難しいのですが、古くから日本人の暮らしに寄り添って来た植物の中に必要な効力を持つものがあっても不思議ではありません。時代が遠ざけてしまった古の知恵を掘り起こすのは大切なことです。

 レポートを提出してから仲間としばらく談笑しました。進路の決まった人、これからの人、立場は各々です。それでもこの一年、共に机を並べて学んだことは貴重な体験となることでしょう。

 

IMG_5023.jpg 専門校からの帰り道、道端にヨモギの若芽を多く見る様になりました。それでヨモギの天ぷらが食べたくなって帰宅してから近所の川へ出かけました。河川敷では鴨達が思い思いにくつろいでいます。良いサイズのヨモギを摘んでいたのですが、昨年採った辺りにフキノトウが見当たりません。もう誰かが採ってしまったのでしょうか。ただ、一面にタネツケバナが咲いています。昨年、このタネツケバナが食べられると聞いたのですが、まだ食べたことがありません。それで試しに採取してみることにしました。調理法はおひたしや天ぷらと紹介されているので、まずは天ぷらにしてみました。

 揚げたてを口に入れてビックリです。美味しいです。どこかで味わった様な懐かしさがあるのですが、思い出せません。調べてみるとタネツケバナにも種類があって今日採取したのはどうやらミチタネツケバナと言う帰化植物の様です。またも帰化植物!何も差別する必要はないのですが、帰化植物の味に何故懐かしさを感じてしまったかと言うことで少し落胆するわけです。帰化植物は繁殖することが問題になるのでどんどん食べればいいわけです…いや、道端や田圃に食べきれない数のタネツケバナが出てます。いや、本当に食べきれません。味はほんのり苦味があります。このほんのりさに風情があると言えばそうですが、春の味覚は苦味にインパクトのあるものがあるので、ちょっと弱いかもしれません。道端にも河原にも田圃にも野食の食材が溢れる季節です。

 さぁ、食べましょう!(笑)

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IMG_4996.jpg 朝、いつもの様に自宅を出て、見慣れた風景の中を自転車で走ります。いつものことなので、特に大きな変化があるわけではありません。1年前と違うのは見えない脅威が風景を違うものに見せることでしょうか。

IMG_4999.jpg 教室に置いたガガイモの種は、芽を出し茎を伸ばし、ペットボトルの口元に届く程の長さになりました。山菜として食す予定でいましたが、多年草であるが故、今年はまだあまりにか細い茎なのでとても調理して食べようと言う気持ちにはなりません。自宅へ持ち帰って順調に育てば、いずれ実をつけることもあるかも知れません。


 今日は、山形県環境技術専門校の第一期生の最終講義の日でした。有終の美を飾るのは、やはり荒井理事長です。この一年間を通して最も多くの講義を受け持ち、時事の話題を交えつつ、根底にある環境問題を掘り起こし、それを事業化する発想を指南して頂きました。多岐に渡る環境の話題に関心があればこそ、多くの素晴らしい講師の先生方とのご縁に繋がったのです。

 今日の講義の皮切りはやはり放射能の問題です。なんと喫煙しても被爆するというデータがあるのだそうです。改めて調べてみると、たばこは「ポロニウム210」と言う放射性物質を含んでいるというのです。唖然…です。もちろん、これが世論を放射線から逸らす為の情報操作ではないかと疑心暗鬼になりますが、このポロニウム210のことは何も最近になって話題になったものではなく、随分以前から知られていたことの様です。むしろ、たばこが含有する有毒物質はポロニウム210ばかりではないため、何を今さら…と言うことになるのでしょうか。

 いずれにしても福島第一原発の問題は厳然と存在しているもので自然界に放出された放射線の問題が正当化されるものではなく、いいわけにもならないのです。専門家と呼ばれる人は世に数多存在しますが、専門家の言う想定内と想定外についてのお話もありました。例えば建築物の場合、様々な強度計算をするわけですが、そこに津波による力が加わることは想定されていません。どこまでを想定すれば大丈夫と言えるかということが問題になります。揺らぐ大地の上で暮らしていると言う現実によって何が起こるかと言う想定が必要になります。少なくてもそこまでのことは学校では教えられないかもしれません。その上で専門家であり続ける為に必要なことを学び続けることが求められるのかもしれません。

 チェルノブイリの原発事故から25年だと言うことですが、半径30km圏内は現在も立ち入り禁止が解かれていないそうです。福島の原発の問題も長期化が予想される為、地域や経済、暮らしに与える影響は図り知れません。それでもまだ大丈夫と原発を運転し続けるのでしょうか。小さな国土日本を台無しにする様なエネルギー政策を今後も展開するのでしょうか。この期に及んで声高に原発推進を唱える意見のあることに背筋が寒くなる想いです。

 環境を考える上で「循環型社会」の考え方は重要であり、自然環境を含めた循環を阻害する物質は使うべきではなく作るべきではないと言うお話で締めくくられました。

 この一年、専門校で学んだことは出発点に過ぎないのです。環境のことは生涯学習として学んで行くべきなのだと言う言葉が印象的でした。


 都会へ出る事情は各々だとは思いますが、山形が優れた自然環境と優れた住環境であることに気がつかずに都会に出て行くならもったいない話です。今後、東北地方の再構築をして行く上で、恵まれた自然環境を維持して行くことを忘れない様にしなくてはなりません。


 街路樹の蕾が膨らんでいました。

IMG_5013.jpg







2011 .04.05

 先日、やまかん日記をまとめてみてはどうかというお話を頂きました。山形県環境技術専門校の活動記録についてこのブログに書き綴ってきましたが、卒業は目前に控えています。お話では、これまでの記事をピックアップしてと言うことでしたが、む…無理です。(笑)それで、この一年で撮りためた写真を元に書き下ろすことにしました。一部抜粋、引用した所もありますが、全体的に構成し直しです。お話を頂いてからしばらくイメージを練っていました。レイアウトやデザインに割く時間はほとんどないので、基本構成だけしてぽつぽつと書き始めました。まとまった時間が取れないと中途半端になるので時間を確保するのがなかなか難しいのです。それでも少しずつ書き進め、今日やっと時間が取れました。食事を作ったりしていると集中力が途切れるので朝食後にコーヒーを準備して後はひたすら執筆・編集です。ラジオをかけていたのですが、努めて明るい番組構成をしているようです。外は晴れているらしく、カーテンの隙間から陽射しが射し込んでいます。いつからかこの季節になると鉢植えのシクラメンが咲く様になっています。自然環境では、この時期が正しいのでしょうか。そう言えば、カタクリの花ももうすぐですね。

IMG_7731.jpg そんな当たり前の春がすぐそこまで来ているはずです。いや、そう思いたいものです。山形の短い春は、山菜や山野草、それから春から初夏の花が我先にと咲き乱れます。今年はまだ雪がちらつくことがあり、異常なのか毎年こんな感じだったのか感覚がおかしくなっているのは、自身の影響なのでしょうか。

 

 現在の専門校を選んだ理由の一つはステップアップの為の階段…新たに登る山の登山口とも言うべき入り口を探すことでした。その目的は達成できたのかと自問自答します。山形に来てから手近な山にいくつか登りましたが、まずは登山口を確認してから後日改めて装備を整えて出直すのが常でした。準備も出来ないままに登山することは素人にとって危険な事でしょう。ただ、事態は急を要していることも間違いないのです。山形はどうすべきなのか。東北はどうなるのか。日本は…。歴史に残る大きな転換点にいて何をすべきが…そして、出来ることをして行くしかないのです。

 

2011 .04.04

IMG_4987.jpg 今日は受講生仲間にシェアハウスからの荷物の運び出しをお願いしていました。ついでにお手伝いをすることになっていたので、午前中に山形に電車で出かけました。震災以降、電車を利用するのは初めてになります。ダイヤを確認すると在来線は正常に戻っていましたが、駅に着く直前に電車が一本出てしまったので次の電車まで1時間くらいあります。自宅へ戻るのもどうかと思い、駅ビルの一階にあるハローワークを覗いてみました。数ヶ月ぶりに検索機に座るとちょっと勝手が違います。どうやら検索のプログラムが改良されたようで、以前より操作性が良くなった様です。期待せずに検索をかけてみると、意外に面白そうな求人が出ています。実はそう言った興味を惹かれる求人は、ほとんどが緊急雇用対策で1年間の期限付きなのでした。その他の求人はと見るとあまり変わりがない印象です。この際、緊急雇用対策でも…と求人票を確認し、プリントアウトしてハローワークを出ました。ホームに出て暫くすると電車がやってきました。空いていたので椅子に座ると、進行方向と逆向きの椅子は何だか少し旅行気分を感じさせます。春休みなのか乗客の雰囲気も和やかで震災のことはまるで別世界の出来事の様です。山形駅で下りて駅前通りに出ると、震災の日のことが脳裏を過りました。通りは日常を取り戻し車が当たり前に往来しています。


 受講生仲間と待ち合わせをして、とりあえず食事をした後にまずお手伝いなのですが、そもそも作業内容が何なのか聞いてなかったのです。現場に向かいながら話をしてみるとボランティアだと言う話でした。着いてみると某大学からの新聞や雑誌の引き取り…つまり廃品回収です。廃品回収となれば、取り敢えずは体力勝負です。量的には随分少なかったようですが、それでも雪のちらつく中を二人で汗をかきつつ新聞や雑誌を運びます。それから収集業者に運び込んで終了。一息ついてからシェアハウスに向かいました。現在の二人の住人がいて、荷物の運び出しを手伝ってくれました。使うものは置いてくれば新しい住人が使ってくれるだろうと思っていたのですが、予想以上に荷物が多くなってしまい、運んでみたら天童のアパートは以前に増して足の踏み場もない状況です。


 専門校の終了式に一歩ずつ近付いています。この一年は、仲間にとってどんな一年だったのでしょう。満足しているでしょうか。個人的にはあと2年は受講したいと感じています。特にこの震災の影響で社会構造が変化することは避けられないでしょう。海外では日本からの生鮮食料品の輸入を禁じる動きがあるようです。国内ですら風評被害が懸念されているのですから諸外国の動きも無理ないと言わざるを得ません。ともすれば、日本は再度鎖国状態に陥ることになります。震災の直前にTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が農産物に与える影響について問題視されていたことを思うと皮肉な話の様な気がします。


2011 .04.03

 今日はボランティアチームと植物工場実証試験チームが分かれての活動になりました。どちらもまずは最終日となります。

 ボランティアも気になりましたが、昨年暮れから関わって来た植物工場実証試験が終了となればこれまた重要です。少し悩みましたが、ボランティアの方は仲間に任せて植物工場の方へ向かうことにしました。私物が置いたままになっているので回収する必要があります。自宅まで迎えに来てもらい4人で植物工場へ向かいました。

IMG_4968.jpg 到着すると既に太陽光チームが着いていて場所を御借りしている社長さんと話をしていました。前回の観察記録から数日が過ぎているので野菜のプランターはすっかり水分が無くなって乾ききっていました。小松菜は萎れかかっています。ミックスレタスとハツカダイコンは比較的元気です。しかし、今日で撤収となれば、栽培観察記録も今日で終了です。こんな事態を想定していませんでしたが、放射線が心配されることを考慮すれば、安心・安全な野菜を生産する為に植物工場の意義が出てきます。今回の実験では、地熱とLEDの実験でしたが、地熱と太陽光の組み合わせでどこまで生産を拡大出来るのかも検証したい所です。その場合は、安全な水をどのように調達するかも鍵になるでしょう。放射線量の発表を聞く限りでは、山形では「人体に影響はない」と言われていますが、そう言われても奥歯にモノが挟まった様な感覚が残ります。

IMG_4976.jpg 以前、山間のキャンプ場へ行った時、水道が整備されていたので利用しようとしたら真っ赤な赤錆入りの水が出てきました。しばらく流していても一向に治まる気配がないので傍を流れていた川の水を飲んでみたら、とても美味しい水だったのです。どちらを飲むでしょう?人によってはどちらも飲まないかもしれません。エキノコックスと言う寄生虫の危険性があるので山の水は飲まない方がいいと言われたことがあります。しかし、だからと言って赤錆で真っ赤になった水を飲む気にはなれないと言うのが人情ではないでしょうか。人体に影響はないと言われたら飲むでしょうか。普段、水道から流れ出る透明な水を利用するのが常識になっていますから抵抗があるのは当然と思います。

 例えば、食堂に入って水を差し出されて言われたらどうでしょう。 「人体に影響はありません。」 …店を出ますよね。

 ところが、これと同様な状況が日常になってしまっています。

IMG_4972.jpg 野菜を育てる為に必要な光・温度…そして水。今までだったら川の水であっても井戸の水であっても畑に撒くのなら問題なかったはずです。今は、清浄な水を確保することが重要度を増しています。農作物を育てるのに必要な水をペットボトルで買って来るわけには行かないのです。この事態が一刻も早く収束し清浄な環境を取り戻すことが求められています。

 植物工場実証試験は開始した社会状況とは違った状況の中、実験を終えることになります。

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